五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のナポレオン

2014年06月03日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2014年7月号

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら

 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら

 

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●ナポレオン -覇道進撃- (長谷川哲也 先生)

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 イエナの戦い、開幕!

 ナポレオンの狙いは、丘の上からの砲撃。

 しかし、頂上へ砲を運ぶことは困難なうえ、敵に見つかっては格好の標的となってしまう。

 そこで一計を案じ、丘の上までの道を整備することに。

 その間、プロシア軍の目を丘から離すべく、イエナの町を焼き払って

 そちらへ注意を向けるなど、ナポレオンの容赦なさが光っていました。

 

 

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 開戦!

 一夜にして丘の上に陣取ったフランス軍。

 朝もやの中、浮かび上がる整列した兵士たちの姿は、なんとも壮観でありました!

 カメラがしだいに近づくように、アップになってゆく流れだったのが良かったですね。

 そして、丘の上からの砲撃。 それに対し、慌てふためくプロシア軍の将兵たちと、

 ナポレオンの狙い通りに、戦闘は進行していましたが・・・?

 

 

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 開かれた戦端。

 各所で火花が交錯しますが、ここでイエナの戦いにおける

 両司令官の「誤解」について、解説がはさまれていたのが興味深いですね。

 

 ナポレオンは、敵がプロシア軍の主力だと考え、

 逆に、プロシアのホーエンローエ将軍は、フランス軍を側衛部隊だと誤認。

 実際は、プロシア側=主力を援護するための軍で、

 フランス側=ナポレオン率いる主力軍だったのですから、

 両軍ともに、重大な齟齬を生じていたことになるわけです。

 

 ただ、このときのフランス軍はまだ集結しきっておらず、

 そのため、ホーエンローエ将軍も勘違いした可能性もありますが、

 それでもフランス軍の方が数では勝っていたようなので、

 ナポレオン有利な展開になったのも、当然といえば当然だったのかもしれません。

 問題は、プロシア軍の主力がどこにいたのか?

 なのですが、これについては最後の方で明かされていましたね。

 

 

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 ネイの先走り。

 自分の軍団がそろわないことに、若干イラついているネイ。

 そこで、前衛部隊のみで戦闘に参加しようとしますが、前に出過ぎて窮地に!

 

 イエナの戦いにおける編成は、ランヌ軍を先頭に、左翼オージュロー、右翼スルトという形。

 ネイの軍団は、ランヌ軍をすり抜けて攻撃を仕掛けたようですね。

 私の持っている本だと、独断で行動したのは「ミュラ」になってるのですが、なぜだろう(^^;

 それはともかく、ネイは騎兵隊が駆け付けたことで、窮地を脱することに成功。

 そのまま、フランス軍は攻勢に出て、プロシア軍を圧倒することに!

 ついに、ホーエンローエ将軍も、退却へと追い込まれることになります。

 

 その後、独断についての、ネイとナポレオンのやりとりも面白かった。

 生意気な態度をとるネイに、こらえながら、ただ一言をあびせるだけのナポレオン。

 ネイの方は殴られることを覚悟して、わざとやっていたようですが、

 ナポレオンの方は、ネイを評価するからこそ殴らなかったという

 2人の微妙な思惑の違いが、少し気になりましたね。

 もしかして、後々への布石なのかな? とも思いましたが、考えすぎでしょうか。

 

 さらに、ネイの副官として、ジョミニさんが登場していました。

 軍事学者で、『戦争概論』などは有名ですよね。

 フランス軍の中では、幕僚として活躍することになりますけども、

 そのため、ベルティエさんからにらまれたりと、苦労が多いようです。

 また、ネイとの関係が深い点も、注目すべきかもですね。

 

 

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 そして、プロシア軍主力の行方・・・

 イエナの戦いと並行して、ダヴー軍もまた、アウエルシュタットで戦闘していた模様。

 結果は撃退ということでしたが、じつは、このダヴーが相手にしたプロシア軍こそが、

 敵の主力だったというから驚きです。

 

 そして、その報告を受けたナポレオンは、ここで初めて、自分の誤解に気付き、驚愕。

 最後のコマで、ナポレオンが逆さに描かれていたのは、一瞬、印刷ミスか?

