風の子広場

特別な意味はありません。近くの広場です。
考えごとをするのに最適な場所です。
エッセーを中心に書いてゆくつもりです。

ホリエモン

2005-02-27 19:08:49 | Weblog
「より価値高める」と自信 TV出演でライブドア社長 (共同通信) - goo ニュース
最近話題で持ちきりの堀江社長(ホリエモン)はテレビに
ラジオに大忙し。フジTVの会長はいつも渋い顔をしている
のと対照的に、明るいさわやかな感じがある。
新しいタイプの経営者なのかも知れない。

21世紀の経営者は、人間性も問われる時代なのだろう。
新しいこと、人がやったことがないことをやろうとする
人は、夢を語れること、私心がないことが必要と言われ
ている。ホリエモンはどこまで本物かは分かりません。

ただ、放送と通信が明確に区別できる時代は終わったと
言う人は多い。20世紀型の通信は、インターネットの
普及によって、衰退してきている。時代は大きく変わり
つつある。

ホリエモンはドラエモンを意識しているのだろうが、
「どこでもドア」はインターネットでだんだん開きつつ
あるような気がする。

・ホリエモンとかけて、売れっ子タレントととく

 その心は、もう十分顔は売れてます。

・ホリエモンとかけてドラエモンととく

 その心は、蝶ネクタイが似合います


  

優太ちゃんは元気

2005-02-26 19:09:47 | Weblog
優太ちゃん、元気いっぱい 奇跡の救出から4カ月 (共同通信) - goo ニュース

もう、4ヶ月もたつのですね。早いものです。
母親がなくなっていることも知ってるでしょう。
逆に、祖母を慰めるようなことまでしている。
この子は、優しい子に育つでしょう。
また、そうあって欲しいものです。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)の心配がないこと
を祈るだけです。仮に、症状がでてきても克服して
いけるでしょう。暖かく見守ってやることが一番
大切なことです。

幼いながらも、おばあちゃんの恐怖におびえても
慰めてあげれるなんて、誰にでもできることでは
ありません。これからの世の中は、「他人の痛み」
がわかる人が多くなって欲しいものです。

武田鉄也(海援隊)の「贈る言葉」の歌詞にこんな
のがあります。
「人は悲しみ多いほど、人には優しくできる」と。
21世紀の人間に必要な条件の二番目は
「他人の痛みがわかる」ことです。

「竜馬がゆく」を読んで見ると、竜馬の優しさが
にじみでているところが見受けられます。
「他人の痛みがわかる」と人をひきつける大きな
魅力になります。私も身につけたいのですが?


  

竜馬の人脈(21):中岡慎太郎

2005-02-25 21:35:13 | Weblog
中岡慎太郎は、竜馬より3歳年下である。竜馬に輪をかけ
たように、日本中を駆け抜けていった。というのは、京都
河原町の近江屋で、竜馬と慎太郎は暗殺されてしまった。
竜馬は即死、慎太郎は三日ほど生きながらえたという。

竜馬とはうまが合った。竜馬とひさしぶりに会った慎太郎
はこんな会話をしている。
「竜馬久しぶり」わらじを解き始めると、
「お洗いいたしましょうか」と竜馬が言う。

中岡慎太郎との話は、心地良いのであろう。以心伝心で、
話が早いのである。
「土佐藩は、かわりつつある」と中岡慎太郎は言った。
後藤象二郎との話も、それなりの感触があったのであろう。

「陸援隊」の話も、瞬間的に内容を直感した。竜馬は、
「陸援隊といっただけでわかったのか」ときいている。
並みの人間同士の会話ではない。中岡慎太郎はこの後、
さらに精力的に動き回り、大政奉還への地ならしをする
ことになる。

竜馬と中岡慎太郎との違いは、通信で例えるのならば、
竜馬はインターネット型、行き着く先は同じでも、
途中はまるで違う。中岡慎太郎は電話型で目標に向けて
まっしぐらというような性格の差はある。

司馬さんは、小説の中でこんなことを書いている。
竜馬は、酒のかわりに、蜂蜜を溶かしたものを飲んでいる。
中岡も酒は飲まず、茶ばかり飲んでいた。
この二人にとって、血を酔わしめるものはもはや酒より
も、革命計画なのであろう。

「天下はいまいかにすべきか、ということがついにつかめた。
戦の一字だ」こんな時期にさしかかっている。

次回予告 陸奥宗光





  

