勝地(かつち)ブログ

ご意見は下記に
✉ tsunehisa605@gmail.com

NO.5 そして若者

2008年03月09日 23時21分15秒 | Weblog
私どもがやっているフォーラムもそうですが、若い人の参加が少ないことが悩みです。将来の地域づくりの議論をしているのに、将来その中心当事者になるであろう若者が参加していない。

自由意見でよく指摘されてきましたが、どうすれば参加してくれるのか、妙案は見つかっていません。

午後1時半から日高町で「但馬地域づくり応援ネット」グループの活動報告を兼ねたフォーラムが開かれました。元気な但馬を発信する各地の取り組みをということで以前、NPO法人市民オフィスやぶの事業・行政のアウトソーシング的役割について意見交換をしてきた経過から、同グループ実行委員長から案内をいただいていました。

今日のフォーラムでの先進事例発表に興味もあり第1部にだけですが出席をさせてもらいました。

まず、鳥居やすらぎ市民農園管理組合「災害からの復興と地域おこし」では、台風23号による激甚災害を被った経験から、人間文明の発達は治水とともにあり直視した対策が不可欠であること、絶望の中から遊休農地の有効利用に活路を見出し市民農園を開設して安全安心の食糧づくり活動を行っていることが報告されました。

次に岩崎むらづくり委員会「都市と農村の交流。中山間地の地域づくり」では、「政府の過疎のススメ」により集落は存亡の危機状態という切り出しから始まり。集落は運命共同体であるべきで、①秩序・和・団結力による益の享受が目的、②全員対等・平等・情報の共有が土台、③参画・協働・相互扶助の義務が大きな柱、④規約と約束の遵守で組織維持、を基本にしながら様々な事業に取り組まれ、近畿農政局長賞をはじめ数々の賞に輝いている報告がありました。

最後に、与布土地域自治協議会「地方自治協議会の活動」では、自分たちが安心して住み続けるためには、行政頼みではなく自分たちで目標をたてて自分たちで活動を行うことの必要性・重要性が報告されました。

いずれも、少子高齢化・地域経済低迷のなかで実践の汗を流しておられる一生懸命の取り組みです。知恵と仕組みはそれぞれではありますが、情報を共有すること、情報過疎には絶対になってはいけないと考えさせられました。

まちづくり、むらおこしには「よそ者、バカ者、若者」が要ると云われてきました。組織の将来やこのフォーラムを見るとき、強いて言えば「若者」の姿が見えなかったことが少し気がかりではありましたが、これからに期待を持ちたいと思います。関係者の皆さん、ご苦労様でした。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NO.4 懐かしい空気 | トップ | NO.2 精進の180日  »
最新の画像もっと見る