五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららキャラット 感想①

2014年03月30日 | ◆4コマ誌⑨ 不定期 きららキャラット

2014年5月号

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 表紙は、『キルミーベイべー』

 トランプに描かれたソーニャ&やすなが、カッコ可愛い。

 

 

 今月の「名シーンで賞」は、『ぱわーおぶすまいる。』

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 前回、屋上へ呼び出された宗馬くん。 そこにいたのは・・・?

 彼が聞かされる宗馬父の話と、そこからの告白、そして、それに対する宗馬くんの対応。

 いや~素晴らしかったですね。 とくに宗馬くんの表情が良かった。

 こういった作品では、他のヒロインからの想いは秘密にされて進行するかと思うのですが、

 ここで告白があったのは驚きました。 その描き方も、素敵でしたよ!

 

 

 

【コミックス6巻、ほやほや発売中~!】

●キルミーベイベー (カヅホ 先生)

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 バランスは大事よね・・・の巻。

 やすな、バランスボールで自分のバランス能力を試してますが、大失敗。

 というか、あんなやり方じゃ、バランス感覚をはかれないと思うのですが(^^;

 

 そこで、様々な方法でバランス感覚を養おうとする、やすなが面白かった!

 机の上に立って、猫のように宙返りしようとしたり、

 目を回してバランスをくるわせ、バランス感覚の悪さを打ち消そうとしたり、

 まあ、いつも通りのアホさ(;´∀`) うん、でも、そのチャレンジ精神は・・・ いいのかな?

 

 何だかんだで、ソーニャもそれに付き合っているのも楽しい。

 さすが殺し屋、バランス感覚は優れたもので、格の違いを見せつけていますが、

 なぜか一輪車勝負となって、やすなを一方的に打ちのめしているのが痛快でした(´▽`;)

 最近は、ソーニャもやすなに引っ張られるようにして、アホっぷりをさらしたりするのですが、

 今回は、ソーニャがしっかりしていて、昔のソーニャっぽかった気がしますね~。

 

 などなど、バランス感覚は大事・・・という話ではなかったですけど、

 いつも通りのソーニャ&やすなが面白かった!

 やすなはもっと心のバランス感覚を養うべきですよね(ォィ

 ということで、今後も楽しみです!

 

 

 

【コミックス1巻、ほやほや発売中~!】

●フレラジ☆ (種田優太 先生)

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 若き声優たちによる、ラジオなお話。

 まだまだ新人の声優・朱木茜さん、ある日とつぜんラジオ番組をやることになり、

 幼なじみの青柳葵さん、台本以外しゃべれない墨田圭さん、

 小さいけど最年長の山吹薫さんと共に、4人でがんばる4コマ作品です。

 

 今回は、風邪をひいてしまった葵さんを欠いて、ラジオする茜さんたち。

 熱っぽいながらも部屋でくつろぐ葵さんと、

 3人でラジオの茜さんたちという、2つの場面で描かれた今回。

 前途多難なラジオ進行に不安がよぎるものの、葵さんがいない分、

 しっかりやろうとしたのか、いつものように噛むことがほとんどなかった茜さん。

 

 そして、自分がいないラジオを聴くことに、抵抗感を覚えている葵さん。

 嫌なのではなく、なんとなく聴きづらいと言っているのが、面白い所ですね。

 「自分がいなくてもうまく回ってたら、それはそれでちょっと・・・」

 なんて感覚は、わからなくもないかも。

 

 それでも聴いてしまう葵さん。

 そして、やっぱり4人がいいと思う茜さん。

 幼なじみコンビの絆を感じられるお話でありました。

 ついにコミックス1巻が発売となりました本作品、今後も楽しみです!

 

 

 

【ゲスト作品】

●さん・さん・さんっ (がっちー 先生)

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 商店街復活をめざす少女たち。

 花屋の娘・ひなたさんは、お客の数に不安を抱いている様子。

 さらに八百屋の娘・杏さんと、雑貨店の娘・万桜さんを加えて、

 近所にできたデパートに対抗する方法を探る4コマ作品です。

 

 ぽんやり系のひなたさんに、情熱が空回りするタイプの杏さん、

 アイドル・歌手志望の万桜さんと、3人娘の個性がかみ合う面白さ。

 とくに杏さんが渾身のギャグをかましたり、1人で張り切ったりするのを、

 他2人が冷めた反応(ひなたさんは天然だったりもしますが)で返してしまうのが、可笑しい。

 

 ひなたさんのボケ・ポジションもイイ味出してますし、

 夢見がちではあるものの、わりとツッコミタイプな万桜さんの存在も欠かせない。

 この3人の商店街活性化計画の先行きを、見てみたいものです。

 

 

 

●けもみみパンデミック (うらび 先生)

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 獣耳な少女たちがいる学園物語。

 西暦20××年・・・ 現代文明が崩壊した!?

