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紫式部(むらさきしきぶ)

2011年09月14日 | Weblog
この花は、畏れ多くも紫式部という優雅な名前である。それでも源氏物語の紫式部とは、何の関係もなさそうだ。というのは、何年か前、源氏物語を編纂した際、1週間参籠をされと言われている花の寺、石山寺を訪ねたことがある。そのとき寺の境内で此の花に関する由来は、気つかなかったし、お目に掛かった記憶がない。思うに此の花のネーミングは、所詮、花(実)の色が単に紫色だったからではないかと思う。
このプログを何時も見てくれている大泉学園のお友達が、植物学者の牧野富太郎博士が命名した植物は1500種超にも及ぶが、大先生でも、瞬間的につけたようなのもあり、じっくり考えたものもあるといったコメントを寄せてくれた。(大泉には、牧野博士宅を庭園に整備し、公開している。)そう言われてみれば、その通り、何となく納得である。




紫式部(むらさきしきぶ)・熊葛(くまつづら)科。
・学名 Callicarpa japonica
Callicarpa : ムラサキシキブ属
japonica : 日本の
Callicarpa(カリカルパ)は、ギリシャ語の
「callos(美しい)+carpos(果実)」が語源。
「美しい実」の意味。

・山野などに生える。
都会では、植物園以外ではあまり見かけない。
・紫色の実の清楚な美しさを、平安美女の「紫式部」
(西暦1000年頃の人)にたとえた。
また、紫色の実をびっしりつけることから「紫重実、
紫敷き実(むらさきしきみ)」と呼ばれていたものが、
いつのころからか源氏物語の作者・紫式部を連想させて
「紫式部」となっていったとの説がある。

・よく似た「小紫」は、紫式部を小さくしたものなので
この名前になった。

紫式部 → やや大型(背が高い)。実も大きめ。
実は比較的バラバラにつける。
小紫 → やや小型(背が低い)。実も小さめ。
実は枝に沿ってかたまるようにつける。

・11月5日の誕生花(紫式部)
・花言葉は「上品」(紫式部)
・別名「実紫(みむらさき)」

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:なんばんぎせる    花言葉: 物思い

  今日の一句:むきあうてなんばんぎせる咲きにけり   加藤三七子

  (NHKラジオ深夜便から引用)