風の子広場

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司馬遼太郎の言葉(10)民族

2005-05-05 18:23:10 | Weblog
朝日新聞社刊「街道をゆく 19 中国・江南のみち」より

 私は、民族というものに優劣とか血統的な神秘性を
 
 感じない。古代、民族とは、それぞれ食うための

 生産形式を共有し、生産形式ごとに分かれていたと

 思っている。つまりそれぞれが、稼業をもち、

 しょうばい違いごとに民族が形成されていた。

日本民族もユダヤ民族も特に優秀ということはない。

生業の違いが文化の違い、民族の違いをもたらした。

今は敵対している民族も、元をたどれば同じ民族の

系統かも知れない。