僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

ゴンキチ

2017年02月28日 | 日記
2月も、今日で終わり。
来月からは、季節は春になります。

でも今朝は、すごく寒い。
大きな霜柱が立っていました。

親元を離れている、ゴンキチ(娘)も、風邪をひいたとのこと。

「大丈夫なの?」

「喉が、痛い」

「熱はあるの?」

「体温計がないから、わからない」

インフルエンザかと思いましたが、本人が違うと言っているので、違うのでしょう。
(本当・・・?)

「昨日、友だちとスキーに行ったよ」

「風邪をひいているのに、なぜ?」

「だって、断れなかったんだもの。
 ねぇ、病院って、いくらするの?」

「2・3千円くらいかな・・・」

「じゃ、やめておく」

スキーでお金を使うくらいなら、病院へ行け・・・と思いましたが、ゴンキチに嫌われたくないので、ガマン、ガマン。

明日は、オリゼミ(新1年生、宿泊オリエンテーション)の打ち合わせで、学校へ行くとのこと。

「ゴンキチの所へ行かなくて、いいのかな?」

心配顔の家内の横で、電話を切りました。

「病院へ行くほどつらいのなら、家に帰ってくればいいのさ。
 そうすれば、上げ膳、据え膳なんだから」

「帰る途中で、死んじゃうわよ」

いつの世も、子供にとって、親っていうものは、ありがたいものです。

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「天高く、馬肥える秋」 星降る街

2017年02月27日 | Wish
私が子供のころ、わが家は大家族でした。

11人の家族が、ひとつ屋根の下で暮らしていました。
そのため、お米を炊く炊飯器も大きくて、一度に大量のご飯を炊いていました。

私の母親は、当時「おひつ」というものに、興味を持っていました。
ある檀家さんから、おひつに入れると、ご飯が美味しい、と教えてもらったのが、発端でした。

炊き立てのご飯を「おひつ」に入れると、二・三日は腐らない。
それに、ご飯が美味しくなる。

その時の母親の目には、魔法の道具のように映ったのかもしれません。
それ以来、私の母親は、おひつを愛用するようになりました。

でも、この「おひつ」。
使用方法を誤ると、とんでもない悲劇を生むことに、そのときの私たちは、想像もしていませんでした。

小学二年生の、夏休みのことです。
朝、おひつの蓋を開けると、プ~ンと鼻をさす匂いがすることに気づきました。

おひつの中を覗くと、心なしかご飯が黒ずんでいます。

「お母さん、このご飯、いつ炊いたの? 
 変な、匂いがするよ」

私は、母親に訴えました。

すると、母親は、

「なに贅沢なことを言っているの。
 お父さんも、黙って食べたのよ。

 昨日のご飯だけど、腐っているわけがないじゃないの。
 文句を言わずに、早く食べなさい」

と、気色ばみました。

まるで聞く耳を持たない母親に、ガッカリして、私は目をつむって、ご飯を口に入れました。
でも、どうしても口を閉じることができませんでした。

舌の上の食べ物は、もはやご飯の味をしていませんでした。
襲いかかる、嘔吐感。

上目づかいに、母親を見ると、彼女は怒った顔をしていました。

「お母さん、助けて・・・」

私は、必死に叫びました。
でも、口の中にあるご飯のために、いくら叫んでも言葉にはなりませんでした。

毎年、夏休みになると、わが家で繰り返された、苦難の日々。

贅沢は敵だと、人は言います。
でも、腐ったご飯は、もっと敵だ。

食事のたびに、口から零れ落ちる、腐ったご飯に、私は人生を学びました。

食事を美味しく食べるためには、それなりの手間と工夫が必要です。
それと同じように、食べ物を大切にするためには、余らせてはいけません。

少し足りないくらいが、ちょうどいい。

「天高く、馬肥える秋」
どうか、子供たちが美味しいご飯を、いつまでも笑顔で食べることができますように・・・。

食卓に並ぶ、ご飯を眺めながら、私はそんなことを考えていました。

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あなた、誰?

