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ぽかぽか春庭アーカイブ(そ)曽野綾子

2018-11-13 00:00:01 | エッセイ、コラム
20181113
ぽかぽか春庭アーカイブ(そ)曽野綾子

 アーカイブ再録です。この項は、2003年の再録ではなく、2010年の追加分です。

2010/01/23
春庭千日千冊 今日の一冊No.15(そ)曾野綾子『誰のために愛するか 』

 戦後ベストセラーの中の一冊『誰のために愛するか 』。
 春庭は「ねたみそねみひがみやっかみ」をおかずに生きている。美人で才女で夫とも息子ともうまくいっているなんていう出来過ぎ閨秀作家に反発を感じて、ベストセラー当時には読む気がしなかった。
 のだけれど、夫は曾野綾子エッセイをお気に入りにしていたので、ベストセラーになった当時からだいぶたってから読んだ。けれど、なぜこれほどのベストセラーになったのか私にはピンとこない内容だった。

 う~ん、日本財団会長とか日本郵政取締役とか、そういう活動もどうも私には合わないみたい。(そ)の作家がほかに思いつかなかったので出したけれど、好きじゃないのに無理に出すことはないよね。

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20181113
 曽野綾子(1931~)は、自分自身の両親と夫の両親の両方と同居していたので、その晩年の世話をし、近年では、90歳になった夫の介護をやり遂げました。(夫三浦朱門は2017年3月死去。63年間の結婚生活を全うして見送りました)

 裕福な著名作家ですから、ヘルパーさんらの助けも大いに利用はしたでしょうが、妻として嫁としてきちんとやるべきことをやり遂げて、それをまたネタにして本を書き、またまた売れました。『夫の後始末』(2017年10月刊)

 私?姑の介護はほとんど娘におまかせでしたし、夫の介護、、、やるきゼロ。娘も、この夏の骨折入院さわぎの介助をして、「あの体重の人を寝がえりさせることなんかできない」と嘆いていました。結婚時には178cm90kgあった体重を70kgまで落としたことが夫の自慢話のひとつなんですけれど、まだまだ介護をしてもらう体重になるまでの道は遠い。って、私は京都でうまいものたらふく食べて、体重増加。いいんです。自分は寝たきりにはならないという根拠のない自信を持って生きていきますから。

 夫は、読み終わった本の中で自分の事務所の棚には入れない本を、私に回してきます。わたしが京都に行っている間に娘に渡してきた本は、最近はまっているという東野圭吾の『沈黙のパレード』と内館牧子の『終わった人』

 「終わった人」は、ページの隅を三角に折る「ドックイヤーdog ear犬の耳」をあちこちのページに夫がつけたまま。ドックイヤーが大嫌いな私が、いちいち折り目を戻しながら読んでいます。
 ご丁寧に二重折り目のドックイヤーがついていたのは「中小企業の社長は、雑多な仕事が多い」と書かれているぺージ。500ページの文庫の中、いちばん共感したところって、そこ?

<つづく>
コメント (4)
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