金曜日は詩人たち:夢や情熱

2005-02-25 19:58:00 | Weblog
世の人は 明るく反応 できぬまま
     いまこそ語れ 夢や情熱

鳥の声 冬から春へ 変声期

鼻水が 止まらず続く 一週間

満月や 花粉黄砂の 公園で
    風吹く夜の ここちよさかな

春一番 一日だけで 逆戻り
    まちどうしいけど 花粉飛び出す

渡り鳥 引越し準備の この頃か

夢を追い 明るく笑う 人となれ

花は咲く 可憐さ知らず あるがまま

つらいけど 笑顔を見せて 話す日々

春近し 路端に残る 雪化粧

おもしろき こともなきよを おもしろく
      夢を語れし 人は少なし


       

竜馬の人脈(20)後藤象二郎

2005-02-21 21:44:13 | Weblog
後藤象二郎は竜馬より3歳年下で、参政吉田東洋の義弟
である。義兄吉田東洋は土佐勤王党に暗殺された。竜馬は
暗殺には加担していないが、土佐勤王党に加わっていて、
暗殺の嫌疑をかけられている。暗殺の嫌疑をかけられた
ことに、竜馬は非常に憤慨している。

また、盟友武市半平太は、事実上、後藤象二郎によって切
腹させられている。お互いに相手をカタキと考えている。
こんな二人が、手を結ぶとは、幕末でなければなかった。
「双方、下心があってのことさ。」と竜馬は言っている。

お互いカタキ同士が、必要が生じて手を結ぶ。時運がそうさ
せると竜馬は考えていた。時運をいち早く洞察して、それを
動かそうと考えていたのだろう。竜馬は時運の来るのを待っ
ていた。

事実、この時期の亀山社中は破産状態であった。
「ヘンペンたるわれら郷士の感情は、新しい日本の築きあげ
のために捨てねばならぬ。」と誇張して言っている。このよ
うな大局的な判断はなかなかできない。

亀山社中は薩長によって、成り立っている。それに土佐を加
え、薩長土三藩による結束によって、幕府を倒すことも可能
になる。亀山社中は土佐藩の参加により、発展的に解消し、
海援隊と名前を変えることになる。

海援隊とは「海から日本を助ける」、「海から土佐藩を助け
る」と言うような意味だろうが、竜馬はおりょうとの新婚旅
行中にこの名前を考えている。海運業を推し進めることは、
竜馬のゆめでもあった。

300年近く続いた鎖国政策は、幕府によって、限定的に
開国となっている。鎖国政策は事実上、維持できなくなって
しまっている。攘夷思想そのものが成り立たなくなってしま
った。

後藤象二郎は「乱世の雄」、「穴の開いた大風呂敷」とも
言われ、「後藤は大きすぎる。シナの皇帝にでも生まれてい
れば、よかった」と勝海舟らも言っている。

次回予告 中岡慎太郎





竜馬の人脈(19)海援隊

2005-02-19 20:32:32 | Weblog
海援隊は坂本竜馬の私設海軍であり、商事会社でもある。
海援隊は神戸軍艦操練所(通称 神戸海軍塾)にまでさか
のぼることが出来る。勝海舟の私塾である。黒船の操練所を
目的として設立された。

しかし、池田屋事件で闘死するものがでたり、禁門の変では
長州軍とともに戦うものが出たり、反幕府軍養成所の観があ
り、勝は責任を取らされ、江戸召喚を命じられた。
事実上、海軍塾の閉鎖が決まった。

海軍塾閉鎖に伴い、諸藩から出向してきているものは困らな
いが、脱藩浪人は住むところさえすぐに困ることになる。
海軍塾は、多くの土佐浪人を抱えていた。
竜馬は新たに、商事会社を興すことにした。それが、海援隊
の前身である亀山社中である。

亀山社中ししろ海援隊にしろ、現代風に言えば、株式会社で、
スポンサーを捜さなければ成らない。薩摩藩を説得すること
になる。提案する相手は、西郷隆盛、小松帯刀らとなり竜馬
らしい、こんなことを言っている。

「するめが大砲になる話をごぞんじでござるか」

するめを外国に売って、その利益で、大砲を買うということ
だと思うが、おもしろくするためにスルメに例えたのだろう。
貿易さえすれば、日本は栄えると言いたかったのだろう。
当時は、外国貿易による利益は幕府に独占されてきた。

公の話ではないが、実際には薩摩藩も貿易がおいしい話であ
ることは、知っているはずで琉球貿易で利益を上げていた。
外国貿易をこのまま、幕府に独占されれば、その利益で軍事
力の強化を図られれば、討幕などは夢のまた夢となる。

薩摩藩は資本参加することになるが、西郷隆盛は大笑いしな
がら、こんなことを言っている。
「よほど無邪気な御仁じゃな。大事を成すには無邪気で私心
がないことが肝要じゃ」