2017年02月26日 | 日記
実家のお手伝いで、九州へ月忌回向に向かいました。

家を出たのは、午前7時。
最初のお宅は、午前8時40分、到着予定です。

少し早く到着したので、近くの美術館で、時間調整。
その間に、ほかのお宅へも、大まかな到着時間を連絡しました。

私は、月忌回向にお伺いするとき、到着時間を連絡しています。
それは、お待たせすることで、お迷惑をおかけしたくないと、思うからです。

あるお宅へ、電話した時のことです。

 「12時前後に、到着します。
  前のお宅を出発するときに、もう一度連絡をしますので、よろしくお願いします」

と、お伝えしました。

月忌回向も、予定通りに進み、12時にお伺いするお宅へ電話をしました。
でも、誰も出ません。

 「おかしいな・・・?」

しばらくして、もう一度電話ををしましたが、同じです。
お宅へ到着して、呼び鈴を鳴らしても、返事はありません。

とりあえず、お伺いした旨を書いた紙を、ドアに挟みました。
そして、次のお宅へ。

車に戻ると、家内が、

「あなた、午後2時に行くって、連絡したんじゃないの?
 先方は、そう聞いたって、おっしゃっていたわよ」

「そんなはずはないよ。
 ちゃんと、12時ごろってお伝えしたよ」

「自分が言ったことを、忘れちゃってるのよ。
 あなた最近、ボケてるから・・・」

なんとも言えない気持ちで、先ほどのお宅へお伺いしました。
すると、檀家さんが、こう言いました。

「最初に、12時ごろにお伺いします、て連絡があったことは覚えているの。
 でも、その後に、野口さんっていう人から、午後2時にお伺いしますって、連絡があったの」

「野口さんっていうお坊さん、うちのお寺にはいませんけど」

私の実家は、ほかのお寺に、お手伝いを頼んでいました。
その中には、野口さんていうい人は、いません。

「初めて聞く声だったわ」と、檀家さん。

首をひねりながら、私は月忌回向のお経をあげました。

お経も終わり、お茶をいただいていると、電話が鳴りました。

受話器を置いた檀家さんが、こう言いました。

「『今から月忌回向にお伺いします』っていうから、『今、お坊さん来ていますよ』って返事をしたら、切れちゃった。
 誰だったのかしら?」

もしかして、僕が予定を間違えてる・・・?
ほかの人がお伺いするところへ、行っている?

車に戻って、予定表を見ましたが、間違っていません。
・・・じゃ、電話をしてきたのは、誰?

「昔、月忌回向中に、不慮の死を遂げた、お坊さんの霊魂じゃないの?
 その人が、あなたの後をついてきたとか・・・」

「怖い話は、やめてください」
私は、背筋が寒くなるのを感じました。

「聞いたこともない、声・・・」
檀家さんの言葉が、耳に残りました。

先日の、お化けのお話ではありませんが、お寺にいると、不思議な出来事に出合います。




 
 

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節約も、ほどほどにね

2017年02月25日 | 日記
昨晩、仕事から帰ってきた家内が、寒気がする、と言って寝込んでしまいました。

  風邪をひいたの?

 「・・・かもしれない」

  お風呂から上がって、グズグズしてるからだよ。
  テレビを見ていないで、すぐに寝ないとダメだよ。

 「ちがうのよ。
  お風呂のお湯が冷めていて、身体が温まらなかったの」

  どうして、追い炊きをしなかったのさ。

 「だって・・・最近ガス代が高いでしょう?
  節約しないといけない、って思ったの」

わが家のガスは、プロパン・ガスです。
田舎だから、都市ガスなんてありません。

ただでさえ、プロパン・ガスは、都市ガスより高いですよね。
そのうえ、田舎だから? 都市部より高い気がします。

それに、給湯器も火力が強いから、ガス代は高いですよ、って言われていました。

でも・・・お風呂と炊事以外、ほとんと使っていないのに・・・。

  どこか、ガス漏れしてるんじゃないの?
ついつい、疑ってしまいます。

  節約して、身体を壊したら、意味がない。
  今晩から、お風呂の設定温度をあげて、入ろうよ。

家内を、不憫に思いました。
365日、朝から晩まで働いて、お寺を支えてくれる、家内。

せめて、温かいお風呂に入れてあげたい。

なんて、やさしい亭主なんでしょう。(自画自賛して、どうすんだ)

そんなこんなで、私はお風呂に入りました。

グータラ亭主が、一番風呂・・・?
皆さんのお叱りを受けそうですね。

ゆるしてね。

私は、お風呂のふたを開けました。
うん、うん、これなら、あったかそう。

私は、お湯を身体にかけました。

  ギャー!
私は、叫び声をあげました。

  母ちゃん。
  お湯が煮えたぎっているじゃないか!

  これじゃ、死んでしまうよ。
  勘弁してくださいよ、もう。

そんな風に、今夜も、わが家の夜は更けていきます。

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自分にできること

2017年02月24日 | 日記
グータラしていると、いつの間にか2月も、もう終わりです。

ただ今、来月の「星降る街」を作っています。
二十年もたつと、もうネタ切れ。

何を書いていいのか、思い浮かびません。
そんなとき、このブログが役に立ちます。

皆さんは、もうお気づきと思いますが、このブログ、お坊さんらしからぬことを書いています。
アニメだとか、音楽だとか。

それは、「星降る街」の題材置き場の意味があるからです。
私は、「星降る街」を書くとき、仏教的なことは、ほとんど書きません。

書くのは、日常生活の中で、自分が体験して、感じたこと。
泣いたり、笑ったりしたこと。

そして、檀信徒の方々と、その思いを共有したいと思っています。
一緒に泣いて、一緒に笑って。

人は皆、同じ思いを胸に抱いています。

だから、私が感じたことをお話しすることによって、
すこしでも、檀信徒の方々の、胸の中にある思いを軽くすることができたら・・・と思っています。

偉そうなことを書きましたが、要するに、それしかできない、人間なのです。

来月の、星降る街の題名は、「戦いすんで、陽が暮れて」です。
このブログの内容を、少し手直ししました。

文章を作るって、本当に楽しい。
自分の思いを人に伝えることができるって、本当に幸せ。

そんなことを考えながら、たそがれ時を過ごしています。




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