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花ごよみ

映画、本、写真など・

椿山課長の七日間 (浅田 次郎)

2007-02-24 | 本 あ行(作家)



椿山課長が勤務先のデパートの
一番忙しいバーゲンの、
初日の閉店後に倒れる。

満開の沙羅の中を歩いていく。
すると天国、それとも地獄、
どちらかへと行くための、
手続きをする中院役所、 
「スピリッツ・アライバル・センター」 
(SAC)が存在する。 
 
心残りなことが多くあるため、 
美人スタイリストの肉体を借りて
七日間だけ”現世”に 
一時的に限定して戻ることを、
そこで許可される。 


とても面白かったです。

映画は見ていませんが、
どうしても椿山課長、西田敏行と
現世に舞い戻った美女、伊東美咲が、
イメージとして、
思い浮かんできます。
 
お役所仕事の手続きを、
経てからでないと、
成仏は出来ないことになっている。
何となくありえそうな設定。 

あの世も生々しい様子。
 
残るはもう三日間だけ。

現世に戻ってくると 
椿山には今まで、
知ることのなかった事実が
浮き彫りにされて
戸惑ってしまう 。

現世に戻ってきた椿山を含む3人も 
それぞれがお互いからみあっていく。

そのうちの一人蓮ちゃん。
椿山の息子の陽ちゃんとの
クレバー(作者の表現)な、
子供達の掛け合いは 
おかしくて、切なく、愛らしいです。

SAC中院役所の、
リライフ・サービス・センターに勤務する
どこの職場にでもいそうと書かれている
担当者のマヤさんも 
いいキャラクターです。
 
最後の場面では涙が…。
電車の中で読むのは、
ちょっと考えものです。 

コミカルな中にも人間の悲しさ切なさ、
そして心の温かさを、
ぎっしり閉じこめたこの作品、
すこしも飽きさせることなく 
満足させてくれました。






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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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こんばんわ^^ (苗坊)
2007-02-24 23:03:42
こんばんわ^^
デザインが変わりましたね~。素敵です。

映画、私も観ていないのですが、イメージしちゃいますよね^^
本当に素晴らしい作品でした。
皆さん死んでしまうのがもったいないですよね。
蓮ちゃんなんて、まだ子供なのに・・・。
確かに電車の中では読めないですね^^;
返信する
苗坊さんへ☆ (kazu)
2007-02-25 00:15:53
こんばんわ^^
テンプレのデザイン変えました。
少し明るくなりました。

よかったですね。
おかしくって、そして泣けて、
本当にいい作品ですね。
連ちゃん子供なのにね~!
連ちゃんにとって、
楽しいあの世であって欲しいですよね。 

電車の中で読んでいたんですよ。
ちょっとヤバイですよね。
返信する
なるほど。。。 (よりりん)
2007-02-25 02:29:13
イメージ的には、主役の俳優さんとピッタリだったですか?
浅田次郎さんの作品は、歴史物しか読んだことが無いのですけど、こういうのもおもしろそうですね。
今度立ち読みしようかな~(なぜ、買わない?!)。
返信する
ハマリ役♪ ()
2007-02-25 17:29:38
こんにちは!
映画も観ましたが、西田さんは、ハマリ役でしたよ~♪
武田の設定が変わっていたのは残念でしたが、成宮さんも良かったです!

小説のほうでは、最後、おじいちゃんがカッコ良かったですね・・・(涙)
返信する
よりりんさんへ☆ (kazu)
2007-02-25 23:58:00
こんばんは~!
映画は見ていないんですが、
ぴったりだと思いますよ。
浅田次郎さんの歴史物は読んだことが
ないんですが、この小説はよかったですよ。
一度、立ち読みで読んでみますか? 
ちょっと、通わないと…(笑)
返信する
空さん、こんばんは! (kazu)
2007-02-26 00:07:34
TBありがとうございました。
空さんは映画も見られたんですね。
あまり配役知らない方がいいと思って
主役の二人以外はわざと目にしないように
していました。
もう読んだので調べてみます。 
おじいちゃん、
ほんとうにかっこいいですね。
 
返信する
Unknown (エビノート)
2007-02-28 22:31:42
冥土のシステムから面白い設定でしたね~
いろんなところで笑えて楽しいだけでなく、
ホロリとなる要素もあって、
読んでよかったと思える作品でした。

映画は見てないんですが、気になりますね~
返信する
エビノートさんへ☆ (kazu)
2007-02-28 23:08:54
こんばんは~!
冥土のシステム面白かったですね。
泣ける要素も盛り込まれていて
本当に楽しませてくれました。
私も映画は見てはいないんですが
これだけでも大満足です!!
でもちょっぴり気にはなりますが…。
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