五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ ヤングキングアワーズ 感想

2017年01月07日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

2017年2月号

 

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら
 今月の『ドリフターズ』感想はこちら

 表紙は、『ドリフターズ』より、島津豊久!
 アニメも好評のまま放送終了しましたけど、続編への期待が高まりますね。
 しかし原作は現在、“決戦”の真っ最中で、どう描かれるのかも楽しみです。

 なお、今月号では『僕らはみんな河合荘』はお休みですが、
 『おばけ道』にて、宮原るり先生が水上悟志先生と共に登場されてますので、
 そちらを楽しむのもアリですね(ぇ

 また、岐阜市が「僕らはみんな河合荘」とコラボなんて話もあって、
 何だか面白いことになってます。

 

 

 『ますらお 秘本義経記』(北崎拓 先生)

 義経、妻を娶るの巻。

 お相手は、河越重頼殿の娘・萌子さんで、おてんばっぽいものの、
 絵を描くのが上手で、傷心のお姫様をなぐさめる心持ちの優しい女性ですね。
 そして、彼女は義経を理想化して慕っているというから、失望しなきゃいいけど(^^;

 一方、義経は妻を迎えると皆に伝えてますが、弁慶や三郎は驚いていて、静さんは
 どうするのかと、さすがに義経に反感を覚えている様子・・・ でも、義経は平然。
 佐藤兄弟は良縁だと思っているようで、古くからの郎党とのギャップが出てますね。
 しかし、当の静さんは笑顔で準備を整えてますけど、心中いかなるものか・・・

 

 『超人ロック トリビュート』(黒丸 先生)

 生誕50周年記念企画の第2弾は、黒丸先生の描く、女たちの集い。

 ロックに縁のある女性が集まって、何だかんだと話し合う様子が面白かった!
 私は、シリーズ全般を存じ上げているわけではないので、知らない人物が多いのですが、
 それでもロックを慕い、衝突しつつも共感しあう彼女たちの話は、楽しかったですね。

 2本立て2本目は、超人ロック被害者の会。
 何やら、ロックにしてやられた面々が集い、恨み言を述べながら親睦を深めるのが愉快!
 こちらも知らない人物多いのに、話が面白くて引き込まれちゃいました。 オチにも笑!

 

 『スーパー・カルテジアン・シアター』(六道神士 先生)

 カラーでラブコメ調に始まった今回でしたが・・・

 夢オチって知ってたものの、北〇の拳やA〇IRAやら、パロディをぶっ込んできたのは笑!
 それはともかく、視線を感じる春月さんでしたが、そこには秘密結社「櫻の園」の影が。
 女子生徒中心なのに、学院へ侵入した不審者を処分したり、けっこう怖いですよね(^^;

 今回は、薬院さんが筥崎くんの身動きをとれない状態にして、襲い掛かる!?
 この場合、薬院さん(女装男子)と筥崎くん(中身は春月さん)なので、百合にもBLにも
 ならないのか・・・などと考えてしまいましたが、本命は花畑さんの誘惑で破廉恥でした(ぇ
 まあ、春月さんの周到な機転で、難を逃れてましたけど、大丈夫なのかな、色々と(^^;

 

 『鬼を飼う』(吉川景都 先生)

 コミックス2巻は1月30日発売! そんな今回、四王天さんがアネサマ退治。

 アネサマと呼ばれる“神様”が、その家の男子の命を奪ってしまうかわりに、その家を
 栄えさせるというから何とも複雑なもので、それでも入り婿の父が息子を救うべく、
 四王天さんに退治を依頼したのは、立派な感じでしたね・・・ 天然っぽいけど(^^;

 実際に、息子トシくんがアネサマに邂逅した感想が「楽しかった」というのは、
 彼の置かれた環境を想像させて、ちょっぴり切なかったですね。
 だからこそ、アネサマとのやりとりと、最後の瞬間が、一層深く響く印象でした。
 本来は、これこそが調伏なのですよね。 寂しいけれど、美しかった。

 

 『野球+プラス!』(石田敦子 先生)

 黒田選手の引退が持ち上がり、ショックを受けてる由右さん。

 カープ担当記者さんの黒田選手から得ている信頼に、記者として考えることがある様子。
 また、手ごたえのあった記事について、亜左さんに尋ねた所、反応のあった記事という
 答えが返ってきたのは納得すぎでしたね。 自分の感情より人の言葉・・・か。

 そして、ネット記事の話では、やりがいと難しさ、さらには反応が数字で出ることなど、
 興味深い内容で、そこから様々な「プラス」を感じる由右さんがよかったですね。
 弟くんの見に起きた不幸を、悔やんでも悔やみきれない気持ちが、少しだけ晴れる
 爽やかさが、希望に感じられました。 しかし、なんと次回で最終回ですとー!?

 

 『おばけ道』(漫画:小野寺浩二 先生/総合P:石黒正数 先生)

 宮原るり先生と水上悟志先生をゲストに、伊豆大島パワースポット巡り!

 パワースポットにてパワーを吸収し、それで「ナンバーズ3」を的中させられるか
 試すというから面白そうですが、役小角ゆかりのスポットがあったり、女陰木とか男根岩
 があったり、観光的にも楽しそうでよかったですね~。

 そして、さりげなく混ざった心霊スポットに、宮原先生がおびえる様子が、また愉快(ォィ
 しかし、何か起こったようで、後編への引きが気になりすぎます。 一体何があったのか?
 あと、めがね橋で感動にひたる小野寺先生が面白かった上に、まさかの読み切り大笑いでした!

 

  

【最終回!】
●リュウマのガゴウ (宮下裕樹 先生)

 

 コミックス完結10巻は、2月28日発売! そして、最終回!!

