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日本遺族通信 平成24年2月の九段短歌    

2012年02月22日 07時00分00秒 | 日本遺族通信

 
             平成24年2月 靖国神社社頭に掲示された遺書
            東京都淀橋区出身 陸軍伍長 山田 進 様 (40歳)
           昭和21年2月15日 ソ連ウスリー州にて戦病死 合掌

戦争が終わっても家族のもとに帰ることが出来ずに、異国の地で戦病死されたお父様、どんなにかご無念で御座いましたでしょうと、終戦の事実にお父様のお帰りを
お待ちになられた姉妹お二方の残念なお気持ちに人ごととは思えません。
酷寒の地に眠るお父様への慰霊巡拝には行かれたのでしょうか?等々。
いろいろな事が甦って参ります。心からご冥福をお祈り申し上げます。

次ぎに今号に寄せられました鎮魂の歌をご紹介させて頂きます。
お目を通して頂けますれば幸に存じます。

     時流れ思はぬ歳となりぬれば父の励まし若き日の声          奈良市 遺児男性
     夢に立ち父は留守わび子の心配六十余年の日時を越えて          呉  市 遺児女性
     正月の餅の心配してた父帰らぬままに靖國に眠る            甲州市 遺児女性
     せめてこの初雪朝まで消えてくれ六十八回の夫の忌近づく        横手市 妻
     ラバウルに轟音上げてヘリの飛ぶつはものどもの生きしこの空    富士吉田市 遺児男性
     島の鳥となって出で来よ父の跡たどりてベリリューの密林を踏む     青森県 遺児女性
     シベリアに抑留されてそのままに逝きたる父を寒空に思ふ        大阪市 遺児女性
     靖國の父を偲びてまほらばの奈良のみ仏拝す晩秋           名古屋市 遺児女性
     英霊に年の始めの回向する国寧かれと声返りくる            篠山市 遺児男性
     父親は戦場にはて七十年遙かに遠く夢にでも逢ひたし         うきは市 遺児男性
     戦死せし兄をひと目会ひたしと在りし父母偲び墓の雪拂ふ        京都市 遺族
     「鳥海」に届けと捧げし白菊を呑み込むごとく荒波が運ぶ           千葉市 私
 

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4 コメント

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Unknown (matsubara)
2012-02-22 16:30:12
娘さんを残して死ななければならない
無念さが伝わります。きっとokoさまの
お父上様もこういう心境だったかもしれません。
神を教えようとされている姿はご立派です。
戦病死 (徳さん)
2012-02-22 17:18:38
内地に戻ることもかなわず戦病死された父親の無念さが伝わってきます。本当に理不尽なことですね。okoさんの歌も毎回拝読しています。SLの紹介ありがとうございました。
matsubaraさま (oko)
2012-02-22 21:27:16
お訪ね頂きまして有難うございます。
お父様の年齢からして、こちらのご姉妹は私より年上と存じますが、
ご苦労が在りましたことと拝察しております。
戦争が終わってもご病気で帰還出来なかったのでしょうね。
残念です。
徳さんさま (oko)
2012-02-22 21:37:43
お言葉をありがとうございます。
素敵なご紹介をさせて頂きましたおかげで、訪問者数192、閲覧数867
と、多くの皆様にご覧頂くことが出来ました。

拙い歌ですが、貴重な紙面に殆ど毎月掲載して頂き、今号で
76首を数える事となりました。

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