だめだ、こりゃ

お通夜の会場で
司会者の方と打ち合わせをしました

「法要の後、お説教をしますか？」

はい

「では、お説教の後
　合掌・礼拝でよろしいですか？」

・・・？

とっさに意味側k利ませんでした

僕はいつ退場すればいいの？

怪訝そうな顔をする司会者の方

「そのまま退蔵すればいいのよ」

隣の家内が言葉を挟みました

それでいいの？

「はい」

法要の後、家内の一言が
胸に刺さりました

「あなたってどうしたそんなに
　頭が悪いの？

　司会者の方がけがんそうな顔をしていたわ」

だって、緊張していたんだもの

「だまだ、こりゃ」

悲しい

お世話になった檀家さんが
亡くなられた

長い間お世話になった方です

糖尿病を患われて
苦しんだおられました

入退院を繰り返したので
心配していました

そして今日
人生の終わりを迎えられました

ありがとうございました
どうか安らかに

とても悲しい

明日も休み

近所のお寺様の
鬼子母尊神祭のお手伝いに行きました

私の住んでいる所は
一応？観光地です

普段は閑散として
人気のない街が

この季節になると
バイクや家族連れの車で

にぎわいます

僕は仕事？をしているのに

普段は暇なくせに
勝手なことを言う人ガンが一人

「普段、みんなはあなたより
　忙しく働いているの」

暇人が勝手なことを言わないの、と
母ちゃんが笑います

「それに明日も休みなのよ
　知ってる？」

なんだって！

いいな、みんな休みで

いつも仕事のない僕だけど
なんだかとてもうらやましい

ps

「父ちゃん、明日帰るから」

ナオキチ
お前も休みなのか！

いいなぁ

雨

ゴールデン・ウィーク最初の日
肌寒い雨が降っています

行楽地に向かう車やバイクの音が
どこかさみしそう

晴れてくれたらいいな

何処にも行く予定のない僕は
そんなことを思う

檀家さんが
境内の草刈りをしてくださいました

とてもうれしい

お菓子、お茶、ビールなどの
差し入れをしながら

すみません、と頭を下げる

もちろんビールは
帰宅してからですよ

転勤したゴンチチの
Line のメッセージ

自分を励ます言葉が続く
帰りたいのだろうな・・・

そう思っても
気が付かないふりをする

だって本人しか
頑張ることができないのだから

差と五ゴロが付くような
余計なことは言わない

頑張れ、ゴンキチ

でも、
どうしても我慢できなかったら

息抜きに帰っておいで

深く目を閉じる

鹿児島の友だちが亡くなった

長い間
入院していたらしい

知らなかった

小学校のころ
博多の「銅像さん」で

お寺の子供が集まり
お坊さんとしての

行儀作法を習う学校が

毎年夏休みにあった

小学校二年生の時に
出会ったのが最初です

1・2歳上の殻は
真衣ピースなタイプ

一年に一度
一週間の生活だったけど

再会するのを楽しみにしていた

最初の修行も一緒でした
性の友だちの結婚式だも

お酒を飲んだな

「体が動かなくなって
　呼吸が苦しそうだった」

そんな話を聞いて
胸が詰まる

どうか安らかに

また会える日を
楽しみにしてるよ

そう願いながら
僕は深く目を閉じる