花ごよみ

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虐殺器官  伊藤計劃

2017-02-12 | 本 あ行(作家)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

かなり前に買っていたSF小説。
映画化を知って読んでみました。

主人公はアメリカ情報軍大尉のクラヴィス。
舞台は情報管理社会が徹底した、
アメリカテロ後の世界。
そして現実味のある近未来。

後進諸国では内戦・虐殺が増加、
その背景にいる男、ジョン・ポール。

クラヴィスはジョン・ポールの
暗殺の命を受ける。


グロテスクな描写、結構多いです。
そんなシーンは
さっと読み飛ばしました。
本はそういう所は便利です。

脳の中の価値判断が、
ねじ曲げられると起こる虐殺。

戦争、内戦、悪と善、
情報管理された世界、
テーマはかなり広いです。

作者の伊藤計劃は
34歳で病気のため、
この世を去ってしまいました。
短すぎる一生、残念です。
解説によるとこの小説の、
第一稿も10日間で
書き上げたということです。
すごい筆力、そして才能、
本当にもったいないです。




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