五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがライフオリジナル 感想①

2012年08月12日 | ◆4コマ誌③ まんがライフオリジナル

2012年9月号

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 表紙は、『おうちがいちばん』ほか、新連載の『しばいぬ子さん』

 ゲスト2作品に、『ベルとふたりで』『動物たちのおしゃべり』などなど・・・

 

 

 今月の「お母さんも大変で賞」は、『エデンの東北』より、お母さん!

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 さゆりちゃんが、夏休み最終日に終わっていない宿題を手伝ってほしいと言っても、

 注意してきたのにやっていない方が悪いと断るお母さん。 まあ普通の光景ですけども、

 その後の展開がイイ話のはずなのに、お母さんには受難なところが面白かった!(*゜´∀`゜)

 

 

 

【新連載!】

●しばいぬ子さん (うず 先生)

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 アニメも放映中! しばいぬ子さんと、彼女を観察する茶子さんの日々。

 まんがくらぶオリジナルでも連載中ですが、2誌連載になるとは、好評なのかな。

 

 外見は、しば犬っぽいけど人間である(?)しばいぬ子さん。

 茶子さん以外の人には普通に受け入れられているけれど、茶子さんは納得いかない。

 いぬ子さんの言動に、クールにツッコミ入れる毎日ですが、

 なんだかんだで仲良くなってきているのが面白い!

 

 今回は、ハードルでこけたり、シートン動物記を読んだりするいぬ子さん。

 ハードル跳びでは、茶子さんのアドバイスに難色を示してますけど、やる価値はあるよね(ぇ

 笑ったのは「シートン動物記」で、オチよりも茶子さんの表紙の感想が面白かった(^◇^;)

 理科の実験での水溶液で、臭いをかぐ前に察しているいぬ子さんを見ていると、

 じゅうぶんいぬ子さんも「野生」だと思うんですが(ォィ

 

 などなど、いぬ子さんの犬関係ネタが楽しいのはいつものことですが、

 こちらでも連載スタートということで、今後も楽しみです!

 

 

 

【ゲスト作品】

●水色のおわり (奈々巻かなこ 先生)

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 サマーショートゲストとのことで、奈々巻先生ご登場!

 とある海の家から、犬を連れて家出をはかる娘さん。

 父は慌てもせずに声をかけていますが・・・ と始まるお話。

 

 仕事の都合上、夏休みに何もできなかった父にご立腹の娘・ゆうなちゃん。

 難しくなった娘に手を焼く父という2人の姿が描かれています。

 まあ、よくある親子のケンカかな・・・ という感じでもありますが、

 季節外れに海へやって来たカップルさんの行動がカギとなり、

 夏の終わりのちょっとした「イイこと」が、不思議な感慨を呼び起こします。

 

 何という事もないんですけどね、ほんのちょっとしたことが、

 心の充足をもたらすという内容は、なかなか良い感じでありました。

 親父さんは大して何もやってない気がするけどな・・・ とツッこんでしまったけどさ(;´∀`)

 

 

 

●総理大臣の息子さん (株本慎之介 先生)

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 総理大臣の息子は変な人だった!?

 竹内総一郎くんは、現・内閣総理大臣の息子さん。

 いずれ総理になろうと決めているものの、その変人ぶりがひどすぎて、

 日本の将来が不安になってしまう、そんなコメディ4コマ作品です(ォィ

 

 将来のマニフェストが小学生レベルだったり、自衛隊で登校したりと、

 言動のすべてが、かなりおかしい総一郎くん。

 同級生の花柳さんも、彼の変人ぶりに気付いているのかいないのか、

 総一郎くんに片想いしていて、ちょっと変な人っぽいのが面白いですね(^^;

 

 そんな変人ぶりが突き抜けているキャラクターたちが、かなり良い!

 細かいツッコミはもはや無粋。 この空間を楽しもう的な心構えでのぞむべき。

 “ハニー”トラップやら、“丸”投げやら、政治に関するワードの言葉遊びネタもよかったです。

 

 何をしても非難を浴びがちな政治家は、“バカ”であった方が楽しいのかもしれない・・・

 なんて思わされてしまったりも(´▽`;) むしろ、そのバカさ加減を愛すべし、ということかな。

 などなど、キャラクターやネタで光るものを感じましたので、つづきに期待です!

 

 

 

【今月のピックアップ!】

●MEDIGIRL (道端千揺 先生  原案・監修:有好從桜 先生)

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 医学部女子の日常。 今回は、昼休みに食事しながら女子トーク!

 その赤裸々な内容が面白かった。

 

 きょうこさんがトビラで、赤い糸を小指に巻きつけてますが、

 これはトークの内容が恋バナであることを示唆・・・ しているんですけどね、

 何と言うかシビアな話ばかりで、こう浮いた感じがしないという切実さ(^^;

 「女医は婚期逃すと結婚できない」とかね・・・ 学生時代に相手を見つけるべきなのか・・・

 となると、やっぱり部活! でも誰も相手が見つからないとか、メディガールらしい。

 

 皆の好みのタイプの話が、医学ネタにオチているのがお見事。 こーゆーの好きです。

 最後、えりなさんが「所詮恋なんて性欲にロマンティシズムを与えただけのもの」

 なんて言ってますけど、それも1つの捉え方。

 でも、そこへすかさず、きょうこさんが反論を加えていたのはよかった!

 「点滴ごはんじゃ満たされんのですよ!!」 ← 名言認定。

 

 と、イイ話風味に盛り上がったのですが、

 周りのスルーっぷりが清々しくて笑いました゜(*゜´∀`゜)゜

 “魔法が解けた”ような、空気の変化を描いたこのシーン、笑えるけど素晴らしいですね。

 恋愛そのものにも重なる描写のように感じました。

 彼女たちに、はたして春は訪れるのか・・・?(1名訪れてますが) 今後も楽しみです!

 

 

②へつづきます。