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映画感想―『デス・レース』

2009年10月15日 | 映画感想

~あらすじ~
近未来のアメリカで熱狂的な人気を誇るテレビ番組「デス・レース」。サーキットは、四方を海に囲まれたターミナル・アイランドと呼ばれる脱獄不可能な離島刑務所。レーサーは服役中の凶悪犯。車は特殊武装が施された走る兵器。負けたら最期、3つのステージを勝ち抜き自由を手にするのは、いったい誰なのか!?


~感想~
タイトルとあらすじから想像する内容と寸分たがわぬ映画であることは説明するまでもないだろう。
本作はカルト的人気を誇る『デスレース2000』のリメイクという体裁をとっているが、原作は公道でレースを行い、ひき殺した一般人の性別・職業・人種などに応じてボーナスポイントが加算される、という小学生かアメリカ人しか発想しない映画なのだが、それと比較すると民営刑務所による囚人同士の殺人レースという設定は、ずいぶんおとなしいものになっている。
しかし原作での舞台は25年後の近未来だったが、今作はわずか4年後の近すぎる未来という設定で、たった4年で(別に核戦争も起こっていない)ここまで世界が荒廃するだろうかとか、4年やそこらじゃ人権団体もPTAもなくならなくね? という疑問は尽きないが、そんな些細なことを気にしていたらこんな映画は観られないだろう。
内容的にはあらすじに付け足すほどのものはないので、多くは語らないが、終盤になるにつれ「いやいやいやいや」と首を振りたくなる展開がめじろおしなので、多少の注意は必要である。
……まあ、こんなタイトルの映画を観る人間が文句を言うとは思えないけども。


評価:★★★ 6

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