東アジア歴史文化研究会

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歴史の書き換えはすでに始まっている

『大東亜戦争とスターリンの謀略』(三田村武夫)

2011-09-21 | 歴史の書き換え
『大東亜戦争とスターリンの謀略』


51iiv5thuyl_ss500__2戦前、特高警察に勤め、のちに衆議院議員になった三田村武夫氏が、昭和25年に『戦争と共産主義』を出版しようとしたが、残念ながらGHQの検閲に引っかかって発禁処分になった。この本の内容は、支那事変を泥沼化させ、日本をして大東亜戦争決起を余儀なくさせたその張本人が、世界共産化をたくらむ共産主義者の秘密謀略活動であった、ということを示したものであった。

三田村氏は終戦直後からこれらをまとめはじめ、何人かの有志に読んでもらったという。読んだ人々が一様に驚き、GHQ情報部長ウィロビー将軍にこれを持って行った。ウィロビーはびっくりしたらしく、それがきっかけでゾルゲ事件について「ゾルゲ捜査」を始めたということである。おそらく昭和25年の出版以前にGHQの参謀部に知られるようになり、この本によってウィロビーによるGHQ内部の共産主義者ネットワークの調査、そしてアメリカのルーズベルト政権や戦前の日本政府に入り込んでいた共産主義者を追及するきっかけともなった。1950年代のマッカーシーの赤狩りもこの本が発端となったということである。

この内容は『歴史の書き換えが始まった-コミンテルンと昭和史の真相』(中西輝政)に記されています。この三田村氏の著書『戦争と共産主義』は、昭和62年に『大東亜戦争とスターリンの謀略』と改題されて自由社から復刊された。

昭和10年前後から日本の共産主義者たちがどんどん思想転向声明を出して雑誌に原稿を書いた。しかし、それらのほとんどが偽装転向であった。三田村氏は昭和初年頃から共産主義者の文章を読んでいたので、いくら偽装をしても行間を読めば、こいつは共産主義者だ、と思想転向していないのがわかったらしい。

治安維持法によって取り締まりをしても、思想転向をしてしまえばそれ以上追及できない。隠れ共産主義者たちは天皇制を口にしながら様々な階層に潜り込んでいたようである。右翼に化けた隠れ共産主義者たちは、戦後GHQの占領政策で表にあらわれ、堂々と活動を始めたのである。特に5千人にもおよぶ検閲にそれらの隠れインテリ共産主義者(フランクフルト学派)が入り込み活躍する。当然、三田村氏の『戦争と共産主義』を発禁処分にするはずである。



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