東アジア歴史文化研究会

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう
歴史の書き換えはすでに始まっている

『吉田茂という病』、『続・吉田茂という病』杉原誠四郎・波多野澄雄(自由社) 吉田茂は配線利得者の代表ではないのか 戦後の過大評価はなぜ起こり、いまなお保守主義と言われるのか

2022-03-31 | 日本の事情
突然のロシア軍によるウクライナ侵攻とジェノサイドは1990年代からあったロシア政府の「領土保全」という政策転換が、今日の「プーチン的帝国主義」の台頭を密かに示唆していた。そしてオバマ、バイデン大統領らの失策もプーチン氏のウクライナ侵攻を後押したといえる(袴田茂樹氏)。 しかしメディア及び世間一般は、終始、この問題を一方的にロシア・プーチン大統領の悪魔性をのみ情報シャワー的に流し糾弾している。勿論 . . . 本文を読む

中国・習近平、じつは「金、石油、穀物」をひっそり「爆買い」している危ない事情(ジャーナリスト 福島 香織)

2022-03-30 | 中国の歴史・中国情勢
3/29(火)  中国当局も注目する「ポズサー・レポート」衝撃中傷 中国が欧米社会と足並みをそろえて対ロシア制裁に踏み切るのか、あるいはロシアサイドに回って全面的に支援に回るのか――。これは中国共産党内でも激しい意見の対立があるようで、その選択によっては下半期に予定されている第20回党大会で確実視されていた習近平連任の可能性にも影がさすかもしれない。だが、中国が、 . . . 本文を読む

プーチンは虐殺者、権力にとどまることは不可能(バイデン) ロシア国民が決めることだとクレムリンが反論(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-03-29 | ロシア・ウクライナ情勢
バイデン大統領は3月26日のワルシャワ演説で、ロシアのウクライナ侵攻を「戦略的失敗」と断定しつつ、「帝国の再建に夢中になる独裁者が、自由を愛する人々の心を消し去ることは絶対ない。ウクライナはロシアにとって勝利には決してならない。自由を求める人々は絶望と暗黒の世界で生きることを拒むからだ」と述べた。そこまでは、まぁまぁのスピーチだった。 次にバイデンの口をついてでたのは「プーチンは『独裁者』『殺人 . . . 本文を読む

ラブロフ(ロシア外相)が訪中へ ウクライナ侵攻後、初の中ロ外相会談(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-03-28 | ロシア・ウクライナ情勢
3月30日から中国安徽省黄山市屯渓で開催される「アフガニスタン周辺国支援外相会議」にロシアが飛び入り参加、それも王毅外相の招待にラブロフが代表団を率いて訪中すると発表された。 ラブロフは二月の北京五輪にプーチンに随行して訪中しているがイラク侵攻後は初めての訪中となる。 3月24日にインドを電撃訪問した王毅外相は、ジャイシャカル印外相と協議したが、アフガニスタン支援の中国提案に賛意を示さず、また . . . 本文を読む

朱鎔基・中国元首相ら習氏の3期目に反対…久しぶりに聞いた中国での「正論」 権力集中に懸念〝永久皇帝〟に疑問呈す(大前研一のニュース時評)

2022-03-27 | 中国の歴史・中国情勢
2022.3.27 朱鎔基元首相。この人の言葉は重い 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、中国の朱鎔基元首相ら引退した共産党幹部らが、習近平国家主席が今年後半の共産党大会で3期目入りを目指していることについて、反対する意向だという。 中国では建国の父の毛沢東が独裁を強めた結果、経済政策の失敗などの弊害が生じたため、鄧小平が最高指導者だった時代に集団指導体制が構築された。それを経験した . . . 本文を読む

「栄耀栄華」を極めた「クレムリン宮殿の十三人」 そしてプーチンの周りから誰もいなくなった(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-03-27 | ロシア・ウクライナ情勢
チェチェン・イングーシ紛争、グルジア戦争、シリア内戦への支援、ナゴルノ&カラバフへの仲介等々。プーチンは「連戦連勝」だった。 その「不敗の神話」がウクライナ侵攻のもたつきで崩れようとしている。プーチンは、誰に責任を取らせるか? ロシア正教に於ける皇帝は神の御威稜とともにあり、神聖にして犯すべからずだが、プーチンにそのような徳性は備わっていないようだ。 スターリンは目の仇としたジューコフ将軍が . . . 本文を読む

ロシアのウクライナ侵攻から一ヶ月。二日で占領するはずのロシア軍はキエフに30キロ地点で停まったまま。ロシア失敗の原因はどこにあるのか?(宮崎正弘国際情勢解題より)

2022-03-26 | ロシア・ウクライナ情勢
ロシアのウクライナ侵攻は特殊軍事作戦を展開するとして2022年2月24日にプーチンは進撃を命じたわけですが、予測に反して、二日で落とす筈の首都キエフは一ヶ月たっても、30キロ地点まででロシア軍の進撃は阻まれたままとなっています。苦戦、というよりプーチンの大誤算でしょう。 大きく言えば原因は次の五つでしょうか。 第一に、弱いと見積もっていたウクライナ軍がしぶといほどに強く、またロシア戦車群が立ち . . . 本文を読む

