雨が降っています。
朝5時。空は、漆黒の闇。
夜明け前の街を、私と家内は、車で月忌回向に出かけました。。
いつもは午後にお伺いする、檀家さん。
「12日は、急な用事ができて昼間いないの。
できれば、朝来てもらえないかしら」
『『午前10時はどうですか?』
「う~ん・・・」
『じゃ、9時は?』
「・・・」
『午前8時・・・いや、7時はどうでしょう?』
「・・・迷惑じゃない?」
『とんでもない! 私に任せてください。
専属の運転手がいますので、必ず時間通りに、お伺いしましょう』
「ありがとう」
笑顔(どうしてわかるの?)で、電話を切る、檀家さん。
隣り電話を聞いていた家内が、私に言いました。
「ねぇ、専属の運転手って、誰の事?」
睨む、家内。野獣のような醜さ?です。
「お寺から檀家さんの家まで、一時間かかるの知ってるよね?
あなた、そんなに早く起きれるの?
朝勤をする時間も入れると、5時起きよ。
あなたには、無理だって・・・」
『君がいるから、大丈夫。
だって、僕を朝5時に起こしてくれるのでしょう?』
歯ぎしりをする、家内。
「ウ~ッ」ていう、唸り声が聞こえてきそう。
知らん顔をして、布団の中へ。
早く寝ようっと。
でも・・・眠れない。
コーヒーの飲みすぎ? それとも緊張?
睡眠不足です。フラフラです。
「年寄りは、眠れないって言うからね」
爽快な顔の、家内。
唇が、「さまあみろ」って動いてる。
朝七時の、約束。
到着したのは、六時半。
「どうするのよ?」
微笑む、家内。
『わざと、早く着いたの?』
寝不足の、私。
「私、今から寝るから、あなたひとりで起きてなさいな。
私・・・醜い顔した野獣だし。
眠れるときに、寝ないとね・・・・」
ス~、ス~っと、寝息が聞こえてくる。
僕はひとり、車の中。
『雨が降る。瞳の中に、いつまでも・・・』
「泣いたって、許してあげない!」
朝5時。空は、漆黒の闇。
夜明け前の街を、私と家内は、車で月忌回向に出かけました。。
いつもは午後にお伺いする、檀家さん。
「12日は、急な用事ができて昼間いないの。
できれば、朝来てもらえないかしら」
『『午前10時はどうですか?』
「う~ん・・・」
『じゃ、9時は?』
「・・・」
『午前8時・・・いや、7時はどうでしょう?』
「・・・迷惑じゃない?」
『とんでもない! 私に任せてください。
専属の運転手がいますので、必ず時間通りに、お伺いしましょう』
「ありがとう」
笑顔(どうしてわかるの?)で、電話を切る、檀家さん。
隣り電話を聞いていた家内が、私に言いました。
「ねぇ、専属の運転手って、誰の事?」
睨む、家内。野獣のような醜さ?です。
「お寺から檀家さんの家まで、一時間かかるの知ってるよね?
あなた、そんなに早く起きれるの?
朝勤をする時間も入れると、5時起きよ。
あなたには、無理だって・・・」
『君がいるから、大丈夫。
だって、僕を朝5時に起こしてくれるのでしょう?』
歯ぎしりをする、家内。
「ウ~ッ」ていう、唸り声が聞こえてきそう。
知らん顔をして、布団の中へ。
早く寝ようっと。
でも・・・眠れない。
コーヒーの飲みすぎ? それとも緊張?
睡眠不足です。フラフラです。
「年寄りは、眠れないって言うからね」
爽快な顔の、家内。
唇が、「さまあみろ」って動いてる。
朝七時の、約束。
到着したのは、六時半。
「どうするのよ?」
微笑む、家内。
『わざと、早く着いたの?』
寝不足の、私。
「私、今から寝るから、あなたひとりで起きてなさいな。
私・・・醜い顔した野獣だし。
眠れるときに、寝ないとね・・・・」
ス~、ス~っと、寝息が聞こえてくる。
僕はひとり、車の中。
『雨が降る。瞳の中に、いつまでも・・・』
「泣いたって、許してあげない!」