本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

新と初めと始まりと

2018-01-05 16:17:50 | 漢字

小寒、

これから寒さも本格的になります

20日の大寒そして2月3日の立春と

まだまだ寒さが続きます。

 

今日から仕事始めのところもあり

色々と「初」ということも

あるのではないでしょうか。

2週間ほど鈍っていた身体を

ゆっくりとほぐしました。

初ヨーガということもあってか

全員集合でした。

書き初めや仕事始めと

段々と普通の日常へと戻って

行くようです。

 

新年を迎え

心新たに新しいことへの挑戦と

気持ちを引き締めていかなければ

いけません。

 

新という字も初めという字も

始まりという字も

同じ意味合いのようで

微妙なニュアンスの違いも

あるようです。

 

「新」という字は

斧で切りそろえるということが

語源のようです

「初」は衣と刀で出来ていて

生地を裁断して着物を作ることから

はじめるという意味が出てきた

ということです。

「始」はおんな篇がついています

はじまりは女から生まれる

生のはじめ、ということで

広くすべてのはじまり

ということになったとか

※やはり始まりは女性か

 妙に納得!!

 

ところがお経に出て来るのは

「初」ということが多いようです

初発心、はじめて志を起こす

初歓喜地、修行の出発は歓喜です

歓喜心があるから求道心が生まれ

道を歩むことができる。

「新」ということも

新発意(しんぼっち)と

初めて得度する人をいいます。

初発心と同じ意味です。

「始」は

無始無終というように

使いますが、

人間の迷いには始めが無く

終りがある、

そしてさとりには始めがあって

終りがない、

という具合に使います。

 

新しい年に発心を起こし

人生の始めを見つけて

終生修行に励みたいものです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする