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「ロスト・キング 500年越しの運命」

2024-01-07 | 2024映画評


「ロスト・キング 500年越しの運命」 スティーブ フリアーズ監督 英 ◯ ☆
 
 500年間行方不明だった英国王リチャード三世の遺骨を発見するプロジェクトに取り組んだ女性の実話をもとにした作品です。
 フィリッパは持病がありますが、普通に仕事をこなしています。それなのに、上司から不当な評価を得てやる気をなくしますが、別居中の夫ジョン(スティーブ クーガン)は二人の息子の教育費がかかるから仕事はやめないでと言います。そんな折息子の付き合いで「リチャード三世」の舞台劇を観て彼も自分と同じように歴史的に不当な評価を受けているのではないかと調べ始めるのでした。

 実績より若さが評価されたり、会議でも女性は感情的になるからと嘲笑されたりジェンダー的に考えさせられる場面があります。また、大学の教授と素人の研究者では扱いが差別的になるなど(それなのに素人の成果を大学の成果に盗み取る・・・よくある話かな?)階級差別も描かれます。
 二人の息子と別居中の夫がフィリッパを陰ながら応援する姿がこの作品の隠れた肝です。
 英国の英語が落ち着いた語り口で耳に心地よいです。リチャード三世役のハリー ロイドが二役を演じ分けの演出も良くできました。
 日本でも歴史的に悪役にされている人物でのリメイクも面白そうですね。菅原道真とか吉良上野介とかでしょうか。

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