こちらのバイク、、、
エンジンの腰上をリペアして車体に搭載したところまで、、、前回は書きましたが、、、
その時に取り付けたこのバイクのキャブレターの整備の事を、、、少し書いてみます。。。
エンジンって呼吸しているんです。。。
このバイクのエンジンは4サイクルエンジンで、、、吸って、圧縮・高圧にして、爆発・膨張して、排気する。。。このお仕事をエンジンが2回転した時に完了します。。。
この 吸って、 の工程で大事な部品がキャブレターになります。。。
燃焼室への吸気は、、、ピストンが下降する時に発生する負圧でインテークマニホールドより空気を吸い込みますが、、、
最近のインジェクションのバイクだと、、、インテークマニホールドからの吸気(空気)にガソリンを強制噴射して燃焼室に混合気(空気+ガソリン)にして吸い込みますが、、、
昔ながらのキャブレター式の吸気方式だと、、、
燃焼室への吸気は、、、ピストンが下降する時に発生する負圧でインテークマニホールドより吸い込みますが、、、(ここまではインジェクションもキャブレターも変わりは無く、、、)
キャブレターのバイクだと、、、吸気(空気)がキャブレター内を通る時の圧力差でガソリンを吸い上げ、空気と適量のガソリンが混ざり、燃焼室に混合気(空気+ガソリン)にして吸い込まれます。
キャブレター車の場合、、、エンジンが吸い込む混合気(空気+ガソリン)の調整を、、、
内部の細かい部品が重要な役割をしていて、、、
例えば、、、ほんの小さなゴミが紛れ込んで、、、詰まらせたりすると、、、
微妙に調子が悪くなったり、、、
あるいは全くエンジンがかからない! 止まっちゃった! なんて事にも。。。
今回はエンジンのセミオーバーホール作業でしたので、、、大事を取ってキャブレターも分解・点検いたしました。。。
ふる~いバイクですので、、、ひとつ分解するにも気を使います。。。
何といってもほとんどの部品が販売終了だったりいたしますので、、、超デリケートな作業の連続です。。。
今回このキャブレターのオーバーホールで使った部品は、、、
オーナー様の意向もあり、、、キースターさんの製品でオーバーホールをいたしました。。。
メインジェット・スロージェットぐらいなら純正部品で交換する事も出来ますが、、、
キースターさんのキットには、、、もう販売終了し手に入らない部品までもキットに含まれていて、、、とりあえず苦労なくオーバーホールが出来ました。。。
入庫時、預かっている時にキャブレターの下部よりガソリンの漏れ、滲みがあり、、、オーバーフロー? しているのかな? オーバーホールすれば直るよね。。。って思っていたんですが、、、
分解をしていて漏れ・滲みの患部を発見しました。。。
↑ キャブレターの下部にある ドレーンプラグ です。。。
キャブレター内部のガソリンを排出する時にこのドレーンプラグを緩めると出てくるんですけど、、、
何といっても、、、状態が悪すぎます。。。
なので交換をするのですが、、、
純正部品はもう販売が終わっていまして、、、
仕方なく、、、
↑ 右側の新しいピカピカの部品が、、、キースターさんのキットに含まれるドレーンプラグなのですが、、、
ドライバーで回すアタマの部分が大きいので、、、見た目の違和感がちょっとって思っていたのと、、、Oリングを潰せるだけ潰す締め方も、、、なんだか嫌だったんです。。。
そしてオーナー様にもちょっとこれをお見せした時も、、、やっぱり目立つ??? ちょっと??? の様なオーナー様の反応もあり、、、
少し探しました。。。
で、、、ありました!!!
ケーヒンさんのキャブレターですからね、、、
ケーヒンさんのキャブレターを使っている違うバイクを注意深く探せば使えるドレーンプラグが見つかる、、、と思い、、、
それをスズキさんのバイクで発見いたしました。。。
ドレーンプラグとガスケットです。。。
この発見したスズキさんのバイクも、、、ふる~いバイクだったんですけど、、、新品部品をまだ販売していましたので助かりました。。。
これで見た目の違和感も解消する事ができました。。。
ははは、、、自己満足の世界かもしれませんが。。。
ふる~いバイクですので、、、エアークリーナーなんかも販売終了で手に入らないのかなあ。。。
パワーフィルターを上手に使った吸気システム、、、
これはオーナー様の力作になります。。。
サイドカバーを取り付けるとまったく、、、ノーマル然としています。。。
つづく、、、