竜馬は人は経済(利益といっても良い)で動くとかねがね思
っていた。竜馬の血には商人の血も流れていた。また、童心
と私心がないことが、重要なことが決まる要素になっている。
現代にも通ずるものがある。

時代の流れは討幕へと傾き、土佐藩脱藩の郷士の活躍が目立
ち土佐の上司たちは、取り残されている感がある。
いつまでも、佐幕というわけにもいかず、焦りがあったのだ
ろう。ここで登場してくるのが、後藤象二郎と中岡慎太郎で
ある。

海援隊は亀山社中と土佐商会の合併である。後藤象二郎の
出番がやってきた。

次回予告 後藤象二郎





金曜日は詩人たち:ひとり

2005-02-18 19:53:38 | Weblog
ひとりさびしい 夜の部屋

叫んでみたい  さびしいと

自分で選んだ  道だけど

何故かさびしい 独り言


星も見えない  夜空には

雲がただよう  波のよう

都会の明かり  反射して

雲が明るく   見えるだけ


まだわだかまり 残る夜は

月の明かりも  見えぬ夜は

ジャンボの航跡 見えぬ夜は

パソコンに向かい 孤独紛らす


だまされないために

2005-02-16 20:26:09 | Weblog
2/16付けの朝刊におもしろい記事が載っていた。
いわゆる、振り込めサギ防止対策で、詳しくは、朝日新聞
をご覧ください。

1)まずあわてない
  登録、料金の画面の表示がわかりにくいなどは、契約
  が成立したとはいえない。
  未成年者は原則親の同意が必要。

2)自分から相手に連絡しない
  新たな情報を知らせることになるので、無視する。

3)払わない
  怖いから払うと、かもにされる。
  次から次へと請求書が来る。

4)不審なサイトにはアクセスしないこと

  手口は、巧妙化の一途をたどっている。
その手の人は、新しい裏技を考えている。
  贋金作りは、もう使えないと思ったのかも知れない。
  困った時は、国民生活センターまで。

    

いじめられ・・・

2005-02-15 20:57:59 | Weblog
『いじめ助けてくれず』 17歳少年が動機供述 (共同通信) - goo ニュース

いじめられたことによる、恨みからの犯行であった。
かわいそうな気がするが、止められなかっただろうか。
いじめは、だんだん陰湿になり、表面上は出てこない
ものも多いと聞く。

坂本竜馬の、今で言う小学5,6年の時は、いじめられていた。
寝小便はする、勉強は出来ない、何をやっても
長続きしないというような、典型的な劣等生であった。
それがあるとき、急変する。

竜馬の場合は、剣道をやり始めたことによる。竜馬の姉乙女
にしごかれても、根をあげなかった、成長期で、背はどんどん
伸びる、剣術の腕は向上する、自信はつきというような
相乗効果によって、どんどん伸びていった。

何か熱中できるものがあれば、人は伸びてゆくような気がする。
ただ、暖かく見守ってやれる環境は必要となる。
人には得て不得手があり、学力向上だけを重点に置くのは、
どうかなと思う。学力低下よりも創造力低下の方が問題が
あると思うのだが。

いじめられ 泣き泣き歩く 帰り道
      母の心配 懐かしい日々

己が名を ほのかに呼びて なみだせし
     十四の春に かえる術なし (啄木)




竜馬の人脈(18) 横井小楠

2005-02-13 20:31:40 | Weblog
横井小楠は竜馬より26年年上で、儒学者である。
勝海舟の「氷川清話」の中でこんなことを言っている。
海舟が付き合った人のうち、恐ろしい者の二人の中の
一人に挙げている。もう一人は西郷隆盛である。

「国家の目的は、民を安ずるにある」という思想の持ち主
である。開国して、産業を興し、貿易を盛んにして国を
富ませ、強力な軍事力をもって、外国からのあなどりを
ふせぐ、といういわば積極的な攘夷主義であった。

横井小楠の考えは、竜馬とも合い通じるものがあった。
当時、横井小楠の考えは危険思想の持ち主で、絶えず、
暗殺者から狙われていた。竜馬もアメリカ式の共和制を
理想としていた。

小楠は竜馬に忠告した。
「好漢、惜しむらくは乱臣賊子になるなかれ」と。
当時でさえ、というより大東亜戦争終了までの官製思想
からみても危険視されるものであった。

現代から見れば、何の不思議もないはずだが、司馬さんは
「坂本君、それは先走りすぎる。勤皇の激徒に誤解され
るぞ」と注意したように思われると書いている。
竜馬の身辺は、名前が売れるほど、暗殺者の目にさらされ
ることになる。

竜馬の暗殺も避けて通れなかったのかもしれない。
そんな小楠も、明治二年右翼壮士に暗殺されてしまう。

次回予告 海援隊