プラハに住む友人から送られてきた、「プラハの風景写真」で、「プラハ市庁舎」を撮ったものです。
旧市街広場から西へすぐのところに位置する、市庁舎 (市役所) は、1911年に建てられたアールヌーボー様式の建物(Nová radnice、新市庁舎)です。
中世の頃は、この辺りは鶏肉を供給するマーケットがあった、そうです。
この建物内には、プラハ市議会もあり、市内中心部の他の場所と合わせて、約2,000人の職員がいる、とのことです。プラハの建物らしく、ここにも彫像が飾られています。
正面の左側の彫像は、責任の重荷(仕事と義務)を背負っている人々を示し、右側は、それらの利益(教育や社会福祉)を示していて、彫刻家スタニスラフ・スチャルダ(Stanislav Sucharda、1866-1916)によるものです。
玄関ドアの上の、人物の姿は、市の富を保護することを象徴しています。
さまざまな顔の彫刻は、人間の美徳を表しています。
そして、正面の上方左右には、騎士道と謙虚さと強さと持久力を讃える、彫像が置かれています。
北の角には、「鉄の騎士像」があります。
一見、映画「スター・ウォーズ」に登場する人物、ダース・ベイダーに似ているので、最近は、そんな名前で呼ばれたりするようですが、関係はありません。
彫像は、彫刻家ラディスラフ・シャローン (Ladislav Šaloun、1870–1946) によるもので、シャローンは、旧市街広場にあるヤン・フス記念像を制作したことでも、知られています。
この騎士 (の像) には、言い伝えられている、お話があります。
昔々、ある娘に恋をした騎士がいました。彼の熱い思いは娘には伝わらず、拒否されたことで、彼女を殺してしまいました。 死ぬ直前に娘は、「あなたは1000年の間呪われて石になり、ここに立ち続けなければならない」と言い、それで、騎士は石に変わりました。そして、お話は現実となって、今日まで、その姿のままでいます。
(実際の、鉄の騎士像の足元には、殺害されたという乙女像があります)
この伝説は、さまざまなバージョンがあって、騎士は1310年に即位したルクセンブルク家のボヘミア王に仕えたヤチム・ベルカで、黒い鎧のために鉄の騎士と呼ばれていたとか、娘はこの近くのプラトネスカ通りにあった鎧造りの鍛冶屋の娘であるとか、また、騎士と娘は婚約中で、戦場に出ていた時の不貞を疑った騎士が怒って殺したとか、そして、石の騎士が呪いから解放されるのは、心の純粋な処女が彼を憐れんで、聖金曜日に彼にキスをした時のみ、それも100年に一度だけ、とかです。
もう一方の南の角には、ユダヤ人思想家、ラビ・レーヴ(Rabbi Löw、ユダ・レーヴ・ベン・ベザレル、Judah Loew ben Bezalel、1520?-1609)の記念像が立っています。
中世のプラハのゲットー (ユダヤ人居住区) で、最も有名なラビ (聖職者) でもあったこの人物は、ある伝説を創った主人公と言われています。
その伝説と言うのが、「ゴーレム」 (Golem)で、ユダヤ教の伝承に則って造った、自分で動く粘土 (泥) 人形です。この存在が、ユダヤ人を守っているという噂が広まり、シナゴーグ (ユダヤ教会) を襲う人々はいなかった、と言われています。反面、その後のゴーレムは、ますます凶暴に破壊的になったため、自らどこかへ去って行きました、とさ。
この後の、フランケンシュタインの登場は、この話に触発されたとも言われていますし、18~19世紀に、このようないくつかの人造人間や、今で言うロボットを主題にした物語が流行るようになりました。
旧市街広場から西へすぐのところに位置する、市庁舎 (市役所) は、1911年に建てられたアールヌーボー様式の建物(Nová radnice、新市庁舎)です。
中世の頃は、この辺りは鶏肉を供給するマーケットがあった、そうです。
この建物内には、プラハ市議会もあり、市内中心部の他の場所と合わせて、約2,000人の職員がいる、とのことです。プラハの建物らしく、ここにも彫像が飾られています。
正面の左側の彫像は、責任の重荷(仕事と義務)を背負っている人々を示し、右側は、それらの利益(教育や社会福祉)を示していて、彫刻家スタニスラフ・スチャルダ(Stanislav Sucharda、1866-1916)によるものです。
玄関ドアの上の、人物の姿は、市の富を保護することを象徴しています。
さまざまな顔の彫刻は、人間の美徳を表しています。
そして、正面の上方左右には、騎士道と謙虚さと強さと持久力を讃える、彫像が置かれています。
北の角には、「鉄の騎士像」があります。
一見、映画「スター・ウォーズ」に登場する人物、ダース・ベイダーに似ているので、最近は、そんな名前で呼ばれたりするようですが、関係はありません。
彫像は、彫刻家ラディスラフ・シャローン (Ladislav Šaloun、1870–1946) によるもので、シャローンは、旧市街広場にあるヤン・フス記念像を制作したことでも、知られています。
この騎士 (の像) には、言い伝えられている、お話があります。
昔々、ある娘に恋をした騎士がいました。彼の熱い思いは娘には伝わらず、拒否されたことで、彼女を殺してしまいました。 死ぬ直前に娘は、「あなたは1000年の間呪われて石になり、ここに立ち続けなければならない」と言い、それで、騎士は石に変わりました。そして、お話は現実となって、今日まで、その姿のままでいます。
(実際の、鉄の騎士像の足元には、殺害されたという乙女像があります)
この伝説は、さまざまなバージョンがあって、騎士は1310年に即位したルクセンブルク家のボヘミア王に仕えたヤチム・ベルカで、黒い鎧のために鉄の騎士と呼ばれていたとか、娘はこの近くのプラトネスカ通りにあった鎧造りの鍛冶屋の娘であるとか、また、騎士と娘は婚約中で、戦場に出ていた時の不貞を疑った騎士が怒って殺したとか、そして、石の騎士が呪いから解放されるのは、心の純粋な処女が彼を憐れんで、聖金曜日に彼にキスをした時のみ、それも100年に一度だけ、とかです。
もう一方の南の角には、ユダヤ人思想家、ラビ・レーヴ(Rabbi Löw、ユダ・レーヴ・ベン・ベザレル、Judah Loew ben Bezalel、1520?-1609)の記念像が立っています。
中世のプラハのゲットー (ユダヤ人居住区) で、最も有名なラビ (聖職者) でもあったこの人物は、ある伝説を創った主人公と言われています。
その伝説と言うのが、「ゴーレム」 (Golem)で、ユダヤ教の伝承に則って造った、自分で動く粘土 (泥) 人形です。この存在が、ユダヤ人を守っているという噂が広まり、シナゴーグ (ユダヤ教会) を襲う人々はいなかった、と言われています。反面、その後のゴーレムは、ますます凶暴に破壊的になったため、自らどこかへ去って行きました、とさ。
この後の、フランケンシュタインの登場は、この話に触発されたとも言われていますし、18~19世紀に、このようないくつかの人造人間や、今で言うロボットを主題にした物語が流行るようになりました。