一人が好きさ

2月最後の日

雨です
なんだか梅雨みたい

明日の月忌回向に備えて
檀家さんに配る

パンフレットの確認
日程表の更新

月初めは
何かと気ぜわしいです

帰省していたゴンキチも
職場に戻り

いつもの
静かな生活がやってきます

いつからだろう

子供が帰ってくると
疲れるようになったのは・・・

「冷たい人ね」

母ちゃんの言葉が
胸に刺さる

一人が好きさ
なにもない夜

一人が好きさ
お酒と僕

「吉田拓郎」さんの
歌がなつかしい

消えてしまいたい

近所のお寺様に
鬼子母尊神祭のお手伝いに行きました

のんびりしていたら
時間ギリギリ

遅刻する！
一瞬で気が動転

あっ 目薬をささないと

私はドライアイです

そのために
目薬を常用しています

この目薬

使用すると
しばらく目が見えなくなるのが

欠点なのです

今日も
目が見えなくなりました

私はいつも
雪駄ではなく

靴を履いています

雪駄だと
足袋が汚れて

気持ち悪いから

最初は
ギョッとしていた

檀家さんやお寺様も

もう慣れてしまい
今では何も言いません

まぁ、この時点で
「変人」なのです

そして今日も
「靴」をはいて出かけました

猛烈に急いだ
定刻の到着

ホッとしました

さて
車から降りようとして

ギョッ！

右足にいつもの靴

でも・・・

左足には
母ちゃんのスニーカーを

履いていました

馬鹿っ！」

強烈な母ちゃんの
怒鳴り声

「馬鹿にもほどああるわよ
　
　どうして
　　あなたの靴と

　私のスニーカーを
　間違えるの
　
　サイズが違うじゃないの」

いや～
まいった まいった

ポカッ！
頭をぶたれた

なにも叩かなくても・・・

「うるさい！

　スニーカーのかかとを
　踏みつけて

　ペタンコじゃないの」
　
弁償しろ と
叫ぶ母ちゃん

何も言えません
自分でも情けない

とうとう
ここまで馬鹿なのか

消えてしまいたい

ダイエット

健康診断を受けた母ちゃん

「このままだと
　死にますよ」

と言われて大騒ぎ

脂肪肝、糖尿一歩手前
神壮、心臓血管の石灰化・・・

卒倒しそうな病名の
羅列に絶句

緊急ダイエット

その献立見
僕も突き合わされて

干からびた
身体になりました

「修行僧は
　これでいいの」

抜け毛だらけの
母ちゃんが言っても

説得力がないよ

逃避行

九州に月忌回向の
お手伝いに行きました

最初のお宅は
午前7時10分のお約束です

車のいない田舎道を
走っていると

何かから
逃げているみたいで

高速道路にあらると
ホッとする自分がいます

逃避行・・・
おかしいですね

75才まで働き
3月で退職をする男性

「なんだか悲しい」
と嘆きました

同じ世代の芸能人の
訃報を聞くたびに

項垂れてしまいます

「どうすればいい？」

僕にもわかりません
なんて言えないし

う～ん

デイサービスは
どうですか？

「まだ
　そんな年齢ではありません」

失礼しました

僕は
いつも失敗をする

戦いすんで

ハラハラ・ドキドキの
お葬式も終わり

ホッとした時間を
過ごしています

あがり症の僕は
お葬式や

ご法事があると
胃が痛くなります

子供のころの
ピアノの発表会

あの時の緊張と
同じものです

何度経験しても
克服できません

緊張を隠すために
力いっぱい大きな声で

全力投球

100％の力を
出し切っています

大きな声を出しすぎて
気が遠くなることや

せき込むこともあります

なんと言いましょうか
要するに素人同然

頼りがいがない

僕はそんな
人間なのです

戦い終わって
日が暮れて

ボ時に終わって
よかった