花ごよみ

映画、本、写真など・

ノルウェイの森

2010-12-22 | 映画

原作は遙か遠い昔に読んだので、
内容は頭の中からかなり消えています。
でも「ノルウェイの森」に対しての
新聞やテレビでの露出が、
あまりに多いせいで、
徐々に記憶が蘇ってきました。

監督はトラン・アン・ユン。

出演は松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、
霧島れいか、高良健吾、玉山鉄二、初音映莉子等

ワタナベ(松山ケンイチ)が主人公。
高校時代、親友のキズキ(高良健吾)を失う。
過去を振り切る為に、
知り合いのいない東京の大学へ。
そんなある日、キズキの元恋人、
直子(菊地凛子)と出会ってしまった。

それ以来、2人は、
お互いの傷を修復するかのように、
つきあい始める。



愛するものを亡くした哀しみは
癒すことなどは不可能なことなのか。
深くつきあうにつれ
直子(菊地凛子)自身の、
喪失によりもたらされた心の傷は、
余計に深まって、
心を病みながら
悲しく切なく生きるしかなかった。

ワタナベの周囲の人間が3人、
自ら命を絶つ。
暗闇からの逃避はできなかったのか。
心の痛みと虚無感、喪失感、絶望感。

10代~20歳、
完成されない心と体。
少年と大人の狭間
優しくて傷つきやすい不安定な精神。

そんな登場人物達の繊細な心、
はかなさ、弱さを映画は表現しています。




アップが多いので
映画の中で出演者の顔、
揺れ動く表情を、
心の中をすかし見るかのように
まじまじと目で追っていました。
こんなことは今までの経験では、
あまりなかったような気がします。

季節毎に変化する美しい高原の風景。
このロケ地の砥峰高原に、
昨年、ススキの季節に行っています。
知っている場所がロケ地になっているので
なつかしく、とてもうれしかったです。

砥峰高原の記事は→こちらです。











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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。はじめまして。 (鍼原神無〔はりはら・かんな〕)
2010-12-26 11:22:32
ご挨拶、遅くなりましたが、Drupal.cre.jpとのTBやりとり、ありがとうございました。

>映画の中で出演者の顔、揺れ動く表情を、
>心の中をすかし見るかのようにまじまじと目で追っていました。

映画は、アップに印象的なとこ少なくなかったですよね♪
ロングはロングで、強く響いてくる美しさがあったし。

良かったと思います。
返信する
鍼原神無さんへ (kazu)
2010-12-26 14:05:58
こんにちは~

こちらこそTBありがとうございます。
言葉はなくても
表情で心の動きを感じられるような
演出でした。
ロングも風や光をうまくとらえられていてよかったですね。
返信する
日本インターネット映画大賞募集中 (日本インターネット映画大賞)
2010-12-26 15:54:34
突然で申しわけありません。

現在,2010年の映画ベストテンを選ぶ企画
「日本インターネット映画大賞」を開催中です。
投票締切は1/20(木)。
ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
返信する
唇ばかり(笑) (しんちゃん)
2010-12-26 22:11:35
 今の若い子の唇って、アヒル口が多いんだなぁって思いながら見てました(笑)

 で、原作また読み直した私。
この映画はなかなか原作に忠実だったなぁ・・・
返信する
日本インターネット映画大賞さんへ (kazu)
2010-12-26 23:27:53
こんばんは~

ご紹介ありがとうございました。
返信する
しんちゃんへ☆ (kazu)
2010-12-26 23:32:28
こんばんは^^

また読み直されているんですね。
私はもう細かいことは忘れましたが
結構原作に忠実だったんですね。
なるほど。
唇、気をつけて見ませんでしたが、
そうなんですね(笑)
返信する

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