2016年4月号
表紙は、ミカちゃんたち!
さくらを抱え、タローをそばに、笑顔いっぱいな雰囲気が可愛らしい。
他、ゲスト作品や新連載作品も!
今月の「不死者で賞」は、『化野さんはすでに死んでる。』より、上終幽一さん!
今回、ゾンビ以外の不死者さんが登場!
営業の上終幽一さんは、首なしさん。
昨今は、けっこう有名になりましたよね、デュラハン。
アイルランドの伝承における死を告げる存在で、
日本では「首なし騎士」の姿で知られているでしょうか。
そんなデュラハンの上終さんですが、会社勤めの営業職ということで、
首が外れている以外は、普通の人っぽい所が面白かったり(^^;
しかも尊大な性格で、自分の出身大学を誇ったり、不死者としては同じである
化野さんと張り合ったりと、俗世にまみれている感がハンパなく、愉快でした。
そんな彼にも、知られたくないことがあったようですけども、
いわゆる隠れオタク的なものを知られたくない心情に、共感できちゃいましたね~。
【コミックス15巻、発売中~!】
●動物のおしゃべり (神仙寺瑛 先生)
今日も今日とて、動物たちとのふれあい。
お兄ちゃんが読んでいる本の「謎の未確認生物」=UMAも、
動物の範疇に入れてよいのでしょうかね? まあ、謎なので謎ですけど(意味不明)
ミカちゃんがお兄ちゃんに、「パンダさんのしっぽの色」について聞いてますが、
お兄ちゃんは、そもそもしっぽがあるのかわかっていなかったらしくて、笑!
ちなみに答えが4コマのタイトルだったのには、感服いたしました。
そして、予防接種。
しぶるタローくんを、どうやって連れてゆこうか悩むお兄ちゃんでしたが、
ナイスアイデアで退路をふさいでいたのは、お見事!
それにしても、動物病院でミカちゃんが読んでいた本の
「カニス ルプス ファミリアーリス」には大笑゜(*゜´∀`゜)゜ カッコイイ!
また、ホワイトデーのあれこれも、微笑ましかったですね。
お兄ちゃんの田崎さんへの1日早いお返しの理由について、ミカちゃんが
「副音声」でお届けしていたのが楽しすぎました!
さらに、チャラ男・安藤くんのマオさんへのアタックも、
砕け散ってはいましたけども、本気が垣間見えているのは、興味深かったです。
ただ、マオさんには、やはりお兄ちゃんからもらった物の方が特別だという
その心情に、感じ入るものがありましたね~。
などなど、動物あれこれ、ホワイトデーあれこれな今回。
動物たちとのふれあいはもちろん、人間模様にも注目しつつ、今後も楽しみです!
【新連載!】
●ホラーハウスは内より裏が怖い (胡桃ちの 先生)
評判のおばけ屋敷を訪れた少女が1人・・・
ビルの間にある階段を下りると、「カロン」とギリシャ語で書かれた看板が。
昼間でも悲鳴が絶えず、評判を耳にして来たお客も、救急車で運ばれるほど、
恐ろしいおばけ屋敷なのだとか。
そこへ、1人の泣き顔な少女がやって来たところから、物語は始まります。
やたらと怖がりで、ちょっとしたことで大騒ぎ。
入店前から泣きじゃくる姿は、お世辞にも可愛いとは言えないような表情で(^^;
そんな少女の姿が、コミカルに感じられる内容でしたが、
「カロン」の従業員である男性陣・ヨウくんやシロさんも、個性的な面々で、
首を外したり、眼球を取り出したりと、サービス満点に怖がらせてくれます。
しかし、少女がここへ来たのは、ホラーハウスを堪能するためではなく、
自分の怖がりをなおそうと、働くためというから、これまた面白そう。
シロさんも、彼女に似合うホラースタイルを見繕って、
何やら期待できそうなお話でありました。
怖がり泣き虫少女と、ホラーハウスの面々と、 どのような物語をつむぐのか。
連載開始とのことで、今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●しらす (原田楽 先生)
文鳥しらすと暮らす鈴木くん。
「おしゃべり増刊で話題の鳥4コマ」とのことですが、
申し訳ない、私は存じ上げませんでした。
鳥が好きな鈴木くんは、文鳥のしらすと暮らしていて、
その日常が楽しい内容となっているようです。
今回は、2月22日=猫の日というので、鳥の日もあるのでは?
と考えた鈴木くんが、ネットで検索してみたところ、毎月28日が、
鳥にとっては不吉な日だったことが判明して、衝撃を受けていたのは笑!
