東アジア歴史文化研究会

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メタバースの軍事利用が米中間で始まっている 米中の開発競争は人間の認識・判断、意思決定の領域へ(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-04-26 | 米中関係

メタバースはまだ不透明な段階で、開発分野のなかで、確立されている技術はなく、各社各様。しかし、機器の改良やネットの近代化高速化がすすみ、開発競争は熾烈になる一方である。事態は急速に進歩し迅速な展開が軍事面でみられる。

米国、中国は、このメタバースの軍事利用を狙い計画を進行させている。

ハイブリッド戦争(中国のいう「超限戦」)が敵の認識領域に影響を与える技術の開発、研究に余念がない。

わかりやすく言うとフェイク、逆宣伝、偽造フィルムなどで敵指導者の誤断を導き、敵国の人々の認識を転換させるというきわめて高等な戦争の手段であり、技術的には米国が有利だが文化的背景や文字伝統からいえば中国に強みがある。

軍事技術から言えばメタバースはアバターが仮想空間で動き回る訳だから、軍事訓練、戦争パターンの設計、過去の戦歴や指導者の行動パターンの分析から次の行動様式を探る。新しい反撃の設計、司令、実践を行う。ゲーム空間が際限なく拡がる。

敵の思考、認識、行動決定にマインドコントロール的な影響を与え、あるいは誤断する材料を供与し、個性的な軍事行動パターンの特性を制御し戦争に勝つことである。

しかしメタバースで優れたAIを駆使しても超えられない分野がある。

それはモラルである。

精神の領域には「かたち」がないのである。人間の動機を刺激し、戦意を高めるのはメタフィジカルの世界ではないのか。


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