王毅(中国外相兼国務委員)、カブールを電撃訪問 月末に北京で開催の「タリバン政権支援周辺国会議」を前に(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-03-26 | 国際情勢
3月22日からパキスタンのイスラマバードで開かれていた「イスラム協力機構」の外相会議にオブザーバーとして出席していた王毅(中国外相)は、帰路、電撃的にカブールを訪問し、タリバン政権幹部らと会談した。 会見後、アフガニスタン外務省スポークスマンの発表に拠れば、「中国はタリバン政権と経済面での協力関係を強める。おりからのロシア対ウクライナ戦争でアフガニスタンへの人道支援が縮小されているが、中国は可能 . . . 本文を読む

「良い円安」から「悪い円安」へ。日本経済の苦境つづく 輸出競争力より、エネルギー輸入代金の負担増大(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-03-25 | 日本の事情
為替レートの決定要素は第一に経常収支、第二に金利。そして第三が政治情勢に左右される。 この原理、市場の原則を当てはめれば、日本は経常収支が赤字転落であり、金利はFRBが緩和政策を打ち切り、金利上昇に転じたのに日銀は緩和継続を唱えている。だから為替は円安にぶれる。 第三が政治情勢で、ウクライナ危機に直面するやドル高にぶれるのは当然であり、金、原油、ガスが高騰するのも当然の帰結である。安全保障の文 . . . 本文を読む

ウクライナの影に隠れたが、中東に地殻変動の兆し イスラエル、エジプト、UAE首脳が共同防衛で首脳会合(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-03-24 | 中東情勢
シナイ半島の南端、シャルム・エル・シェイクは世界でも有数の保養地として知られる。 豪華リゾートホテルが林立し、欧州やロシアからの観光客で賑やか。イスラエルが二度占領し、国際空港も造成したが、和平の代償としてエジプトに返還された。 このシャルム・エル・シェイクにイスラエルのベネット首相、エジプトのシシ大統領、そしてUAEを代表してアブダビのビン・ザイード皇太子があつまり、膝を交えての首脳会談を開 . . . 本文を読む

ウクライナ支援の武器供給ルートと貯蔵庫をロシアが標的 かつての蒋介石支援ルート、ホーチミンルートを彷彿させる(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-03-24 | ロシア・ウクライナ情勢
西側のウクライナ支援ルートは軍事機密に属するためか、公開されていない。 二月下旬の開戦前、すでに米英の武器が大量にウクライナに搬入されていた。その上、CIA、シールズなどがウクライナ軍の訓練を行っていた。機関銃の撃ち方? 対戦車携行ミサイルやスティンガー、NLAWの撃ち方などである。 開戦とともに、増派と武器供与の増強を決めた。 米兵はポーランド、ドイツへ増派された。威嚇ではなく、支援ルート . . . 本文を読む

傲岸非礼で無知なバイデン外交(アンディ・チャンのアメリカ通信)

2022-03-23 | アメリカ情勢
ウクライナ戦争は長引く模様で休戦や停戦の見通しはない。西側のメディアはウクライナの人民が悲惨な目に遭っている状況を流してプーチンを非難するが、人民のためにも戦争を終結しろという主張は聞こえず、ウクライナに武器を提供して戦争を支援している。  ロシア軍の損害はかなりひどいかもしれないが、ウクライナの各都市は戦争でボロボロになっている。 この状況が続けば停戦後のウクライナは廃墟になっているかもしれ . . . 本文を読む

ロシア制裁の國際的合唱は台湾を鼓舞した 民主主義という価値観の共有が重要と台湾政治(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-03-23 | 台湾情勢
ロシア軍のウクライナ侵攻。中国がこのどさくさに便乗して台湾侵攻をやらかすのではないかと深刻な危惧が拡がった。 ウクライナ報道に隠れたが、地殻変動的な動きが台湾で起きていた。 トランプ前政権から米国は米台関係緊密化を推進してきたが、ダメ押しのイベントは3月2日、ポンペオ前国務長官の台北訪問だった。 台北の高層ビルには「熱烈歓迎」、「台湾ラブ米国」の電光掲示板、街は交通規制がひかれ、なんだか大統 . . . 本文を読む

韓国新政権で「反日団体」排除の動きも 慰安婦問題で進展あるか (週刊ポスト2022年4月1日号転載)

2022-03-22 | 韓国の歴史・韓国情勢
2022.3.22 「(文在寅政権下で)日韓関係は修復不可能なところまで悪化している。外交は現実主義に立脚すべきだ。元徴用工問題や慰安婦問題、安全保障協力、貿易対立などの懸案を全部一緒に1つのテーブルの上に置いて議論するグランドバーゲン(包括合意)方式でアプローチする必要がある」 韓国の大統領選挙に当選した尹錫悦氏は選挙中にこう主張していた。 さらに尹氏は「イデオロギー偏向的な竹槍歌を歌って . . . 本文を読む

「岸田首相はウクライナ危機に学べ」(『週刊新潮』 2022年3月17日号 櫻井よしこ)

2022-03-22 | 日本の安全保障
2022.03.17 (木) プーチン露大統領はウクライナ侵略に関して「目的達成まで攻撃はやめない」と宣言した。「我々は核大国だ」と発言し、プーチン氏のロシアは核の使用も人道に対する罪も厭わないと世界に伝えた。冷戦終焉から約30年、私たちは核を持った狂気の独裁者の恫喝に直面している。 ウクライナ問題は常に日本にひきつけて考えることが大事だ。日・ウ間には多くの共通項があり、後述するように中露 . . . 本文を読む