MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

薄(すすき)

2013年10月15日 | Weblog
これは、稲(いね)科、ススキ属の薄(すすき)、(別名、尾花、)秋の七草の一つである。このススキを見ると、秋になったということが実感できるのである。薄(すすき)といえば、此処にも掲げたる通り、箱根の仙石原が有名であるが、かって彼の地を訪れたことがあるが、土地の関係かも知れないが、ススキの背の丈が少し低かったような気がしたのである。でも、広大な仙石原にススキが風になびいている風景は、何とも言えないような風情を感じたものだった。


薄(すすき)・稲(いね)科。
・学名 Miscanthus sinensis(ススキ)
   Miscanthus : ススキ属
   sinensis : 中国の
 Miscanthus(ミスカンサス)は
 ギリシャ語の    
 「mischos(小花の柄)
  + anthos(花)」が語源。 
 
・秋の月見のおそなえとして
 欠かせないもの。
 【中秋の名月】(十五夜)には
 収穫物と一緒に供えられるが
 収穫物を悪霊から守り、
 翌年の豊作を祈願する意味がある。
 (【中秋の名月】は下記参照)

・屋根材のほかにも、
 炭俵用、家畜の飼料用
 などとしてもよく利用される。

・ススキの「スス」は、
 葉がまっすぐに
 すくすく立つことを表わし、
 「キ」は芽が萌え出でる意味の
 「萌(キ)」だと言われている。 (諸説あり)。

・箱根の仙石原や、
 奈良の若草山で行われる
 「山焼き」は、
 ススキを野焼きすること。
 春先に行う。
 この野焼きをしないと、
 ススキの草原には
 次第に樹木が侵入し、
 ススキの原として
 維持することができなくなるので、
 一年に一度全部焼き払って
 ススキ草原を残すようにしている。

・「常磐(ときわ)すすき」
 という種類は
 「すすき」に比べて
 開花が早いため、
 真夏の頃から穂を楽しめる。

・「すすき」は「芒」とも書く。

・別名 「尾花(おばな)」
   花穂が獣の尾に
   似ていることから。

 「茅(かや)」
   民家の茅葺き屋根
   (かやぶきやね)は、
   この薄などの茎や葉を用いて
   葺(ふ)いた屋根。

・9月7日の誕生花(薄)
・花言葉は「心が通じる」(薄)
   
・「秋の野の
  美草(みくさ)刈りふき
  宿れりし  
  宇治の京(みやこ)の
  仮いおし思ほゆ」(美草=薄) 万葉集 額田王

 「人皆は 萩を秋といふ
  よし我は 
  尾花が末(うれ)を
  秋とは言はむ」        万葉集 作者不詳  

 「虫の音も
  ほのかになりぬ 花すすき
  穂にいずる宿の 秋の夕暮れ」金槐和歌集 源実朝 

 「狐火の
  燃(もえ)つくばかり
  枯尾花(かれおばな)」   与謝蕪村

 「山は暮れて
  野は黄昏(たそがれ)の
  芒(すすき)かな」     与謝蕪村

・秋の七草のひとつ。 萩 薄  桔梗  撫子 葛  藤袴  女郎花

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ヒヨドリバナ    花言葉:清楚

  今日の一首:さがしものみつけてもらったようであるヒヨドリバナの清楚な見振り   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

紫式部(むらさきしきぶ)

2013年10月15日 | Weblog
これは、熊葛(くまつづら)科、ムラサキシキブ属の紫式部(むらさきしきぶ)という花(玉)?である。この紫式部は、いま散歩の途中、至るところで見かける花である。が、この季節の花300によれば、「山野などに生える。都会では、植物園以外ではあまり見かけない」といというのである。然らば此の花は、小紫という花なのかも知れない。また、近くには、白式部という」花も咲いていたのである。


紫式部(むらさきしきぶ)・熊葛(くまつづら)科。
・学名  Callicarpa japonica
   Callicarpa : ムラサキシキブ属
   japonica : 日本の
 Callicarpa(カリカルパ)は、
 ギリシャ語の「callos(美しい)
  + carpos(果実)」が語源。
 「美しい実」の意味。
 
・山野などに生える。
 都会では、植物園以外では
 あまり見かけない。

・紫色の実の清楚な美しさを、
 平安美女の「紫式部」
 (西暦1000年頃の人)にたとえた。
 また、紫色の実をびっしり
 つけることから
 「紫重実、
  紫敷き実(むらさきしきみ)」
 と呼ばれていたものが、
 いつのころからか
 源氏物語の作者・紫式部を
 連想させて 
 「紫式部」となっていった、
 との説がある。

・よく似た「小紫」は、
 紫式部を小さくしたものなので
 その名前になった。

 紫式部
   やや大型(背が高い)。
   実も大きめ。
   実は比較的バラバラにつける。

 小紫
   やや小型(背が低い)。
   実も小さめ。
   実は枝に沿って
   かたまるようにつける。

・11月5日の誕生花(紫式部)
・花言葉は「上品」(紫式部)

・別名 「実紫(みむらさき)」

・「式部」シリーズ 紫式部  小紫  白式部

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:シオン    花言葉:追憶,遠くの人を思う

  今日の一首:戦死公報とどきたる日の新妻と庭のシオンが濡れて揺れいき   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)