神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

天才・秀才

2017年01月08日 14時51分17秒 | ライフスタイル

フロントでレストランのお客様の支払い対応をしていたら、妙に親しげに顔をじっと見てるお客さん

見たことがある様な、無い様な

怪訝な気持ちで見送ったが、どうもこの4人は家族の様で、おじいちゃんにも見覚えがある

そういえば新年会で訪れていたお客さんとも挨拶していたので、地元に関係深い人かな

そのお客さんが車に片足を入れた瞬間、「思い出した」

あわてて外まで追いかけて「**くんじゃない?」 そうしたら満面の笑顔で降りてきて

「思い出した? わからないようだったから黙って帰ろうと思っていたんだ」

「そういえば、お父さんのところ弱ったね」、実はお父さんは災害に遭って

「父は今ホテル住まいで、それで毎週、千葉から見に来ているんだよ」

そう言いながら「懐かしい」と言ってハグしてきた、こんなにも人なつこい男だったろうか

彼の消息を知ったのは20年くらい前で、同級会のはがき書きの時知ったのだ

彼は東大医学部を卒業して、千葉の超有名な大病院の脳神経外科医として活躍

今はグループ内の病院院長を勤めているらしい(HPによれば)

 

子供の頃から、地元では天才少年と言われていた彼

私とは幼稚園、小学校と同級生で小一の時には5~6人のグループを作って遊んでいたが

なぜか私もメンバーの一人だったのだ

私ともう一人を除いた以外は、みんな国立大学に進学しているので、やはり彼の好みの

メンバーだったのだろう、そんな仲間に入れてもらったのは光栄である

その遊びというのは、凡そ小学校一年生や二年生がするようなことではないのである

いわゆる「芝居」という奴で、脚本は小学校一年生の彼の頭の中にあって、セリフから動作まで

すべて彼が振り付ける、今も芝居や浄瑠璃を見るのが趣味という彼は、もう七歳で目覚めていたのだ

舞台は彼の家の妹の部屋、妹が二人いて二段ベッドで寝ていたんだけど、そこに登って飛び降りたりと

アクション要素が入ってくる、そのはずだ演題は「真田十勇士」

彼が猿飛佐助たちの師匠、戸沢白雲斎役、私は徳川家康、ほかに猿飛佐助、霧隠才蔵などもいて

延々とその芝居をやっていたのだ

彼の家は呉服店で、市内でも有数のお金持ちだった、家も大きくて長い土間が表から裏まで20軒以上続き

階段も表と裏に2カ所あって、子供が走り回るには絶好の家だった

さっき見かけたおじいさんも当時は30代で、趣味で刀剣売買をやっていたから、時々応接間で羽織の着物姿で、

口に懐紙なんぞをくわえて、長い光り物をまっすぐに立ててじっと見ていた姿も覚えている。

 

とにかく頭が良くて8歳頃には、相当数の本の内容が頭に入っていた、それを学校の帰りに講談風に話すので

同級生は面白がって、学校帰りに大勢で彼を取り巻いて帰ったものだ。

進学校の高校時代には先生より彼に授業を習った方がわかりやすいといって、一時間授業も行ったと聞いた

事がある、並みの教師では到底かなわない頭脳の持ち主だったのだ。

東大受験の年は例の東大紛争で入試が潰れてしまい、仕方なく京大医学部に現役で入学したという男だ

天才と秀才の違いは何なのか知らないけど、われわれ凡人と違うところは本なんか一度読めばそのまま

脳みその中に収まってしまうらしい、そしてそれを取り出すのも早い

我々だってとりあえずは脳に治まるのだけど、どこに入ったかわからなくなるから思い出せないし、入れたまま

鍵がかかってしまう事もあるし、消滅する時間も早い

だけど、今は遠くにいる彼が、たまに戻ってきてわが家で食事をしてくれたり、懐かしがってハグをするなんて

感激の極みだ

シワ一つ無い若々しい顔つきで、本当に良い生き方をしているんだなあと思える

「今も仕事はやってるの?」

「うん、続けている」

「いい仕事してるね」

「う~ん・・・・ うん、いい仕事だな」

飲みながら語ってみたいけど、彼も忙しい束の間だから無理だな

こういう人にはいつまでも活躍してもらいたいと思う

 

 

 

 

 

 

 


自分に一人旅はできるだろうか?

2017年01月08日 08時28分28秒 | 地理

今年はもう一つ大きな決断をしようとしている

それは自分を解放する流れの一環の中の一つでもある、きっとやる!

そうすればもっと、もっと大好きな温泉巡りや、城巡りなんかもできるし

ショーや博物館巡りだって楽しめる様になる

団体旅行が好きで、10年前くらいまではそんな団体旅行がいくつもあった

魚屋の組合旅行、会社の研修旅行、ボランティア団体の旅行、気が合う魚屋仲間の旅行

同級生との旅行、経営者仲間との海外旅行、銀行主催の旅行、観光業者親睦旅行、

昔の仲間とのゴルフ旅行、家族旅行・・・

不況長引く今はだんだんそんな旅行は無くなってきて、日帰りの温泉とかピクニックとかに

なってしまったものもある。

だけど思い切ってしまえば、これからは一人旅もいいかなと思っている

基本的には大勢でがやがややっていく旅が好きなんだけど、好きな場所をじっくり見るとなると

一人旅じゃ無ければ無理、恐竜とか仏像とか美術日本刀、絵画はとても1時間や2時間じゃ足りない

動物園だって一場所でじっと立ち尽くす事が多い、トラとかクマとかサルなんかはいくら見ていても

飽きないし、姫路城だってあんな風に1時間ばかりの駆け足で見たって面白くもない

戦国時代に身を置いて体験的に見るのが面白いのだ、どう攻めるか、あるいは石垣の高さと曲線美

それを見るだけで簡単には前に進めない。

20年くらい前だが、上野の国立博物館へ学生時代の息子と行ったけど、私が2部屋目位を見ている時

もう息子は全体の半分くらいのところの廊下のイスに腰を下ろしていたんだから、とてもゆっくりなんか

見ていられなかった。

魚屋の旅行で靖国神社の宝物館?で私は入館間もないところの武具に見とれて30分近く経ったが

それだけで見学時間の70%が過ぎてしまった、その他にも神風特攻で散った若い戦士たちの遺品や御影を

お一人お一人拝するだけでも1時間はかかるだろう、また実物の戦闘機や特攻兵器の展示室にも1時間は

居たかった・・・それを45分で見て回れって・・・か?

私が観光バスの近くにまで着いたときには、みんな待ちくたびれてうんざりした表情だった

そんなわけで、意を決して一人旅をしようと思い立ったが、ほとんど経験はなく不安の方が大きい

世の中には一人旅でなければ嫌だと言う人もごまんといる、特に女性の度胸の良さには驚く

5年くらい前に友達と、韓国と北朝鮮の国境「板門店」(パnムnジョm)へ行ったときにも大阪から一人で

韓国旅行をしているという娘さんと親しくなって、一日同席で歩いたんだけど自分は、とても彼女のように

一人旅はできないと思った、我々がソウルのホテル泊なのに対して、彼女は安い民宿を探して

宿泊していると言ってた

ツアーで撮った記念写真も、惜しんで買わなかったので記念のプレゼントにあげたらとても喜んでいた。

きっと彼女側からみれば、そんなささやかな出会いも一人旅の楽しみなんだなあと思う。

私が一人旅に慣れるには相当の経験をしなければならないと思うし、慣れることができるかも疑問だ

毎日、ホテルでテレビばかり見ているのも間が抜けた話しだしね。