中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

人財か、人材か。

2013年05月30日 | コンサルティング

1991年、ニューヨークのリバティ島、自由の女神の台座の近くから撮ったマンハッタン島です。

今では見ることができないものがここには写っています。

そう、左下にいる私の頭髪です。・・・あ、貿易センタービルもそうですね。

このとき私は、NYSE(ニューヨーク証券取引所)といくつかの投資銀行のディーリング部門を訪問しました。

日本ではまさにバブルが破裂した頃でしたが、まだアメリカの金融業界は活況を呈していました。某大手投資銀行のディーリングルームのシステム責任者は、unixワークステーションを使ってブラック・ショールズ式(金融派生商品の価格付けに用いられる確率微分方程式)を工夫し、高収益を得られる商品の開発に血道を上げていました。

・・・そして、その後バブルは崩壊しました。

さらに2008年になってリーマンショック(サブプライムローンという”住宅バブル”が原因)が起きました。なぜバブルは繰り返し起こっては破裂するのでしょう。その答えは私にはわかりません。

しかし、人はお金ではありません。ですから、人材育成ビジネスに「バブル」があってはなりません。

ときどき「なぜ“人財”育成社にしなかったのですか?」と質問を受けます。

その理由は人財の「財」が経済的な価値だけを意味しているからです。「貝偏(へん)」が付いていることからもわかるように、財産、財閥、財務諸表など「財」は金銭価値そのものです。

それに対して「材」とは本来「伸びていく木」を表しています。お金の価値で測れない部分も含めて、人は伸びる可能性を持った「木」なのです。

だから弊社の名前は人材育成社と言います。