MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

馬酔木(あせび)の紅葉

2010年12月02日 | Weblog
散歩の途中、馬酔木が紅葉していると思われるものに出合った。これまで馬酔木が紅葉するということは聞いたことがないが、躑躅科の植物とあっては、間違いないような気もするので紹介することにした。馬酔木の紅葉とは珍しいが、万が一間違っていたらご指摘いただければ幸いである。

馬酔木(あせび)・躑躅(つつじ)科。
・学名 Pieris japonica
Pieris : アセビ属
japonica : 日本の
Pieris(ピエリス)は、ギリシャ神話の詩の女神「Pieris」の名前にちなんだもの。

・開花時期は、 3/ 5頃~ 4/15頃。
・「あしび」とも呼ぶ。
・壷形の花をいっぱい咲かせる。
・色は、うす紅色のものと白のものがある。
・かすかな香り。
・枝葉に「アセボチン」という有毒成分を
含んでいる。馬が食べると酔って足がなえること
から「足癈(あしじひ)」と呼ばれ、しだいに変化して「あしび」そして「あせび」となった。
漢字の「馬酔木」もその由来による。
また、このことから、葉を煎じたものは殺虫剤としても使われている。


・「池水に 影さへ見えて 咲きにほう
馬酔木の花を 袖に扱入(こき)れな」
万葉集 大伴家持(おおとものやかもち)

「磯の上に 生ふるあしびを 手折らめど
見すべき君が ありといはなくに」
万葉集 大来皇女(おおくのひめみこ)

「わが背子に わが恋ふらくは 奥山の
あしびの花の 今盛りなり」
万葉集

「河蝦(かわず)鳴く 吉野の川の 瀧の上の
馬酔木の花ぞ 末(はし)に置くなゆめ」
万葉集

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:セントポーリア    花言葉:小さな愛

  今日の一句:箱河豚の鰭は東西南北に     森田峠

  (NHKラジオ深夜便から引用)

竜舌蘭(りゅうぜつらん)

2010年12月02日 | Weblog
散歩の途中、竜舌蘭の白い花が目にとまった。話によると、この竜舌蘭は中々花が咲かないと聞いていたが、これは道端にあるせいか歩いていると否応なく目に飛び込んでくる。竜舌蘭の花は、葉っぱも堅いが、どうやら此に劣らず白く堅そうだ。

竜舌蘭・竜舌蘭(りゅうぜつらん)科。
(または彼岸花(ひがんばな)科)。
・学名 Agave americana(青の竜舌蘭)
Agave : アガベ属
americana : アメリカの
Agave(アガベ)は、ギリシャ語の
「agaue(高貴な、貴族)」が語源。

・ふつうよく知られる竜舌蘭は、「青の竜舌蘭」と呼ばれる。
(ちなみに単なる「竜舌蘭」は、黄色い斑(ふ)の入った葉っぱのものです)
・葉の形を竜の舌に見立てた名前。
・地面近くの”葉”はすごく固く、巨大なトゲがたくさんある(痛いぜ)。
・葉のしぼり汁を醸造してテキーラを作る。


・花はめったに咲かないそうで、ニューッと5m以上の花柱が伸びてくると、
「70年に一度しか咲かない花が咲く!」
ということでマスコミにとりあげられ、話題になります。
花が咲くとそのあとで枯死してしまいます。
でも枯死する寸前に子株を根元のところに作っておき、子孫を残すそうです。

・別名「アガベ」 学名から。
「万年蘭(まんねんらん)」。
「センチュリープラント」

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ヒイラギ    花言葉:用心、歓迎

  今日の一句:柊のこぼるる石に薄日さす     古沢太穂

  (NHKラジオ深夜便から引用)