大関戦が中入り前

　現在、同位の場合、偶数日は東方力士が
先に登場━と、云うことは「東方優位」で
あるけれども、決して「東方上位」ではな
いと愚考する。

　幕末における幕内取組順の検証。
安政四(1857)年冬場所

　九日目中入り前
東前八◯白眞弓─荒　馬(幕下)
西前四●不知火─陣　幕(　〃　)
東前一●荒　熊─寶　川◯西前二
〃小結◯響　灘─才　槌●〃前一
〃大関●猪王山─境　川◯〃大関

　九日目中入り後
西前六●武藏泻─荒　鹿(幕下)
東前五×熊ヶ谷─外ヶ濵(　〃　)
〃前四◯鬼面山─明石泻(　〃　)
〃前三△和田ヶ原─松ヶ枝(〃)
〃前二●一　力─鷲ヶ濱◯…前六
〃関脇◯雲　龍─千田川●西前七

　現代感覚になろうけれど、なんで
東西両大関の対戦を中入り後“結び”
にもってこないのだろう…?
成績面からみれば、後横綱雲龍が優
勝相当の星ではあったが…。