富士山 登り編 の続き
3日前に初冠雪が観測された富士山だが、跡形もない山頂
さあ、下ろうか
雲海に向けて沈んでいく
視線を落としての登りと違い、眼前のパノラマを堪能しながらの下り
登らなければ下れないので、登ったことへのご褒美だね
と、快適な下りに見せかけているが、崩れかける膝を支える大腿四頭筋は絶叫をあげ続けていた(ToT)
海岸のような雰囲気
飛行機からの眺めで、この山が雲の海にポッカリ浮かぶ島のように見えた時があった
今日はきっとその時のように見えるんだろうな
そうすると切れ間から覗く富士吉田はさながら、海底都市か
分岐を間違うと大変なことになる
カッラカラに乾燥して埃っぽかった斜面にもやがて、背の低い植物が現れてくる
これは何て名なのだろうか?
やがて下山道は海に沈んでいく
ここで近くを歩いていたカップルの会話
♂ 雲の中に入るぞ
♀ きゃ♪ 今日はめっちゃ乾燥してたから助かるわぁ
こんな洒落た彼女が欲しいと思った ゞ(- -;)
下山道の最後2~3kmは斜度もなだらかで歩きやすくなる
油断してるとこんなイジメみたいな所もあるが
大きめの木も多くなってきた
そうこうしてると ポン って感じでこの光景
「やった~」って感じより、歩き切れたことに「ホッ」とした心境だった
19kmを12時間
スピードはとてつもなく遅いけど、16年ぶりの復帰戦としてはまあ、自分を褒めてあげてもいいかな
富士山って登ってるときは「もう次はいいや」とも思うけど、不思議に下山して見上げると「また登りたい」と思わせる
そして一度でも登っていれば、下界からこの山が見える度に「俺はあそこに立ったんだ」という自己満な誇らしい気分に浸れる
そんな山に4回も登れたのは幸せだと思えてきたよ
どれ、何回まで伸ばすかな
さあ、帰ろうか
ここからは自分の足で歩かなくてもいいんだ ♪
今回の締めくくりはスクーターで下るアザミラインからの、この空だった