味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

〔徳の交わり〕全国チャリティ吟詠大会大成功。

2017-11-25 11:25:23 | ブログ
第3252号 29.11.25(土)

〔徳の交わり〕全国チャリティ吟詠大会に特別参加して参りました。会場は、東北公益文科大学大ホールで開催されました。午前9時開会、終了午後4時30分でした。

 出演者は荘内を中心に170人が出演し、西郷隆盛や菅実秀、酒井忠篤公の漢詩12題の漢詩中から各Ⅰ題を選び、独吟や合吟連吟などで計92演目を披露しました。

 最も人気があり、42演目で吟じられた「偶感」は『南洲翁遺訓』にある「幾たびか辛酸を歴て志始めて堅し」で始まり「児孫の為に美田を買わず」で終わるものです。

 吟者の方々の各会派ごとに吟じかたが異なるものの、西郷隆盛の心に思いを馳せるように朗朗と吟じ、強く心を打たれました。西郷隆盛と菅実秀両翁の人気の凄さを感じました。

 私は荘内南洲会との交流で存じあげた東山昭子先生のご案内を賜り、『南洲翁遺訓』を子供たちに教える立場の人間として喜んで参加した次第でした。

 その際、東山先生から『南洲翁遺訓』のことについても話して欲しいと懇願されまして、「私と『南洲翁遺訓』との出会い」と題してお話をさせて頂きました。

 今回は仲間の大坪伸一郎先生も同道する予定でしたが、体調不良のため出席できなくなり、私独り参加をした次第でした。そのお話の前段、3歳から『南洲翁遺訓』の勉強を始めた正田佳那子様の事をご紹介したら、会場に来ていた人々がそれぞれ歓声を上げてくれました。

 叶うものなら、子供たちを数人つれて行き、舞台で『南洲翁遺訓』の発表をさせたら、大会に最高の華を添えることになるのですが、やがて検討してみたいものだと考えています。
 
 私の話は、『南洲翁遺訓』との出会いから始まり、南洲会への入会、空手道大会での『南洲翁遺訓』発表、荘内南洲会旅行団との交流、西郷南洲翁の賊名を除き明治天皇による正三位のご贈位、『南洲翁遺訓』刊行に対する警視庁への出頭、そして各条項の紹介、三宅雪嶺博士と福沢諭吉の西郷隆盛評の件、等をお話しました。最後に、

----南洲翁が好かれる理由として、日本人が理想とし、かつ、日本人が最も好きな人間像である、と思います。また換言して"無私の美"であり、"克己の美"であると言ってよろしいかと存じます。
 特に来年はNHKの大河ドラマで、西郷隆盛の処世を紹介するとして「セゴドン」がテレビで放映される運びとなっていますが、これらは単に経済活動にのみ期待するものだけでなく、戦後日本精神が喪失し形骸化してきている事実に鑑み、日本民族としての気概・至誠・勤勉性・長幼の序・忠恕の精神・旺盛な勤労精神・継続心等々を国民一体となって学修し構築して行くことが一番求められていると思うのでございます。

 そう言った意味では、菅臥牛翁を中心とした荘内の英邁な先生方が刊行した『南洲翁遺訓』を教材として、子供たちと共に学び、更なる精進をすることをお誓い申しあげまして私の話とさせて頂きます。---以上---

 今回の大会は歴史に燦然と輝くヒトコマでもあると思います。途中体のフラフラもありましたが、先ずは無事滞りなく終了できましたことをご報告を致します。

 と同時に、大会のために御骨折賜りました荘内南洲会理事長・水野先生、そして事実上取り仕切って下さいました、東山昭子先生に満腔の謝意をこめて御礼を兼ねた報告にさせて抱きます。
 
 この度は誠におめでとう存じました。そして有り難う存じました。

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 今回の大会模様を報じた新聞記事をFAX送信して戴きました。誠に有り難うございました。
 そして送り迎えをしたくださいました高木先生、本当にありがとうございました。
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