 最後は、人類の存亡をかけた戦いに、ついに決着がつくことに・・・
 それは積み重ねられてきたリュウマの終焉であり、伝説の結実。
 ここに、全てが収束する最終話となっていました。

 魔王となったリュウマ。
 その威容に、世界は終わると誰もが恐れていますが、命を選別する神のごとき所業に、
 人々の怨嗟と悲鳴はとどまることを知らない地獄のような状況・・・

 しかしその中で、マリオだけはリュウマのことを理解し、かつ救おうとしていることに
 感じ入るものがありましたね。

 「リュウマのくれた時間」のおかげで、空を飛ぶ白皮の対策なども完璧。
 あれだけ恐怖の対象だったアレを、こうも容易く攻略できるとは驚きでしたよ。

 そして、模造の人型との戦いは、懐かしい顔が敵として現れつつ、マリオはその顔を
 知らないという所に、時代の流れや切なさを感じずにいられませんでしたね。

 さらに、マリオの仲間たち。
 こちらもまた、懐かしさを感じさせる“受け継ぎしモノ”をもつ人々で、その戦いが
 一層の盛り上がりを見せてくれました。

 神洲倭も同様で、リュウマの行動の結果、悲劇が起こりつつも、希望が紡がれたことが
 よく理解できる流れになっていましたね。

 

 

 

 最終決戦・・・

 そして、リュウマのもとへとたどり着くマリオ。
 魔王となったリュウマの、その悲しさを理解しながら、子供の頃の姿を重ねて、
 彼を救おうとする場面には、胸が熱くなりました。

 リュウマだからできたこと、マリオだからできたこと。
 2人の“少年”の行動が、世界を救う大きな希望となったことが、切なくも素晴らしい。

 そんな風に感じたクライマックスでしたね・・・
 その2人に収束したのは、これまでのリュウマとジンの物語。
 これがなければ、ここまでの道はできなかったわけで、そう考えると感慨深い。

 リュウマという名を使い、人類は希望をつなぎ、ここに至った。
 これまでの多くのリュウマを振り返って、この場面を眺めると、より感動的でもあります。

 それにしても、ロクサのことや、ミズガルズと神洲倭とのこと、マリオの仲間たちなど、
 この最終話で駆け足のごとく語られてしまったのは、少しだけ残念かもですね。
 このあたりをしっかり描いてほしかった気もしますが、それでも充実した最終回でした。

 人類にあだなす者の名であったはずの「リュウマ」が、人々の希望となり、
 その後、数々の伝説となるであろうことを思うと、ラストのセリフが重く響いてきます。

 これにて、完結。
 第1話から思うと、作中では長い時間をかけてきた物語でありましたが、それでも
 リュウマという名前の共通点で、ここまで引っ張ってこれたのは、スゴイことでしたよ。

 マリオが仲間を得てゆく物語も拝みたかったな~なんて感じつつも、
 存分に、楽しませていただきましたー!

 

 

【コミックス1巻、発売中!】
●超人ロック 鏡の檻 (聖悠紀 先生)

 

 農作業するロックさん。

 冒頭のロックの姿に、思わずなごんでしまった今回ですが、
 ロックが引っかかっているものについては、緊迫感のある内容で、
 そこが不穏でもありましたね。

 そして、デイモンさんがカエル姿で会社へ言っているのは可笑しかった。
 とはいえ、本人は最初ロックの姿だったことが、会社側の不興を買っていて、
 今の姿になったというから、会社も会社な気はしますけど。

 また、ロニさんの変化が不吉だったことも、不安な気分にさせてきますね。
 読者としては、以前の彼とは別人であることを知っているものの、それでも
 前任者が興味を示さなかった闘技場を好む性質が、少し恐ろしくもあります。

 などなど、それぞれの場面で不穏や不安がありつつ、物語が進行していますが、
 何がどう関わり展開してゆくのか、期待しながら、今後も楽しみです!

 

 

【新連載!】
●カグラ舞う! (佐藤両々 先生)

 

 両親の故郷に住むことになった少女を描く4コマ作品。

 東京から新幹線で約4時間。
 そこからさらに色々と乗り継いで、ようやくたどり着く地域に住むことになった
 両部神楽さんですが、どうにも子供の頃から苦手な家だそうで・・・

 というのも、所々に飾られたお面が不気味で、さらには何かいそうな雰囲気も?
 いや、忍者みたいなのはいましたけど(^^;

 なゆたさんはともかく、奏太くんはちょっと変わっているというか奔放というか、
 そのあたりが面白い個性になっていそうです。

 新しい家に住むことになり、戸惑うばかりの神楽さん。
 ここからどのような物語が繰り広げられてゆくのか、期待です!
 なお、本作のタイトルはやはり狙っているようで、納得でした(´▽`;)

 

 

【特別読み切り】
●めがねよめ (小野寺浩二 先生)

 

 めがね好きの、めがねによる、めがねのためのマンガ。

 まゆさんと旦那さんはメガネ好き。
 異常なくらいメガネを中心に生活していて、見ているこちらがおかしくなりそう。
 そんな夫婦によるメガネ生活を描いたお話です。

 控えめに言って、頭おかしいですね(ォィ
 「めがガチ」というメガネをかち合わせる動作で、愛を確かめ合うとか、
 メガネがずり落ちそうになるのを、メガネで押し上げるとか、頭おかしい(誉め言葉です)。

 とにかく、メガネフェチというか、愛の深さが半端なく、常軌を逸していると感じるほど。
 でも、そうした様子が面白味になっている作品でしたね(^^;

 最後のオチなんて、もう何と言ったらよいのか・・・
 常人である私には、計り知れない世界の神秘を垣間見た気分でした。
 未知との遭遇!

 


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