風の子広場

特別な意味はありません。近くの広場です。
考えごとをするのに最適な場所です。
エッセーを中心に書いてゆくつもりです。

司馬遼太郎の言葉(7)

2005-04-30 17:58:01 | Weblog
「二十一世紀に生きる君たちへ」より抜粋する。

私は、歴史小説を書いてきた。
もともと歴史が好きなんです。両親を愛するように
して、歴史を愛している。

歴史とはなんでしょう、と聞かれるとき、
「それは大きな世界です。かって存在した何億という
人生がそこにつめこまれている世界なのです。」
と、答えることにしている。

私には、幸い、この世にたくさんのすばらしい友人が
いる。歴史の中にもいる。そこには、この世では求め
がたいほどにすばらしい人たちがいて、私の日常を、
はげましたり、なぐさめたりしてくれているのである。

だから、私は少なくとも2千年以上の時間の中を、
生きているようなものだと思っている。

歴史小説の中に、自分なりの生き方をさがし求めて、
いるのだろう。

混沌とした、めまぐるしく変化する時代には、そういう
時代の小説を読んでみるのも、いいことかもしれない。
今なら、戦国時代とか明治維新の時代の小説かな。

司馬遼太郎の言葉(6)幼少期の竜馬

2005-04-30 12:57:19 | Weblog
坂本竜馬の幼少の時の評価は散々である。
「えらい子ができたものじゃ。この子は、ついに
坂本家の廃れ者になるか」と父の八平も長嘆して
いっている。

竜馬は、うまれおちたときから、背中いちめんに
旋毛がはえていた。「この子はへんちくりんじゃ、
馬でもないのにたてがみがはえちょる」といって、
竜馬と名づけた。

姉乙女だけは、「いいえ、竜馬は廃れ者にはなり
ませぬ。ひょっとすると、土佐はおろか、日本に
名をのこす者になるかもしれませぬ」と笑いながら
言っている。

日根野道場に通い、屋敷に戻ってくると、庭先で
今日のおさらいをするのが、姉乙女の日課となる。
何度か、庭の池に突き落とされることもあった。

「竜は雨や雲を得て昇天するといいますから、
竜馬を水につけてみて、ほんとうに竜になるか
どうかをためしているのです」と乙女の弁。

こうしているうちに、竜馬の顔は別人のように
引き締まっていった。剣術の腕前も、めきめき
上達し、19歳で小栗流の目録を与えられる。
江戸へ剣術修行に行くことになる。

子供を育てるには、最初から過少評価はしては
いけない。過大評価もしてはいけないが、個性
を伸ばしてやれるような環境だけは用意しいと
いてあげたいものです。

金曜日は詩人たち:事故の

2005-04-28 22:46:00 | Weblog
脱線事故死者106人に 兵庫県警など捜索終了 (共同通信) - goo ニュース

事故の死者 増える震える その多さ

      人それぞれに 悲しみこらえる

残された 人は悲しい さみしさに

     生きて帰って 願いむなしい


カーブの 多い 地下鉄は

危ない 先頭 最後尾

真ん中 取って 4両目?

どっちに しても 逃げられない


地下鉄 車両は 軽量化

構造 簡単 壊れやすい

省エネ? 窓は 大きいが

外は 見たとて しょうがない


明日から ゴールデンウィーク 始まるが

     どこにも行けぬ さみしさ募る











安全神話崩壊

2005-04-28 21:53:53 | Weblog
「揺れる日本の安全神話」…尼崎脱線事故に世界の反応 (読売新聞) - goo ニュース

各国のメディアが伝える安全神話崩壊の原因は、JRの

民営化をあげている国が多い。

民営化も原因のひとつだろう。

運行ダイヤに固執してきたつけもあるだろう。


話は変わるが、4月22日(日)に偶然、本を買った。

講談社刊「失敗学のすすめ」畑村洋太郎著

最近、文庫本化されて、書店で山積されている。

この本の中に、2000年3月に地下鉄日比谷線で起こった

事故について書かれている。今回の事故原因と同じく

「せり上がり現象」が原因の重要な一つではないかと

指摘する評論家もいる。スピードの出しすぎだけで、

車体が簡単に浮上することはない。やはりいくつかの

原因が、そろわないと、大事故はおきない。


また、この本の中に、こんな言葉がある。

「失敗情報は隠れたがる」と。

日本という国は、失敗原因を個人の操作ミスにしたが

る傾向がある。失敗(事故)原因を調査し、同じ過ち

を繰り返さないことを祈る。

電車がマンションに衝突?

2005-04-25 21:41:47 | Weblog
死亡50人、JR史上最悪 福知山線脱線事故 (共同通信) - goo ニュース

カーブでスピードを落とさなければ、自動車でも

振り回されることは、中学生なら理科の実験でも

わかると思いますが。ATS(自動列車停止装置)が

うまく作動したかの問題はありますが。しかし、

電車がマンションにぶつかるなんて、常識では

考えられないことです。

大事故の原因は決して一つではない、いくつもの

原因が重なって起きる。


なくなられた人たちのご冥福を祈るだけです。

古田2000本安打達成

2005-04-24 19:49:23 | Weblog
古田が2000安打 大学卒、社会人経験は初 (共同通信) - goo ニュース

ここ2,3戦待ちに待ってた2千本安打を達成!

