神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

私を造った77冊(9)

2017年03月05日 15時00分32秒 | 読書

「たくろう コンサート」  楽譜本

 学生時代は大体フォーク派とブリティシュロック派、それとグループサウンズ派にファンは別れていた

吉田拓郎を初めて聞いたのは20歳、配達のカーラジオから聞こえてきた「イメージの詩」デビュー曲だったろうか

ちょっと違う感じはあった、面白いのが出てきたなあという感じ、テレビになかなか出なかった。

LPレコードは何枚か買ったが、たしかに新しい時代の先兵ではあった。

 

「原田泰治の世界」 

原田さんの美術館は諏訪湖のほとりにある、3回ほど見に行った。 原田さんは自閉症の少年に才能を見いだして

指導したことでも有名だ。

主に信州の田園風景を書き続け、それは古き良き日本の絵にも広がり、さらに世界へと広がった

粘土人形の、高橋まゆみさんの田舎の人たちの様子にも同じような景色がある、心温まる日本の原点は私の世代の

風景でもある。

「自閉症の子を持って」 武部隆

人間には異なる者を排除しようとする根性の悪さがある、その逆にそうした人の力になろうとする

優しい人たちもいる。

著者はどちらとも違う、当事者だ、こうしたことを声に出すのはとても勇気がいることなのだ、私も自閉症の人や

その親族の大勢の人たちとつきあってきて、そのたいへんさと共に、一方で感動的な場面にもたくさん出くわした。

ある、おかあさんは「この子が生まれてきてくれて嬉しい、一生一緒にいられるから」と言った

仲のあまり良くなかった夫婦がこうした子を授かって、力を合わせる様になったという話しも聞いた

しかし、妻に子を押しつけて逃げた卑怯な夫も何人か知っている。

自閉症ばかりでなく、今は老いて病みながら長生きする親の看病、閉じこもりの子をもつ親、様々なストレス

環境の中で私たちは生きているのだ。

 

「自分の出番をつくれ」   ウォーレン・りッジ

楽しく豊かな人生を送りたければ、勇気を振り絞って自己主張しながら前に出るしかない

 

「森下愛子写真集 海へ私へ」

篠山紀信は当時の売れっ子写真家、ということで若干タイプだった森下愛子のを買ってみた30歳の頃

一時テンパーの私が髪を伸ばした、チリチリパーマみたいになって友達が「マキシンさん」って私を呼んでいた

 

「幕末日本の城」

徳川家康だったかが天下統一したとき一国一城令を出して、多くの城を破壊した

それから260年後、明治維新で城は大名の住居ではなくなると、あちらこちらで城の破却がおこった

財政も逼迫していたから大名にしてもそれで良かったのだろう、そして太平洋戦争の空襲で残った城の

多くが焼け落ちた。 明治時代の破壊前に撮った写真が結構残っている、そんな江戸時代を偲ばせる

写真集だ。 日本の城を見て歩く旅も夢の一つである。

 

「奥羽越列藩同盟」

幕末の東北がいかに西国の地域より文明的に遅れていたかを証明しているのがこの本だ

会津藩を、不当な要求をする官軍から守ろうと東北随一の大藩、仙台藩を中心に越後、奥羽の20数藩が連合した

しかし久保田藩(秋田)など寝返りがすぐに起きた、緒戦の白河城で大敗すると意気消沈、結局めざましい戦いを

したのは会津藩、長岡藩、庄内藩くらいであとは腰砕けになって官軍に降参した。

 

「日本山岳名著全集」 遭難記録

当時の著名なアルピニストによる、山岳遭難に対する手記や、記録集である、リアルな内容なので山の怖さが

より強くなってくる、数多いスポーツの中で多くの命が失われるのは登山が一番ではないだろうか。

 

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