壊れたよ

梅雨だというのに雨が降らない。
完全な空梅雨だ。

真夏の日差しを浴びながら月忌回向へと向かう。
車のエアコンなんてききません。

節約好きの母ちゃんが
風量と温度をケチっているからです。

何度も言っていますが僕はお坊さんですが
一般的なお坊さんではありません。

庶民です。
これはホント。

月忌回向が終わり
お昼を食べようと家内がスーパーに行きました。

「お好み焼きの屋台が出てる」

嬉しそうな顔をして、
家内が足早に駐車場を抜けて店内に入っていきました。

お弁当を食べながら帰宅です。

高速道路を車は走る。
真夏の空は青々としている。

関門橋の下は源平合戦の海。
悲しみに彩られた世界。

ぼんやりと関門海峡を眺めていると
突然・・・。

「バン！」

という大きな音がしました。
そしてガタガタと車が揺れ始めました。

まるでレールの枕木の上を走っているみたい。
急激に車のスピードが落ちていきました。

慌てて路肩に車を寄せて停車しました。

ps

事故にならなくてよかったわよ。
それだけで満足。（母ちゃん）
「ハザードをつけて」

路肩に留めて車の横を
トラックが猛スピードで走り抜けていきます。

そのたびに車が揺れて怖いのなんのって。

タイヤが裂けてパースとした？
バタバタ、ゴトゴト。

エンジンは動いています。

どうしよう。
JAFを呼びますか。

最寄りの高速の出口まで約2.5kmくらいです。
とりあえずそこまで行くことにしました。

のろのろ走る車の脇を
追い越していく大型トラック。

追突されませんように。
ただそれだけを祈りました。

ようやく出口にたどり着き、
車から降りて確認をしました。

パンクはしていません。
では、なに？

車検は一か月前に受けたばかり、
来月2日に支払いをします。

それなのに壊れてしまった。

多分、四輪駆動のシャフト付近です。

ギアボックスが壊れた。
シャフトのつなぎ目が壊れた。

どちらにしても修理は高そうです。

ただ今、走行距離34万キロ。
40万キロまで大丈夫と思っていたのに、無理かな。

もうすぐお盆経が始まります。
修理をしても他の部分が壊れそう。

不安だな。

新しい車にするか。
修理をするか。

ディーラーにぽつんと置かれた愛車を眺めて
私は深いため息をつきました。

「魔法科高校の優等生」

次期アニメにいよいよ
「魔法科高校の優等生が登場します。

本編である
「魔法科高校の劣等生」とは違い
今回は妹の

「司波 深雪」（しばみゆき）視点での物語です。
1期で登場したキャラクターが再登場。
楽しみだな。

「転スラ日記」もすごくおもしろかったから
模倣科高校の優等生も期待しています。

アニメの最終回を迎えて
さみしい思いをしている今日この頃。

新作アニメの情報は慰めになります。
さぁ、明日は六月最後の一日。

気合を入れて頑張ろう。

寺院アプリ

わが宗派にも寺院アプリなるものができたそうで
若いお坊さんに勧められてiPadに入れてみた。

これって先日写真を撮影に来たアプリだよね。
もう反映されているの。

すごい。

日本全国津々浦々。
どんなお寺でも検索可能。

お寺にお詣りすると
秘密のアイテムがゲットできる。

お宝・・・。

まるでゲーム感覚です。

僕のところの写真は・・・ないしょ。

でも他のお寺と比べて
弱小巻が悲しいな。

日本の片すみ、ひっそりと。
僕は僕の時間を生きている。

ps

今期アニメ「さよなら私のクラマー」が終わってしまった。
もう少し放送してくれればいいのに。

これから何を楽しみに生きていけばいいだろう。

競輪

ある知り合いのお話です。

新型コロナワクチンの接種に行きました。
その会場はなんと屋内競輪場。

もちろん多目的ホールも兼ねていて
コンサートや展示会も開催されています。

大規模接種会場っていうのかな。

広い会場にもかかわらず
順番待ちに人で込み合っていました。

恐ろしい。
本能的にそう思いました。

こんなに込み合って大丈夫なの？
濃厚接触にならないの？
って思ったそうです。

順番の列で並んでいると、
時折聞こえてくる「風皈リ音」に気が付きました。

「シューッ！」

何の音・・・？

周りを見渡すと、
そこには広大なバンクが横たわっています。

果てしなく続くコースを
なんと競輪選手が走っていました。

トレーニングをしているのです。

唖然としながらも
注射の順番がやってきました。

初めて訪れた競輪場。

新型コロナワクチンを打ちながら
バンクを走る競輪選手の姿を堪能する。

こんな経験って、
もう二度とないのだろうな・・・。

なんだか新鮮で
得をした気分になりました。

自己嫌悪

曇り空の朝。
私は境内にあるお墓に行きました。

お墓で月命日のお経を読むためです。
時折、雲の隙間から夏の陽射しが射してきます。
陽が射すと一気に熱くなります。

日傘をさして、いざ出発。

夏の陽射しはお肌の大敵。
日傘は必需品です。

直射日光に当たるとハガ頭が真っ赤に変色して、
翌朝には焦げ茶色になります。

小麦色の肌。
小麦色のハゲ頭。

どっちがいいのか一目瞭然。
なんだか空しい。

お墓に行くと檀家さんが草取りをしていました。
朝早くからご苦労様です。

中年のご夫婦です。
偉いな・・・。

僕なんか比べ物にならないほど偉い。
本心からそう思います。

そんな檀家さんとお会いした時、
自然と目が行くのが男性の頭です。

檀家さんの頭も僕と同じでした。
つまり髪の毛がない。

お話をしていて、ちょっと複雑。
髪の毛のない者同士の会話。

はたから見れば、どんなふうに見えるのだろう。

そんなことを考えると、
この場から逃げ出したくなりました。

でもお墓でお経を読まないと。
私は心を沈めて手を合わせました。

遠くで車のドアの音がする。
檀家さんが返っていく。

どこかホッとする自分がいる。
僕はだめな人間だ。