MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

雀の日向ボッコ

2010年12月05日 | Weblog
散歩の道すがら、沢山の雀が日向ポッコしていると思われるところに出合った。日頃は、普通、近づくと逃げるのが当たり前の雀だが、何故か写真を撮るために近寄っても逃げる様子なかった。もしかして、昼寝でもしていたのかも知れない。
最近、国内では、雀が少なくなったと云う噂を聞いたが、事実、家の屋根のひさしに巣を作っていたのに最近は作らなくなったのをみても、やっぱりと思う節もある。今日、久し振りに雀に出合い、何だか良く解らないがホットした安らぎを感じたのであった。


人間にとっていちばん身近な、そのくせいちばん人間にいじめられてきたのが、スズメです。ヒトがトリに近づくためには、野鳥の原点ともいえるスズメの警戒心をなくすことですが、スズメはまだ、ヒトを見ると逃げます。でもこれは日本のことで、ロンドンのハイド・パークやパリのモンマルトルなどでは、人を見ると近づいてきます。人はいつもポケットにパン屑やエサを持って与えています。日本のスズメがこうなるのはいつのことでしょう。
ドイツには、スズメに関するこんなエピソードがあります。
プロシアのフリードリヒ大王はサクランボが大好きでしたが、この実がスズメに食われるので、スズメ駆除の命令を出しました。しかしその結果、スズメがいなくなったかわりに害虫が大発生し、サクランボの樹までがやられてしまいました。大王は自らの非を悟り、鳥類の保護にあたり、害虫の駆除につとめたといいます。

/ いそがしや 昼飯頃の 親雀 正岡子規 /

  (日本の鳥百科より引用)

  今日の誕生日の花:フユサンゴ    花言葉:神秘的

  今日の一句:火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ     能村登四郎 

  (NHKラジオ深夜便から引用)

柿の木

2010年12月05日 | Weblog
この辺は、畑が沢山あり、当然のことながら柿の木も沢山ある。これは、実をもぎ取ることを放棄したのか、鳥の餌食になって仕舞いそうな柿の木である。昔は、勿体ないと思って残らず採ってしまったものだが、最近は、贅沢になったのか、採らずに放棄しているような柿の木を多く見掛ける。それを見る度に悲しいような、寂しさを禁じ得ない心境である。

柿(かき)・柿の木科。
・学名 Diospyros kaki
Diospyros : カキノキ属
kaki : 柿(日本名)
Diospyros(ディオスピロス)は ギリシャ語の
「Dios(神、ジュピター)+ pyros(穀物)」 が語源で、”神の食べ物”の意味。

・秋の果物。おいしいよ。
甘柿(富有、次郎、江戸一、御所等)、 渋柿(西条、平核無等)があります。
実の表面に黒い斑点がポツポツあるものはどちらかというと「甘い」そうです。

・春の新緑若葉はとてもすばらしい色で、林の中でよく目立ちます。
・葉は”柿の葉のお茶”としても使われる。
うちの両親がよく飲んでます。


・花はあまり目立たない。5月頃に咲く。
花は終わりかけになるとボトボトッと音をたてて地面にどんどん落ちる。
その場に居合わせると壮観です。時期はだいたい5月下旬から6月初め頃。梅雨の前。
「柿花落」はその頃の季語だったと思います。
この、花が落っこちてくるようすは青桐も同じですね。
・秋に紅葉する「赤」い葉と「黄」色の実から、「赤黄」→ 「あかき」→ 「かき」になった、
という説がある(名前の由来)。


・「桃 栗 3年、柿8年、梅は酸い酸い13年、柚子は大馬鹿18年、林檎ニコニコ25年」。
実を結ぶ時期のこと。何事も、時期が来なくてはできないというたとえ。ただし柿は
鉢作りなら3~4年くらいで結実するらしい。
・英語では「パーシモン(persimmon)」。
ゴルフのクラブのヘッドの材料として柿の木が使われる(パーシモンヘッド)。
柿の木の前には「ブナの木」が使われていた。

・劇場が新築されてから初めて行われる劇のことを「柿落とし(こけらおとし)」という。
この場合の「柿」の字は、右側の「市」の部分の縦棒が上から下まで突き抜けている字で、
「こけら」と読み、「材木のけずりくず」などを意味する。
新築、改築工事の最後に足組みなどの柿(こけら:材木のけずりくず)を
払い落としたところから。


・「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
正岡子規

「柿食ふや 遠くかなしき 母の顔」
石田波郷

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:スイセン   花言葉:自己愛、崇高

  今日の一句:水仙の葉先までわが意志通す    朝倉和江

  (NHKラジオ深夜便から引用)