本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

木田安彦 木版画展

2017-09-13 21:21:50 | 住職の活動日記

上京区の堀川通りから下立売通りを

東に入った所に「中信美術館」は

小さな佇まいをみせています。

建物の感じはちょうど、岡崎にある

「細見美術館」と同じような造り

京都らしく間口は狭いものの

中は結構奥行きがあります。

 

 

立派なパンフレットを頂きました。

なにせ入場無料というのが有り難い

 

今回のお目当ては

「朝鮮通信使」を描いた版画と

「東寺の弘法さん」の風景です。

 

拝見しながら

お寺さんも多く、また

色々のお不動さまの姿の多さにも

驚きました。

 

 

赤・青・黄の三不動とか

その外沢山のお不動さまが

いらっしゃいます。

 

 

東寺の弘法さんの市です。

たぶん広い境内なので横使いかな

と思っていましたが意に反して

立て使いの構図です。

金堂前の風景です。

 

 

 

色々の市が立ち並び

売る人、買う人の表情も豊かです

 

 

右端の子は飛び降りようと

ためらっているのでしょうか

目の付け所がおもしろい!

 

圧巻の朝鮮通信使の版画

 

 

縦170センチ、横340センチの

4曲の屏風仕立てです。

 

たぶん、思うに

右端の船に乗って鞆の浦に着いた

そこから左へ

 

 

その一行の姿も丁寧に彫られていて

その華やかさが伝わってきます

 

 

 

京都を通り、

屏風では左から今度は上へ上がり

右へ江戸目指すのです

そして右端の上には

 

 

江戸城へ入っていく一行の姿

それを先導する奴さんの姿

一人ひとりの表情がとても温かく

表されています。

 

拝見していてホッとするような

この方のお人柄がにじみ出てくる

そのような版画です。

とても心安らぐ版画の数数

 

そのような話を友人としていたら

木田さんは東寺にもおられて

木村澄覚という管長さんの頃だと

というと、

私も居った頃と重なります

私よりも4つくらい上の方

たぶんすれ違っていたかもしれません

版画の通りとてもいいお人柄で

お宅へ寄せていただいた時も

とても美しく整理整頓された

工房が印象的だったということです

 

 

 

中信美術館は京都中央信用金庫が

運営している財団のようです。

 

展示会は10月8日まで

   ですよ!

 

 

 

 

 

コメント
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