変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

思い続けることが力に

2011-04-14 15:49:14 | Weblog

 今日は、いいお天気です。
10日ぶりに叔母がディへ行ってくれました。だから、叔母には10日ぶりのお風呂です。
 被災地の避難されている方は、まだ、お風呂の回数が限られ、あるいは、プライバシーのない中
若い女性はさぞ、嫌な思いをされて… また、私たちと同じ変股症の方たちが、いらっしゃって…
 さぞや、足の痛みが… と、心配してもどうにも出来ないことを心配しています。

 叔母がいないので、家中の窓を開け放ち(実は花粉症なので、洗濯物を家干しにして、普段は窓を
あまり開けないのだけれど)、ハタキを家中かけました。
 ものすごい、ほこり、ほこり。

 川崎駅の方へ買い物にも行きました。
 会計の隣に、お店の方が用意した「東日本大地震の募金」と書かれた募金箱が、
どのお店も置いてあります。小額の小銭ですが、行く先々で募金しました。
 
 お店の方、責任者の方たちにお願いです!!
  募金の締め切りが4月30日、とされているお店が多いのですが、できたら、長く支援していかなければ
  いけない! と思いますので、できるだけ長く募金箱をおいて支援する体制にしてください!!

  今日の新聞の1面に瀬戸内寂聴さんの震災に寄せるコメントが載っていましたので、ご紹介します。
                  『思い続けることが力に』   作家 瀬戸内寂聴

 人間の力には限界があり、自然の力は底知れない。それなのに私たちは人間の知識にうぬぼれ、
自然の力をみくびっていましたね。知識は知恵と違う。人が幸せになるにはどうすればいいか、どんな不便を
しのげばいいかを考えるのが知恵です。もっと知恵を大切にすべきですね。

 気が付けば、これまで私たちはどんなにぜいたくな生活をしてきたことか。私も、火をつけてから仕事に
夢中になり、やかんの底を20も抜きましてね。周りから「危なくてしょうがない」といわれてガスコンロを
電気にしました。便利で安心ですけれど、電気が止まればアウトです。私たちは便利に慣れすぎました。

 物を使い捨てる思想は戦後、米国から入ってきました。それまでの日本では、靴下も使えなくなった
電球を入れ、破れたところに布を当てて継いだものでした。それは物の命を大切にすることだと思うんです。
 もったいないという考えをもっと思い出しましょう。

 東北は私の第二のふるさと。20余年前、岩手県にある天台寺に住職として入ってからは、毎月法話に
訪れていました。東北の人は寡黙だけれど、心は温かい。三陸の町にもよく法話に行きました。天台寺周辺
の被害は少なかったけれど、三陸から働きに来ている知人の中に、実家が津波にさらわれた人がいます。
 父親が亡くなり、母親の行方はまだわからない。「つらいことを思い出さないように無我夢中で働いている」
と言っています。

 一体、こんな時何をしたらいいのか、私自身が思い悩んでいた時、いろいろな人から同じことを相談され
ました。私は「そう思い続けることが念力になって通じますよ」と言いました。被災地の人の健康を祈る
みんなの思いやりの「念」が塊になったら力になります。被災した人たちは、善良に生きてきた人たちばかり。
その人たちがなんでこんな酷い目にあうのでしょう。世の中は理不尽で、矛盾だらけです。「1たす1は2」の
世界ではありません。

 だからこそ、哲学が生まれ、宗教が生まれ、文学が生まれるのです。
キリスト教に「代受苦」という言葉があります。キリストが人々の代わりに、はりつけに遭ったことをいいます。
被災地の人は、自分の代わりに苦しんでくれている。そう考えれば被災地以外の人も、人ごとではなくなる
と思うんですね。

 源氏物語では、嵐の一夜を、源氏が酷い状況から立ち直るきっかけとして描いています。どん底にいても、
人は必ず立ち上がります。仏教でいう「無常」。同じ状況は続かないのです。だから被災者の方も絶望しないで
ほしい。私も半年前に腰を痛めて足が動かなくなり、顔も洗えない、歯も磨けない状態でした。けれども今、
いろんなことができています。

 東北の人は辛抱に慣れている。辛抱は「忍辱(にんにく)」といい、仏教の一つの行(ぎょう)ですが、今は
辛抱せずに「耐えられない」「早くこうしてほしい」と声を発して下さい。自分のためだけではなく、子供のため
にも、もっとわがままになってほしい。

 逆に、非被災者は忍辱を心がけて節約し、仏教の基本的な思想の「忘己利他(もうこりた)」の心を思い
出してほしい。「もう懲りた」ではないですよ。自分の利益を忘れ、人の幸福のために尽くすことです。
 日本は学生がおとなしいですね。世界を見ても、若者の力で革命が起こっている。これだけの衝撃を
受けて立ち上がらない若者は役に立たないですね。でも、そんな中から若い人が被災地へ行って、
ボランティアに身を粉にしている姿をテレビで見ると、ありがたくて涙が出ます。

 未来を背負うのは若者、子どもです。今度の経験がその人たちの未来に役立つことを祈っています。

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