大卒、社会人経験者で初めてだそうです。古田選手

といえば、昨年は球場外でも印象的だった。

ストを初めて打ったし、結果は吉だったし、

今年は2千本安打達成で名球界入り達成

と大活躍。捕手で2千本安打は大変でしょうね。

一方ならぬ努力があったに違いない。

がんばれ! 古田

司馬遼太郎の言葉(5)

2005-04-24 12:26:14 | Weblog
前回に引き続き、神山育子著「こどもはおとなの父 
司馬遼太郎の心の手紙」朝日出版社刊より抜粋する。
司馬遼太郎が神山先生に送った手紙の中に次のような
ことが書かれている。

「こどもはオトナの父」

という英国のだれでしたか、そのように言ったことば
を思い出します。私の中の小学生が物や事を感じさせて
きて、私の中のオトナが、それを論理化し、修辞を加え
たにすぎないのかと思ったりします。

もっとも、心ににコドモがなくなっているオトナがたく
さんいますが、それはもう、話すにも値しない人間の
ヒモノですね。

神山さんは次のよなことを書いておられます。
あらゆる職業の中で、教師という仕事ほど、とりわけ
子どもの学齢が低ければ低いほど、心に子どもを住まわ
せていなければならないものと思われます。
何故かわかるような気がします。

時々、公園で幼児の行動を追ってみていると、自分にも
こんな時代があったのかなあと感心させられることが、
あります。オトナになると素直で自然な反応ができなく
なり、常に功利的に動くことへの警鐘なのでしょうか。

皐月晴れ 幼児がハト追う その姿

     自分の過去を 思い出すかな

純真さ 年とともに 薄らいで

    思うに任せぬ いらだちつのる


司馬遼太郎の言葉(4)

2005-04-23 19:16:45 | Weblog
前回に引き続いて、「洪庵のたいまつ」より、
洪庵の訓戒の中に次のようなものがある。

 医者がこの世に生活しているのは、人のためであって、
 自分のためではない。決して有名になろうと思うな、
 また利益を追おうとするな。ただただ、自分を捨てよ。
 そして人を救うことだけを考えよ。

こんな医者現在では、希少価値がありそうです。
かれの偉大さは、自分の火を弟子たち一人一人に移し
続けたことである。弟子たちのたいまつの火は、後に
それぞれの分野であかあかとかがやいた。

遼太郎の手紙の中には、日本における教育者は洪庵が
最大で、子規、松蔭の二人を加えたいと思っていますと
言っている。

洪庵は将軍の侍医となり、江戸に行った翌年、火が
消えるように、なくなってしまう。洪庵にとっては、
弟子たちに囲まれながら、教育している時が一番幸福
だったに違いありません。


金曜日は詩人たち:内憂外患

2005-04-22 20:56:38 | Weblog
23日、日中首脳会談で調整 首相「対立拡大避ける」 (共同通信) - goo ニュース

内憂 外患 小泉さん

北へ 南へ 大忙し

歴史 反省 お詫び旅

はやく かえって 郵政改革


今週は なれないことに 疲れました

だだの 問題 先送り 

来週 までの しばし休息

明るい 未来に なるように


一番 楽しい 金曜日

一番 つらい 日曜日

もうすぐ 来るよ ゴールデンウィーク

仕事に 行かない だけかもね


満月に 近い 金曜日

月と 火星の 追い比べ

明るく 輝く 春の夜

遠くの 星に 祈る幸せ


歴史の 勉強は 楽しいか

小説の 中での 友情が

芽生え 会話し 学び取る

自分の 生き方 修正する









司馬遼太郎の言葉(3)

2005-04-20 21:03:21 | Weblog
図書館で偶然に見つけた本の中に、司馬遼太郎の言葉
をさがしてみる。

朝日出版社刊「こどもはオトナの父 司馬遼太郎の
心の手紙」がその本です。
まだ全部読んでないので、何回かにわたり連載する
ことになります。

この本の中の「洪庵のたいまつ」より抜粋する。
緒方洪庵は江戸末期の医者であり、教育者でもある。

「世のためにつくした人の一生ほど、美しいもの
 はない」

小学校高学年向けに書かれた短編小説のようだ。
大阪書籍の教科書に載っているようです。

洪庵は、治療の傍ら多くの塾生に教えた。その中に
木村益次郎、福沢諭吉などがいる。いずれも、明治
に活躍した大物を育てている。

洪庵は病弱であり、自分が歯がゆかった。

「人間は、人なみでない部分をもつということは、
すばらしいことなのである。そのことが、ものを
考えるばねになる」

人なみでない部分を持っている人間なんてざら。
考えさせられる言葉でもあり、安心できる言葉でも
ある。