ゴールデンウィーク前の老メカのお仕事ですが、、、
下取りで入庫した当店中古車の整備中です。。。。。。
入庫以前は当店でのメンテナンスはしていない車両で、、、今までの整備状態については良く解らない車両になります。。。
この車両が成約いただきましたので、、、納車の為の24か月点検整備を始めた時の事です。。。(車検整備ですね)
各部の点検整備中の事ですが、、、
ここが気になってしまいました。。。
おっきいバイクにはこのタイプのエアーバルブって、、、
たぶん指定が無いと思うのですが、、、L字タイプの。。。
で、、、エアーバルブの根元を確認すると、、、
ヒビ割れを発見しました。。。
このヒビ割れは見逃すと、、、エアーバルブが根元からもげてしまった場合一瞬で空気圧がゼロになってしまい、、、
重大な事故にも繋がりかねない事態になる事もありますので、、、
当然ですが良品新品に交換をいたします。。。
交換にはこの様にタイヤのサイドをホイールから外して、、、
ホイールの内側からエアーバルブの入れ替えをします。。。
という事で、、、これで完成なんですが、、、
あれッ、、、ここもちょっと??? 気になっちゃうなあああ。。。
バランスウエイトが新車時と思われるクリップ式ウエイトと、、、貼り付けタイプのウエイトが混在しているのを発見。。。
老メカとしては、、、一国としては、、、なんか?ちょっと、、、いやなので、、、バランスも取り直して、、、
納車に備えます。。。
見ため的にも不信感ありありですもんね。。。
フロントのバランスウエイトの位置はちょっと元の位置から移動し、、、
リアは大きく重量が違っていました。。。
タイヤの使用過程でバランスが狂ってしまったのか?
あるいはタイヤ交換時のバランス調整に狂いがあったのかは、、、定かではありませんが、、、
ホイールバランス、、、取り直して正解だったと思います。。。
という作業なのですが、、、
今日の記事の冒頭に、、、
『おっきいバイクにはこのタイプのエアーバルブって、、、
たぶん指定が無いと思うのですが、、、L字タイプの。。。』
と書きましたが、、、
このL字型エアーバルブを見た瞬間にこれは交換をしないと納車が出来ない、、、って思っていました。。。
L字型エアーバルブって、、、タイヤのエアー管理の時に整備がし易いのは確かなのですが、、、ガソリンスタンドで空気を入れやすいとか、、、ですが、、、
おっきいバイクにL字型エアーバルブを使用し高速走行をすると、、、
遠心力で赤矢印方向(上の写真の様に)に傾く、、、と思います。。。
そしてこのバイクにはアクセサリー的なアルミ製の赤いキャップが装着されていて、、、その重量でさらに遠心力は大きくなると思います。。。(走行性能に悪影響を及ぼすようなアクセサリーは使用しない方が良いです。。。)
この遠心力による変形は根元のゴム部分に影響を及ぼし、、、経年劣化に加え遠心力での変形がヒビ割れを早める事になるでしょう。。。
なので、、、おっきいバイク、、、スピードが出るバイクにはL字型エアーバルブが使われているのは、、、無いのでは。。。
今回交換したこのバイクもメーカーパーツリストでは、、、
上の写真の左のまっすぐのタイプが指定されていました。。。
中古車ですので、、、以前のオーナー様がタイヤ交換時にL字型エアーバルブを指定して交換したのかもしれません。。。
L字型エアーバルブは原付2種などには良く使用されていますので、、、たぶん100Km/hくらいの速度が使用範囲なのかもしれませんね。。。(なのかもしれません、、、とは、速度の指定や注意などが書いてあるのを読んだことが今までに無いからです。。。)
ですので、、、一国では、、、
エアー管理がし易い様にカスタムをするのなら、、、
通常のL字型エアーバルブでは無く、、、
この様な製品に交換するのが望ましく、、、お勧めいたします。。。
ご購入いただいた当店中古車のホイール部分が気になってしまった、、、点検&整備のひとコマでした。。。
もうだいぶ前の事ですが、、、
大型高速スクーターが新発売になり、、、そのスクーターにL字型エアーバルブが装着されていました。。。たしか。。。
で、、、発売後少したってから、、、遠心力による変形防止用のホルダーという部品が追加され、、、オーナー様に連絡して取り付けをした、、、そんな記憶があります。。。
記憶があいまいですが、、、たしか、、、だったと思います。。。
遠心力って偉大ですので、、、スピードの出るバイクには使わない方が良いと思いますよ。。。