蔵王に行った11名の構成です。8名が大学時代のワンダーフォーゲル部で一緒でしたが、私たちの代が3名、一つ上の代が1名、三つ上の代が4名です。他3名は、私と同期2名のそれぞれの奥さん、そして私の姉でした。男女の内訳は5名と6名で、いずれも登山の経験は豊富で70歳を過ぎても、山を愛する気持ちは変わらない人達ばかりでした。
大学のクラブで一年生の我々にとって、三つ上の四年生は雲の上の人です。入部したての一年生の新人養成山行と、四学年が一緒の夏合宿登山のリーダー格となるのが四年生で、我々と親しく口を交わすこともなく、就職活動もあり、秋以降は実質部活には参加しなくなります。三つ上の先輩は厳しく絶対的な存在としてすり込まれ、卒業してもその関係は続いてしまいます。
OB・OGが集まる登山も、私は足の怪我で、卒業後約30年間は参加しませんでした。15年ほど前同期に背中を押され、軽登山をすることになり、年二回のOB・OG対象の日帰り登山にも、自然と参加するようになります。歳を取れば多少の年齢差は同世代、現役の時の上下関係も段々と薄らいでいきます。今回同行させてもらった三つ上の代の4人の方とは、そんなものが一気に払拭できたように思いました。
実は、その三つ上の代の一人の女性が私の姉と、昔共に山に登っていました。女子高校の同じワンダーフォーゲル部で、一つ違いの先輩・後輩(姉)の関係にあったのです。姉は高校を卒業して、先輩と別れ、社会人の山岳部に入ります。そのような関係で姉が今回の会に誘われたのです。その先輩と姉の再会は45年振りでした。因みに私は姉の影響で、大学のワンダーフォーゲル部に入ることになります。
このような関係にある11人が、山スキー隊とスノーシュー隊に別れ、三日間各々の行動をしました。ここで山スキーとスノーシューについて少し説明したいと思います。
山スキーとは、スキーを履いたまま自力で登り、ゲレンデが無い自然の山域で滑ることをいいます。起伏が激しい山道では、スキー板を背負いながら登ることもあります。アルペンスキースタイルとテレマークスキースタイルとの、2つのスタイルがあります。前者は、歩行・登高モード(かかとをフリーに)と滑降モード(かかとと板をしっかりと固定し)で切り替えられる山スキー専用のビンディングを用います。狭義の意味で「山スキー」を使うときは、このスタイルを指します。
山スキーを駆使すれば、ゲレンデの決められたコースを滑るだけでなく、自由に雪の山を駆け巡ることができます。スキーが好きで、山登りが好きな人なら山スキーにチャレンジしてみたくなります。しかしゲレンデを一歩外にでれば、そこは厳しい自然の雪山の世界です。山スキーとは雪山登山の一形態であるということをはっきりと認識し、スキー技術のみならず雪山登山の技術・経験も兼ね備えなければなりません。
スノーシューとは、雪の上を歩行するための道具です。登山靴やスノーブーツなどに装着して使用します。普通の靴ではふかふかの雪の上を歩こうと思うと足が沈んでうまく歩けませんのでこれを装着することにより、雪の上でも沈まず歩行できるようになります。素材はおもにプラスチックとジュラルミン。ワカンよりもサイズが大きいため、浮力が強くラッセル能力が高いというメリットがあります。別名では西洋かんじきとも呼ばれ、スキーやアイゼンなどを用いるより手軽に雪山に入って行けてる為、近年人気が出てきています。
いずれにしても蔵王樹氷の一番の見頃の時期に、冬のシーズンでもこのような青天は珍しいと地元の人もいうくらい、絶好のタイミングで三日間山スキーとスノーシューを楽しむことができました。 ~次回に続く~
山スキー用ビンディング
スノーシュー
大学のクラブで一年生の我々にとって、三つ上の四年生は雲の上の人です。入部したての一年生の新人養成山行と、四学年が一緒の夏合宿登山のリーダー格となるのが四年生で、我々と親しく口を交わすこともなく、就職活動もあり、秋以降は実質部活には参加しなくなります。三つ上の先輩は厳しく絶対的な存在としてすり込まれ、卒業してもその関係は続いてしまいます。
OB・OGが集まる登山も、私は足の怪我で、卒業後約30年間は参加しませんでした。15年ほど前同期に背中を押され、軽登山をすることになり、年二回のOB・OG対象の日帰り登山にも、自然と参加するようになります。歳を取れば多少の年齢差は同世代、現役の時の上下関係も段々と薄らいでいきます。今回同行させてもらった三つ上の代の4人の方とは、そんなものが一気に払拭できたように思いました。
実は、その三つ上の代の一人の女性が私の姉と、昔共に山に登っていました。女子高校の同じワンダーフォーゲル部で、一つ違いの先輩・後輩(姉)の関係にあったのです。姉は高校を卒業して、先輩と別れ、社会人の山岳部に入ります。そのような関係で姉が今回の会に誘われたのです。その先輩と姉の再会は45年振りでした。因みに私は姉の影響で、大学のワンダーフォーゲル部に入ることになります。
このような関係にある11人が、山スキー隊とスノーシュー隊に別れ、三日間各々の行動をしました。ここで山スキーとスノーシューについて少し説明したいと思います。
山スキーとは、スキーを履いたまま自力で登り、ゲレンデが無い自然の山域で滑ることをいいます。起伏が激しい山道では、スキー板を背負いながら登ることもあります。アルペンスキースタイルとテレマークスキースタイルとの、2つのスタイルがあります。前者は、歩行・登高モード(かかとをフリーに)と滑降モード(かかとと板をしっかりと固定し)で切り替えられる山スキー専用のビンディングを用います。狭義の意味で「山スキー」を使うときは、このスタイルを指します。
山スキーを駆使すれば、ゲレンデの決められたコースを滑るだけでなく、自由に雪の山を駆け巡ることができます。スキーが好きで、山登りが好きな人なら山スキーにチャレンジしてみたくなります。しかしゲレンデを一歩外にでれば、そこは厳しい自然の雪山の世界です。山スキーとは雪山登山の一形態であるということをはっきりと認識し、スキー技術のみならず雪山登山の技術・経験も兼ね備えなければなりません。
スノーシューとは、雪の上を歩行するための道具です。登山靴やスノーブーツなどに装着して使用します。普通の靴ではふかふかの雪の上を歩こうと思うと足が沈んでうまく歩けませんのでこれを装着することにより、雪の上でも沈まず歩行できるようになります。素材はおもにプラスチックとジュラルミン。ワカンよりもサイズが大きいため、浮力が強くラッセル能力が高いというメリットがあります。別名では西洋かんじきとも呼ばれ、スキーやアイゼンなどを用いるより手軽に雪山に入って行けてる為、近年人気が出てきています。
いずれにしても蔵王樹氷の一番の見頃の時期に、冬のシーズンでもこのような青天は珍しいと地元の人もいうくらい、絶好のタイミングで三日間山スキーとスノーシューを楽しむことができました。 ~次回に続く~
山スキー用ビンディング
スノーシュー