 とある科学者の実験によって、なぜか人類の約半分に、獣耳と尻尾を持った人々が出現!

 その科学者・久慈川桐子さんが理事長を務める学園にて、

 獣耳な少女たちと、獣耳をもたない転校生との日常が描かれる4コマ作品です。

 

 寝坊して、始業式に遅刻してしまったハナさん、獣耳。

 その友人・しいなさんも、ふきのさんも獣耳。

 そして獣耳を愛でる科学者・久慈川さんに、その親友で教師の翠李さん、

 さらに、転入生の伊吹海莉さんといった人々がくりひろげる、獣耳のある日常が楽しげ。

 

 「けもみー」と呼ばれる獣耳を持った人々。

 しかし、伊吹さんは獣耳を持たず、そんな彼女がハナさんたちと交流するお話。

 ハナさんの食いしん坊な暴走っぷりが愉快で、ハナ&かいりのコンビが中心になりそう。

 連続ゲストとのことで、次回も楽しみです!

 

 

 

●へんてこバスと飴玉くるり (笛 先生)

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 ふしぎなバスに乗って、ふしぎな旅へ・・・

 飴咲くるりさん、ふしぎなバス「月光号」に乗るため、急いでいます。

 妖精みたいなポッコロリたちの悪戯に翻弄されつつ、

 迎えの吉野櫻さんと出会い、ふしぎな旅へ出ることになる4コマ作品。

 

 いや~この作品、スゴイですね。

 まず、絵柄が作風の不思議感とマッチしていて魅惑的。

 ついで説明なく不思議なものが現れ、その幻想世界へ迷い込まされてゆくような、

 そんな感覚が極上でありました。

 

 月光号のデザインに、猫の車掌・茅野さんなど、ふしぎがいっぱい。

 食い逃げ運転手のアオイさんだけは、俗っぽさが出ていて面白かったですけども(´▽`;)

 父を捜して乗り込んだ「へんてこバス」の月光号。 ここから始まるくるりさんの旅。

 この幻想世界をもっと堪能したいと思わされる作品ですね。

 銀河鉄道ならぬ、銀河夜行バスの旅? 連続ゲストとのことで、つづきが楽しみです!

 

 

 

●し、のたまわく。 (むに 先生)

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 論語少女の箴言4コマ!

 春眠さんは居眠り少女・・・といいますか、

 「剛毅木訥 仁に近し」を実践しようとすると、寝落ちしてしまうとか(´▽`;)

 そんな春眠さんの箴言が、勉強になって(?)楽しい4コマ作品です。

 

 この作品、好きですね~。

 春眠さん、有名な『論語』から数々の言葉を引用して、

 柳さんや向井さんを諭したり、煙に巻いたりする様子が面白おかしい。

 太ったことを気にする柳さんに、悪意なき天然でちくりちくり刺していく向井さん。

 そのことを論語の言葉でたしなめる春眠さんと、論語を中心にしたやりとりが楽しかった!

 

 これは、少女たちの日常を楽しむと同時に、

 論語の勉強にもなる興味深い作品かも。

 箴言に納得する部分も多いですし、ぜひとも、つづきに期待です!

 

 

 

【最終回!】

●ハレハレハレルヤ! (つっつ 先生)

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 ヒミツの部屋でまったりすごす少女たちのお話も・・・ 最終回!

 最後は、ごく普通の日常風景での完結となりました。

 みずほさんがアサガオに水をやろうとしてますが、枯れてしまっている模様。

 そのことを悲しむみずほさんに、サツキさんが励ましの言葉をかけています。

 

 ここでの「枯れる花もあれば、咲き始める花もある」というセリフは、

 作品は終わるけど、それは新たな始まりでもあるという、

 つっつ先生の胸に秘められた決意が込められている・・・ かもしれませんね。

 そしていつも通り、部屋でまったりすごす4人組ですが、

 秋を堪能しようとして、退屈してしまうみずほさんが可笑しかった(;´∀`)

 

 最後には、新たな芽吹きが、新しい道への希望となっているように感じられましたね。

 本作はこれにておしまいですが、みずほさんたちの日常はつづいてゆきます。

 4人の騒がしくも楽しい日々、楽しませていただきました!

 

 

②へつづきます。