無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

全員死刑

2017-12-22 | 2017日本語映画評


「全員死刑」 R15+ 小林勇貴監督 ☓☓☓☓☓ PPセブンスター

 大牟田市で起きた強盗殺人死体遺棄事件で、被告である4人の家族全員が死刑判決を受けている一家の次男が書いた手記を基に映画化しました。
 タカノリ(間宮祥太朗)の家は危ない仕事で生活していましたが、いよいよ金に困り、近所の資産家の金を盗むことを計画します。しかし、計画は失敗し息子の一人を成り行きで殺してしまいます。その時は家出したように繕ったものの結局「成り行きで」次々全員を殺してしまうのでした。
 残酷な事件を題材にしていますが、クラッシックの名曲が流れる音楽が妙に美しかったり、やくざな男女が暮らす部屋がモデルルームのようにきれいだったり、タカノリの衣服が本当は血だらけ泥だらけのはずなのに常にまっさらにきれいだったり、両親には頭が上がらず家族の絆が強かったり、内容と描写のちぐはぐさが奇妙です。エロい場面や徹底した暴力を描きながら(R15+)ホラーの要素や、もしかしてコメディなの?と思えるせりふなども織り込まれ不思議な作品です。ドストエフスキーの「罪と罰」も彷彿させます。
 被告家族も確かに悪いことばかりしていますが、まわりにもたくさん「小悪い人」がいます。でもやっぱり人殺しはやってはいけません。JKのみなさんもお金がほしいからといって安易にみだらな仕事をするのはやめましょうね。怖いですよ。
 タバコは、間宮と兄役の毎熊克也が度々喫煙していました。(☓☓☓☓☓)「タバコ買ってきて、セブンスターね。」と言う台詞もありました。(PP)間宮祥太朗が命がけで演じていました。お疲れ様。健康診断受けたほうがいいかもね。

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 望郷 | トップ | 不都合な真実2 放置される地球 »
最新の画像もっと見る

2017日本語映画評」カテゴリの最新記事