2015年8月31日(月)
今日も矢野さんは三冊目の本のレイアウトに熱中です。
「矢野さん・・、一番最初に龍神が解放されて空に描いた雲、聖者とその横に牙をむき出している狼男みたいな悪魔って分かりますか」と私。
「どこにでしょうかぁ」と矢野さん。
「剣山に登って、リフトで下る間にカメラの映像を見ていてビックリしたんですよ! もうこれは大変なことを教えられているようで・・」と、その時、心臓が止まりそうになった話をしました。
それで・・
「そう言われれば・・そうですね。 でも・・もっと分かりやすいように漫画で描きましょ」と矢野さん。
皆さんにはどのように見えますでしょうか。 聖者はだれかのお顔にそっくりなんですが・・
出版される本の中身を・・一部。
・・・
神社の池でグタ~としていた龍神が、急に元気になって空に飛んで行ったのだ。
見えない世界が見える超能力を授かった翼らが、龍神が池から飛び出す様子を目撃し、叫んだのだ。
上森は、そうとは知らずに、テラファイトの不思議な力で、龍神を解放してしまったのだ。
上森自身には何も見えなかったが、その時撮った写真を見たら、ホントだと思わざるをえなかった。青空に浮かぶ雲が、みごとなエネルギー体の不思議な姿を見せてくれていたのだ。
そして、その晩に、上森は夢を見た。上森の夢にしては珍しく、鮮やかなカラーの夢で、翌朝、克明に覚えていた。
夢のなかでは、上森は和室の大広間に座っていて、2段重ねのお膳がズラ---っと並んでいた。
「ああ、今日、龍神を解放したんで、宴席に招んでもらったのかな」と上森は思った。
と、目の前に天皇らしき人が座られた。上森は「天皇かなあ」と思ったのだが、その方のあごの下までしか見れない。畏れ多くて、目と目を合わす勇気がなかったのだ。それで、横の方をジィ—と見ていた。だから、横目でしっかり、周囲のすごい情景も観察していた。
上森の真正面に座られた天皇は
「ウチの王子にいくら言っても、行ってはくれないので、上森さんが行ってくれないでしょうか?」と言って、上森に地図を差し出した。
天皇がウチの王子、と言われた人物は、上森の斜め後ろの、宴席ではないところにいる男性のことだ、と夢の中の上森には分かった。その王子は宴席の上座の人とツ―カ―の仲のように見受けられた。
上森は、天皇に話しかけられている間、ずっと下を向いて差し出された地図をみていたので、その地図をよ~く覚えていた。
夢の中で、天皇が指差したところを見て、「ああ、この2文字、漢字が難しくて、私には読めないなぁ~」と心のなかで呟いたことも覚えていた。
夢で見た地図は1枚だったが、後になって、それが実際には異なる3ヶ所の場所を示す3つの地図だったことが分かった。
天皇は、上森に、「そこに行ってくれ」と3つの場所を示していたのだ。
後でわかるのだが、それは、真珠湾、小莚、フィリピンのある場所であった。
夢で天皇に会った宴会場は、京都御所に実在していた
上森がこの不思議な宴席の夢を話すと、
「上森さん、それはもう、できるだけ京都御所に行かないとダメだ」
と早急に京都御所見学の予約をとってくれた人がいた。
京都御所を見に行くことになった、と話すと、今度は得津輝子から、
「京都御所には蛤御門があって、そこを入ったところに大きな松の木があるから、それに抱きつきなさい」
と命じられた。凡人の肉眼では見えないが、そこに、大きな光の柱が立っている、とのことだった。
「そんなことしたら、アホとちゃうか」と上森の理性は呟いたのだが、この不思議道の案内人でもある得津に言われたこともあって、上森は素直にそうすることにした。
そこで、上森は京都御所に着くと、まっさきに蛤御門に向かい、立派な松の木を見上げた。
「ああ、ここが蛤御門か。昔、いろいろ事件があったトコなんだなあ。ああ、この松なんだな~」。
そして、いつもカバンに入れて持ち歩いているテラファイトを取り出し、手に持って、その松に抱きついた。
そばを何人かが通って、「あのおっちゃん何してる?」という視線を向けたが、光の柱に溶け込んでいた上森にとっては、どこ吹く風だった。
そうこうしているうちに、予約の時間になり、上森は生まれて初めて、京都御所の中に入った。
ひと部屋、ひと部屋 見せてもらい、「御所の中には、訪れるお客様によって、松竹梅、といったように通す部屋がいろいろあるのだなぁ」と感心しながら、ガイドの後をついていった上森は、ある部屋を見せられて、驚愕した。
「なんと!そこは、夢で見た通りの部屋だったのです!」
上森が夢で見た、お膳がずらっと並んだ大広間、天皇に地図を見せられた畳の部屋は、京都御所の中に実在する部屋だったのだ。
天皇に秀吉の財宝の隠し場所を教えられた
上森が夢の中で、天皇に「行ってくれませんか~?」と頼まれ、ハワイの真珠湾に行ったことは前著に記したが、実は天皇が上森に行かせようとした場所は他に2カ所あった。
そのひとつが、伊勢志摩の南東にある大王崎にある小さな島だった。
上森は次のように語る。
「実は、豊臣秀吉の財宝が、ここの島に置いてある、と天皇は私に伝えていたわけです。地下神殿を祀るのにお金が要るでしょう?地下神殿や他の所から出てきたモノを売り払って、それをお金に代えて、祀ることはできないでしょ?祀るのに莫大なお金が要るのだから、それを大王崎に眠っている豊臣秀吉の財宝で、と天皇は示唆して下さったのです」
上森はさっそく、地図を広げて、大王崎周辺を調べてみた。すると漢字で書くと、難しい字、2文字の「小莚」という島を見つけた上森には、カムシロと響いてきた。それは天皇の宴席の夢の中で、上森には難しくて読めなかった2文字だった。
・・・この後の続きが面白いですねぇ、実に不思議な実話が続きますよぉ。
秀吉が向こうの世界で二十六聖人と何やら言い合いをしているご様子が・・・。
ご期待ください!