そこから、猫や犬との間にある格差に、あれこれ悩む姿も、また愉快。
猫好きな別府くんにとって、鳥は唐揚げみたいなものというから、
こりゃ戦争起きますよ(ぇ
また、犬好きな矢口くんは、犬の良さを語りつつも、鳥も肯定する好青年。
でも、しらすの行動を「おっさん」に例えていたのは大笑゜(*゜´∀`゜)゜
しかも笑顔で、好意をもって例えている所が、妙に可笑しかったですね~。
そして何より、鈴木くんとしらすのやりとりに、動物とたわむれる楽しさを
感じられるあたりも、魅力になっていました。
ちなみに、文鳥の日というのもあるようで、しらすもひと安心。
正直、かなり面白かった作品ですので、再登場に期待したいです!
【最終回!】
●ミケさんは役に立たない!? (藤丘ようこ 先生)
4月7日、コミックス発売! ・・・ではありますが、最終回!
最後は、ミケさんたちが天界へ帰ってしまう!?
といった展開になっていました。
スマホを手に入れたミケさん、さっそく真人くんとやりとりしてますが、
やはりゲームに熱中してしまうあたり、ミケさんらしい(^^;
今では、元家政婦として真人くんと一緒にいるだけだったミケさんですが、
くるみちゃん共々、家政婦の契約期間が切れるというので、帰ってしまいます。
あっさり去ってゆくミケさんとくるみちゃん。
残された真人くんは、静かな部屋で、「本来のひとり暮らし」を実感しつつ、
「ヒマ」だと感じていますけど、やはり寂しいという感情があるようで・・・
親御さんが亡くなり、独りになった真人くんのもとに派遣された家政婦ミケさんは、
働かない家政婦さんで、むしろ真人くんの負担が増えてしまうあたり、
いかがなものか? という印象がぬぐえなかった、という点はあります。
しかし、そのことが、むしろ真人くんの寂しさをまぎらわせつつ、
しっかりした生活をさせるのに、一役買っていたと考えますと、
誰かの存在があることの大切さを、噛みしめたくもなりますよね。
それがグータラな人であっても、不快さが我慢できないほどでなければ、
居てくれることの幸せというものは、確実にあるのだと思えます。
そんなこと感じてしまった最終回。
ミケさんたちのいなくなった部屋で、寂しさを覚える真人くんに、しみじみ・・・
ではありましたけど、最後は、ああやっぱりね! という展開で笑!
何だかんだで、楽しい生活の復活に、安心感を覚えつつ、
コミックスは4月7日発売とのことで、楽しませていただきましたー!
【2月27日、『超絶フリテンくん』発売!】
●新フリテンくん (植田まさし 先生)
無人島でも、ひな祭り? なトビラ絵が楽しい。
【スイートルーム】いつかスイートルームに泊まってみたいと考える青年。
30数年後、事業に成功し、泊まれるほどになった自分に、ご満悦・・・
ですが、夢の中ではまだまだ? というネタは、もしや植田先生ご自身の投影?
【温泉】美肌の湯に入った女性陣、お肌がツルツルになったと喜んでますが、
男性は「そんなに早く効果が出るわけない」と、否定的・・・だったものの、
別の所はきちんとツルツルになっていて、笑! おかげで男性、災難ですな。
【タンス預金】銀行が頼りにならないから、タンス預金をしている男性。
説得されて銀行に預けるようになるも、「タンス預金」は変わらなくて愉快でした。
これは、最近の時事ネタという感じでしょうかね。 マイナス金利の影響とか。
【開き】魚を釣って来たパパさん、開きにしていますけど、それを見たママさん、
ほぼ毎日、別の物を開きにしていて、お疲れ様です(^^;
これ本当、地味に大変というか、面倒くさいんですよね~。 共感します。
【ゴシップ好き】社内で、書類のやりとりをしている男女を見かけ、
「できてる」と述べるOLさん、あちこちで同じようなペアを見つけては指摘。
しかし、まさか郵便はがきにまで、ゴシップを見出すとは、もはや妄想の域ですよ!
などなど、今回もおもしろネタの数々でありました。
それにしても、ゴシップ好きのOLさんはアレですよね、カップリングを見つけては
妄想するタイプの女性ですよね・・・ なんて感じつつ、今後も楽しみです!
【新人4コマ杯 1月期月間賞】
・魔法使えない少女カラメロ★ (めちゃめちゃめちゃん 先生)
タイトル通りな少女のお話。
カラメロは魔法使い。
優しさと愛を勉強しに地球へ来たといいますが、使える魔法はひとつだけ?
そんな少女と友人たちとのやりとりが、楽しい4コマ作品でしょうかね。
まず目を引かれたのは、採点どおりに画力。
しっかりと描かれた絵柄には、魅力を感じました。
使える魔法も地味というか、役に立ちそうもないあたりが面白味になりそう。
なので、もっと読んでみたいとは思わされるのですが、
編集部コメントによると、詰め込みすぎて窮屈になっている部分があるらしく、
そうした点に改善があると、良いのかもしれませんね。
もう一歩の作品は、『落とし物はなんですか』(早見みすず 先生)
忘れ物センター常連の女性と、担当者の男性とのやりとりが楽しそうです。
担当者の、また来たのかという不満げな表情がリアルで(^^;