天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「グッバイ、リチャード」@20作目

2020年09月10日 | 映画感想
「グッバイ、リチャード」

久し振りにスクリーンでジョニー・デップを観た気がする。
ここ数年彼に関するニュースってなかなかネガティブな情報が多かった気がするんですが…

あらすじ
美しい妻、娘と共に幸せに暮らしていた大学教授のリチャード(ジョニー・デップ)は、ある日余命180日であることを告げられ、さらに妻の不倫まで発覚する。
残りの人生を好きなように生きると決めた彼は遠慮なく物を言い、授業中でも酒やマリファナを楽しむように。
ルールや立場にとらわれない生き方に喜びを見いだしたリチャードの型破りな言動は、周囲にも影響を与えていく。(Yahoo!Movieから丸パク)

映画冒頭でいきなり余命宣告を受けて自暴自棄になるリチャード。まあ自暴自棄になったってしゃーない。
延命治療すれば余命はあと1年~1年半、何もしなければおそらく半年、という無情な宣告を受けて「んなもん辛い延命治療しても大して余命増えないんなら、だったらもう無駄な治療なんて受けずに好き勝手やって死んでいくわクソー」と捨て鉢になった彼は先ず受け持ちの授業から「これからこういうやり方にするから気に入らないヤツは今のうちに教室から出て行ってね!」「あ、それからマリファナ手に入れられるルート持ってる子、後で僕の教授室来てね~♪」と、いきなり飛ばす飛ばすw

おそらくそれまではカタブツで真面目な人だったのだろう、女性の目から見たら面白味にも欠けていたのかもしれない。
という訳でナゼ今このタイミング!?という絶妙なタイミングで自分の病気の告白をしようとしたその夜に一人娘からはレズビアンだと告白され、妻からは不倫しているそれも自分が勤めている大学の学長と…というなかなかにしてエグい告白をされてしまい、つい自分の病の事を言いそびれてそのままになってしまう。
まあ、そんなこんなで妻がそんなで娘もこんなだから俺ももうあと少しだけの時間、好きにやらしてもらっちゃいまーす!というだけの話なんですがー

大学の講義風景等で、時々凄いいい話するんですよ。酒カッ食らってマリファナ吸いながらだけど(ヲイ
破れかぶれになっちゃってるけど、生徒達にはこれから先少しでもいい人生を歩んで欲しいと思ってるし娘にも妻にも幸せになって欲しいと思ってるんだよね。
そして…死にたくないんだよ。まだ生きていたいんだよ。死ぬのは怖いし身体はアチコチどんどん痛くなって行って本当に苦しいし。
そういう等身大のありきたりなあるおじさんの最期の日々をジョニー・デップがいい感じに等身大に演じていて好感持てましたよ。
この人さ、もう本当にティム・バートンと組んで奇天烈なコスプレすんの止めた方がいいわな。もう最近やってないから決別したって事なのか?
フツーの演技で充分観客をジーンとさせられる人なのに、妙にコスプレ役ばっかり受けるからそのイメージ付き過ぎちゃって本当に勿体無い!

正直、「だから何?」って感じの淡々とした作りなんですが、だからこそリチャードが時々語るセリフが胸に沁みる。
レイティング「R-15」食らってるので…まあ、観る人を多少選ぶシーンもありますが(エロい系方面で特に。苦笑)、観て損はない作品だと思いますね。
少なくとも…癌で実父を喪った自分にはかなり刺さる作品でした。亡き父もあの時こんな事考えたりやりたかったのかなぁ?とか…色々考えさせられましたよ。
コメント
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