 なんて思ってしまいましたけど、これはナポレオンが受けた衝撃の大きさを

 表現しているわけですよね。 まさに、天地がひっくり返るほどの動揺が見えるようです。

 

 などなど、イエナの戦いについて描かれた今回でしたが、

 ナポレオンの戦術眼が光りつつも、戦略面での錯誤が生じていたことが判明。

 これは、もしかするとアウステルリッツを頂点に、ナポレオンに陰りが見え始めた・・・

 ということなのかも?

 次回は、アウエルシュタットの戦いが描かれるのでしょうかね?

 敵主力を相手に奮戦する“不敗のダヴー”の姿に期待しつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


◆ 今月の河合荘

2014年06月03日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2014年7月号

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)

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 今回の始まりは、縛ろうとする律さん・・・?

 シロさんを縛ろうとしているの? それとも、何かに目覚めた宇佐くんを?(ォィ

 なんて考えてしまう冒頭シーン、いったい何をやってるんだこの2人状態

 ・・・ではありましたが、実はゲーム「妖ハン」でのお話。

 そこで律さん、レア妖怪を捕縛失敗して、負け惜しみを言っているのが可愛かった(´▽`;)

 

 

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 そんな2人の様子を見て、荒ぶる麻弓さんが1人。

 宇佐&律につっかかってゆきますが、逆に2人の仲良しっぷりを見せつけられて、

 さらにイラつくところが、相変わらず身勝手で残念な人です(^^;

 

 そこで、話題はゲーム機を貸してくれた安藤さんのことに。

 宇佐くんのお友達で、文化祭のとき、いろいろ関わった女子ですね~。

 安藤さんが女子ということで、彩花さんが宇佐くんを突っつきにいってますけど、

 これが巧みな突っつき方で、さすが!

 

 安藤さんのことが苦手なのか? と聞くことで、

 お人好しの宇佐くんから否定(苦手なわけがない)の言葉を引き出し、

 さらに、いかに仲が良いかを話す方向へ誘導しています。

 これが彩花さんの狙い通りで、みごとに律さんを揺さぶっていますね。

 「想像できる相手だと違う」か・・・ なるほど。

 

 

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 それでも、関係が深まっている2人。

 下校時、律さんを迎えにきた宇佐くんでしたが、

 前村さんに勉強を教える律さんをみて、声をかけるべきか迷っていたところ、

 律さんの方からアイコンタクト+口パクで、「さき、かえってて」とコミュニケーション。

 

 宇佐くんが「りょーかい」と応えると、とてもよい笑顔で“返事”をする律さん、可愛い。

 目と目で通じ合うなんて、まあ、よほどの関係でございますことよ?

 そのことを理解している宇佐くん、にやけ顔で嬉しそう。

 「ここまでくるのに、どんだけ苦労したと」なんて言ってますけど、確かにね(;´∀`)

 何だかんだで、宇佐&律2人の進展ぶりが、うかがえる場面でした・・・が?

 

 

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 そこへ吹き込む新風・・・

 佐久間くんの知り合いで、宇佐くんには後輩にあたる女子・椎名さん登場!

 何やら、宇佐くんに興味を持っているっぽく、積極的に話しかけてきています。

 林さんにかわる、新たな律さん揺さぶり要員となるのでしょうか?

 明るいタイプで、佐久間くんと仲が良さそうですけど、はてさて。

 

 

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 さらに、律さんの方にも・・・

 前々回、前村さんと話をしていた高橋くん登場!

 律さんたちの所へやって来て、いっしょに勉強することに?

 ここで、友人の遠慮ない態度を、ひかえめにたしなめる高橋くんからは、

 わりと誠実で真面目な人柄という印象を受けましたね~。 イイ人っぽい?

 

 宇佐くんには椎名さん、律さんには高橋くん。

 というように、新たな交流が生まれつつあるようですが、

 これが、どのような展開を生むことになるのか・・・

 てっきり、宇佐くんだけが揺さぶられると予想していたのですけどね、2人同時に来るとは。

 波乱の予感を覚えつつ、今後も楽しみです!

 

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想