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眠りには「腕時計」と「砂時計」が存在する

2022-04-12 10:25:11 | 健康・医療
このブログでは睡眠をよく取り上げ、いろいろな角度から見ていますがここではタイトルのように体内時計が二つあるというはなしです。

実は私の睡眠はどうも特殊で、体内時計が非常に優秀なのかまたは壊れているのではと思っています。私は若いころには眠くなるということがなく、時間だからベッドに入り眠るという習慣でした。

またよく海外に出かけていましたが、仲間などが時差ボケで大変だというはなしを聞いていましたが、一度も経験したことがありません。どんな時差の国に行っても朝は普通に目が覚め、変な時間に眠くなったり途中で目が覚めてしまうというようなことも全くありませんでした。

当然日本に帰ってきてもすぐ普通の生活に戻ることができました。さて睡眠調節には二つの要因が関わり、ひとつが「いつ寝るか」と「どれだけ寝るか」とされています。

朝方夜型などの例からも分かるように、眠気が出現する時間帯はヒトによって異なり、主にその人の体内時計の時刻で決められています。「どれだけ寝るか」は必要な睡眠時間ですので、日々の疲労が十分に回復し、健やかに目覚めるために必要な睡眠時間です。

いつ寝るかとどれだけ寝るかという二つの要因は、「腕時計」と「砂時計」に例えられることがあります。普段おなじような時間に眠気を感じ、寝床に入り眠りに落ち朝になると目を覚まします。

この様な規則正しい睡眠習慣は、24時間サイクルの腕時計の時刻に従って行われています。人体で腕時計の役割を果たすのは「体内時計」です。

このメカニズムについては多くの研究者によって詳細に調べられ、時計遺伝子と呼ばれる複数の遺伝子から作られるタンパク質の働きで、睡眠時間も含めた約24時間のサイクルの生体リズムがかたち作られることが明らかになっています。

ところが人の睡眠には体内時計だけでは説明のつかない特徴があります。例えば睡眠不足の翌日には睡眠時間が長くなるいわゆる寝だめをします。こういった睡眠時間の日々の大きな変動や、昼間の睡眠や眠気は体内時計では説明ができません。

そこで「砂時計」が登場するわけです。眠気をもたらす砂(睡眠物質)が目を覚ましている間は、徐々に下の容器(眠気容器)にたまり、眠気が一定以上に強くなると眠りに入ります。

眠りに入ると同時に砂時計はひっくり返り、砂が逆の容器に落ちて眠気が解消され、十分眠った翌朝にはすっかり眠気が取れています。しかしこの砂時計については多くの謎が残されており、砂時計の砂すなわち睡眠物質の正体は未だはっきりしていません。

最近はカフェインが眠気を覚ますメカニズムの解明などから睡眠物質候補が出ており、いろいろ分かり始めているようです。この睡眠物質が特定できれば、睡眠のコントロールも簡単にできるようになるのかもしれません。


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