響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

Empire State Buildingから、ニューヨークの夜景。

2008-09-22 | コレクション
エンパイアステートビルディング
エンパイアステートビルディング。2000年4月撮影 photo by keiji

ニューヨークへ行って、私が一番あきれたことは──そういえば英語がどの程度通じなかったかということは、まったく何も、かけらも、憶えていない──自分がニューヨークという街を東京との類推で考えているらしいことだった。

たとえばウォール街は兜町だし、東方の海上へ突き出た自由の女神はお台場である。しかもこのことがもう何というか、初めて見る風景を目にした瞬間に、私は自動的にそう思うのである。でもってこの段でいくと、エンパイアステートビルは、さしずめ、池袋サンシャインということになるのであった。

エンパイアステートビルは、ニューヨークという街を見渡すことができる展望台があって、そこへテナントとして入っているビジネスピープルたちを除いて、いわゆる一般の観光客には、展望台以外のお目当てはない。展望台へ上るには確かいくらか払って、そこそこの列に並んで、やはりエレベータで屋上へ向かう。まさに池袋サンシャインである。でもって、屋上は風が強い。

いや、エンパイアステートビルの展望台は、思った以上に暴風圏であった。しかも雪が降ったぐらいだから、気温も低い。体感温度は間違いなく零下である。自分の体温が実にリアルに次々に吹き飛ばされていく。

それでも容赦なく次々に新しい風がやってきて、ちょっとずつ、体温を奪っていく。自分の存在感がどんどん零度に近づいていく。

エンパイアステートビルディング
↑Google Street Viewより、2008年のニューヨーク、エンパイアステートビルディング

錯乱のニューヨーク (ちくま学芸文庫)
レム コールハース
筑摩書房

詳細へ
このぶんだとアムステルダムへ行ったら、今度はニューヨークとのアナロジーで、ということになるのかもしれない。


[ニューヨーク2000年滞在記、WTCツインタワーがあった頃。]
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