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ガンの骨転移、診療指針を改定

2024-01-16 10:33:12 | 健康・医療
私のギター仲間は肝臓ガンを発症し、最後は骨転移を起こして亡くなりました。骨に転移すると痛みが出ると言いますが、やはり最後は大変だったようです。

骨に転移する骨転移は、腰や手足に痛みやしびれを起こし、末期とみなされましたが、近年はガン治療の進歩で長く生きられるようなったようです。

2022年に改訂された診療指針では、生活の質を保つため歩く力を維持する大切さを強調しています。骨転移は、乳、前立腺、肺、甲状腺のガンの患者が多く発症し、年間約15万人が新たに発病しているとの推計もあります。

骨転移が起きやすいのは、脊椎やあばら骨、骨盤、腕や脚の付け根周辺の骨です。骨に転移したガンは、骨を溶かす働きの細胞を活発化させたり増やしたりして、骨を弱らせます。脊髄や近くの神経も圧迫し、骨折の他肩や腰の痛み、手足のしびれなどが出ます。

医師はX線やMRIの画像などをもとに診断します。骨に転移したガンが小さく、日常の動作に問題が無い場合は主に放射線で、ガンが大きく動作に問題がある場合は主に手術と放射線で治療します。

放射線は患部に絞って当てる技術が発達しており、手術は金属製の棒を骨の中に入れるなどして骨の強度を高めます。かつては骨転移が見つかった患者は、鎮痛剤を投与され病院のベッドで寝たきりになるケースがありました。

最初にできたガンの治療も中断しがちでしたが、近年はステージ4の進行した前立腺ガンの5年生存率が60%を超えるなど、患者は長く生きられるようになりました。

こうした変化を受け、ガン治療医で作る日本臨床腫瘍学会の改定指針では、歩く力を維持するための治療が新たに提案されました。骨転移が見つかったら、整形外科医と連携し転移の場所や痛みの程度、骨の弱り具合から悪化の見通しも加味して治療法を決めます。

このように骨転移が分かっても、日常生活を重視するという方針に変わったようですが、やはり骨転移は末期という感じはぬぐえません。やはり早期発見と早期治療が重要としていますが、何となく静かに過ごしたいという気もします。

ここでは骨転移後にどの程度治癒するかは示されていませんが、やはり完全に治るというのは難しいのかもしれません。

最初のガンの治療から5〜10年たってから、骨転移が見つかることもあるようです。やはり骨転移は治療法が進歩したといっても、ガンの最終形態と言えるのかもしれません。


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