2012年9月号
表紙は、『おうちがいちばん』ほか、新連載の『しばいぬ子さん』、
ゲスト2作品に、『ベルとふたりで』、『動物たちのおしゃべり』などなど・・・
今月の「お母さんも大変で賞」は、『エデンの東北』より、お母さん!
さゆりちゃんが、夏休み最終日に終わっていない宿題を手伝ってほしいと言っても、
注意してきたのにやっていない方が悪いと断るお母さん。 まあ普通の光景ですけども、
その後の展開がイイ話のはずなのに、お母さんには受難なところが面白かった!(*゜´∀`゜)
【新連載!】
●しばいぬ子さん (うず 先生)
アニメも放映中! しばいぬ子さんと、彼女を観察する茶子さんの日々。
まんがくらぶオリジナルでも連載中ですが、2誌連載になるとは、好評なのかな。
外見は、しば犬っぽいけど人間である(?)しばいぬ子さん。
茶子さん以外の人には普通に受け入れられているけれど、茶子さんは納得いかない。
いぬ子さんの言動に、クールにツッコミ入れる毎日ですが、
なんだかんだで仲良くなってきているのが面白い!
今回は、ハードルでこけたり、シートン動物記を読んだりするいぬ子さん。
ハードル跳びでは、茶子さんのアドバイスに難色を示してますけど、やる価値はあるよね(ぇ
笑ったのは「シートン動物記」で、オチよりも茶子さんの表紙の感想が面白かった(^◇^;)
理科の実験での水溶液で、臭いをかぐ前に察しているいぬ子さんを見ていると、
じゅうぶんいぬ子さんも「野生」だと思うんですが(ォィ
などなど、いぬ子さんの犬関係ネタが楽しいのはいつものことですが、
こちらでも連載スタートということで、今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●水色のおわり (奈々巻かなこ 先生)
サマーショートゲストとのことで、奈々巻先生ご登場!
とある海の家から、犬を連れて家出をはかる娘さん。
父は慌てもせずに声をかけていますが・・・ と始まるお話。
仕事の都合上、夏休みに何もできなかった父にご立腹の娘・ゆうなちゃん。
難しくなった娘に手を焼く父という2人の姿が描かれています。
まあ、よくある親子のケンカかな・・・ という感じでもありますが、
季節外れに海へやって来たカップルさんの行動がカギとなり、
夏の終わりのちょっとした「イイこと」が、不思議な感慨を呼び起こします。
何という事もないんですけどね、ほんのちょっとしたことが、
心の充足をもたらすという内容は、なかなか良い感じでありました。
親父さんは大して何もやってない気がするけどな・・・ とツッこんでしまったけどさ(;´∀`)
●総理大臣の息子さん (株本慎之介 先生)
総理大臣の息子は変な人だった!?
竹内総一郎くんは、現・内閣総理大臣の息子さん。
いずれ総理になろうと決めているものの、その変人ぶりがひどすぎて、
日本の将来が不安になってしまう、そんなコメディ4コマ作品です(ォィ
将来のマニフェストが小学生レベルだったり、自衛隊で登校したりと、
言動のすべてが、かなりおかしい総一郎くん。
同級生の花柳さんも、彼の変人ぶりに気付いているのかいないのか、
総一郎くんに片想いしていて、ちょっと変な人っぽいのが面白いですね(^^;
そんな変人ぶりが突き抜けているキャラクターたちが、かなり良い!
細かいツッコミはもはや無粋。 この空間を楽しもう的な心構えでのぞむべき。
“ハニー”トラップやら、“丸”投げやら、政治に関するワードの言葉遊びネタもよかったです。
何をしても非難を浴びがちな政治家は、“バカ”であった方が楽しいのかもしれない・・・
なんて思わされてしまったりも(´▽`;) むしろ、そのバカさ加減を愛すべし、ということかな。
などなど、キャラクターやネタで光るものを感じましたので、つづきに期待です!
【今月のピックアップ!】
●MEDIGIRL (道端千揺 先生 原案・監修:有好從桜 先生)
医学部女子の日常。 今回は、昼休みに食事しながら女子トーク!
その赤裸々な内容が面白かった。
きょうこさんがトビラで、赤い糸を小指に巻きつけてますが、
これはトークの内容が恋バナであることを示唆・・・ しているんですけどね、
何と言うかシビアな話ばかりで、こう浮いた感じがしないという切実さ(^^;
「女医は婚期逃すと結婚できない」とかね・・・ 学生時代に相手を見つけるべきなのか・・・
となると、やっぱり部活! でも誰も相手が見つからないとか、メディガールらしい。
皆の好みのタイプの話が、医学ネタにオチているのがお見事。 こーゆーの好きです。
最後、えりなさんが「所詮恋なんて性欲にロマンティシズムを与えただけのもの」
なんて言ってますけど、それも1つの捉え方。
でも、そこへすかさず、きょうこさんが反論を加えていたのはよかった!
「点滴ごはんじゃ満たされんのですよ!!」 ← 名言認定。
と、イイ話風味に盛り上がったのですが、
周りのスルーっぷりが清々しくて笑いました゜(*゜´∀`゜)゜
“魔法が解けた”ような、空気の変化を描いたこのシーン、笑えるけど素晴らしいですね。
恋愛そのものにも重なる描写のように感じました。
彼女たちに、はたして春は訪れるのか・・・?(1名訪れてますが) 今後も楽しみです!