梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

“妻”と呼んで

2023年04月15日 06時01分05秒 | Weblog
夫婦三組、6人で食事会をすることになりました。夫3人は前回のブログ「北八ヶ岳」で一緒に行った大学時代のクラブの仲間で、それぞれの奥さん3人とです。北八ヶ岳に登った帰りの電車で、今度は奥さんも参加した集まりにしょうとの話に発展しました。

男性ばかり外で楽しんでいては留守にする女性に申し訳ないとの気持ちもあり、それ以上に、夫婦三組の中で面識がない人もいるので、この機会に一同に会したらどうかとの意見で一致しました。私どものケースでいえば、同期のOさんとは夫婦同士以前から長い付き合いがありましたが、一つ上の先輩のNさん夫婦とは私の家内は今回が初対面でした。

夫婦三組の食事会は、時間の経つのも忘れる程とても楽しい雰囲気で終わりました。「夫婦は似ている」、私の感想です。数式の中で同類項という言葉が使われますが、転じて同じような性質・状態をもっていることにも使われ、あまり好ましくない共通点もあることも示します。更に類項作用として使われ、良くも悪くも互いに引き合うことの意味ともなります。夫婦はこの類項作用が働いていると、今回感じました。男女は元々似ている同士引き合い、結婚して長く暮らすことで二人とも似てくるのか、果たしてどちらかはっきり判りません。

類項だけでなく、「夫婦は補完を求める」場合もあります。一対との言葉がありますが、二つで一組になっているとの意味です。全く同一の二つが一対になっているのではなく、互いに不足を補いあうために一対になっているとも考えられます。夫の言葉不足を妻が言い換える場面が、今回の集まりで多々ありました。いずれにしても、男だけで山に行っている時とは違い、奥さんを介し色々な側面が見れたことは収穫でした。

話しは少し変わりますが、“「妻と呼んで」6割、実際35%”との見出しの新聞のコラムを読みました。ある機関が実施したアンケートの結果からです。他人の前で自分(女性)の配偶者(男性)にどう呼ばれたいかの問いに、“妻”が6割であった。しかし、人に話す時自分(男性)の配偶者(女性)をどう呼ぶか、実際は“妻”35%でしかなかった。

自分や他人の配偶者を、あなたはどうのように呼びますか。男性は「夫」「旦那」「主人」、女性は「妻」「嫁」「奥さん」「家内」など日本語には配偶者に関する表現がいくつも存在するが、どのように呼ぶのがふさわしのだろう。そんなアンケート調査で色々な考察ができるというのです。

配偶者の表現には、戦後に廃止された家父長制や家制度の影響が残る。「旦那」は「施し」や「世話をしてくれる男性」といった意味がある。「嫁」は「息子と結婚してその家の一員となった女性」を意味する。「主人」や「家内」といった呼び方も「一家のあるじは男性」「女性が家事をする」という意味もにじむ。記事では、そう指摘します。

別のアンケートからは、呼称について「中立的な呼び方をすべきだ」との回答は55%にのぼるなど、平等を重視したいとの意識がうかがえる。中立的な呼び方としては「パートナー」があり、少なくとも役割決めつけ的な呼称は不適切ではないか。総務省の労働力調査によると、2022年の15~64歳の女性の就業率は72.4%まで上昇。「男性は仕事」「女性は家事」という時代はとうの昔に終わっている。と、ありました。

さて今回集まった男性はどうでしょうか。昭和20〜30年代に生まれ育った私たちは、まだ家制度が強かった時代です。まさに男は仕事、女は家事の世の中でした。私は配偶者のことを、ずっと“家内”と言ってきましたが、そんなことすら意識にも上りませんでした。これを機に、これからは対外的には“妻”と呼ぶことにします。

夫唱婦随とは、夫婦の仲がとても良いことの例えで使われます。がしかし、「唱」は言い出すことで夫が言い出し、「隋」は従うことで妻がそれに付いていく、の意となります。昔は、夫唱婦随で何でも主人のいう通りになるのが女房の勤めだったのです。時代は変わりました。妻の存在についても、改めて考え直すことにしてみます。これからもパートナー三組会は続きそうです。

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2 コメント

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RESPECT (四代目)
2023-04-15 09:19:21
ブログ掲載900回おめでとうございます。
17年と2ヶ月の長きに渡り、休刊なさる事もなく書き続けるその精神力には、唯々尊敬と感謝しかありません。時には理解出来ない難解な内容もありますが、一読者としてはそれも学びの一環と捉えております。「継続は力なり」これに尽きます。
ありがとうございます! (梶)
2023-04-16 07:24:59
RESPECT (四代目)さん
コメントありがとうございます。
毎週一回書き続けて、いつしか900回を迎えます。17年と2ヵ月前の自分を思い出しています。
毎回読んで下さる皆さんがいる限り、これからも書き続けていこうと思います。

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