Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

善戦マンで終わらせないために(25節浦和戦)

2020-10-31 21:09:26 | マッチレポート20'
負けたけど内容は良かったガンバ戦よりももっと内容は良かった。しかしゴールがないから勝てない。善戦はしている。ただこのままではただの善戦マンで終わってしまう。この状況からどう脱却するかが今の課題なんだろうな。シーズン終盤に向かうこの時期にリーグで好調と言われている2チームとこれだけの善戦が出来ることは素晴らしいことだとは思ってるし、今季もこんなチーム作りが出来た指揮官への信頼感は高まるばかりだけどね。


まずキーとなるのは前の3枚。頂点に入った知念は良かった。90分という観点で見れば加入後最も良いパフォーマンスだったんじゃないだろうか。主にさんぺーと狙いが合うことが多く、かつ知念らしい力強さも随所に見られた。個人的には知念には下がってきてボールを受けてもいいし、コーナーに流れてボールを引き出してもいいと思ってる。要は周りにそのプレーの意図が理解されることが一番大事だと思ってる。さんぺーは本当に気が利くし相手の意図を理解することに長けているわけで、そのさんぺーに引き出される形になったのかもしれないけど、ようやく知念が大分のチームプレーとして活きてきたなと感じる試合だった。残念ながら次節は3日後なので、また先発は変わる可能性が高いとは思うけど、今日の手応えを継続していってほしい。


知念と同様、加入後ベストパフォーマンスだった羽田。最初は違和感しかなかったと言っても過言ではなかったボランチ起用も板についてきた。何度もエヴェルトンを潰したデュエルが特に良かった。ディフェンス面での好パフォーマンスがプレー全体にいい影響を与えたのか、通りはしなかったものの長めのパスにもチャレンジしたりとボランチとして求められるディフェンス以外の部分も成長してきていると感じる。将来的にはCBをやってほしいという思いなんだけど、90分を通して360°を常にアラートな状況でやり続けるという経験は必ず活きるはずだから今を頑張ってほしい。試合後の表情からは充実感も読み取れたので、本人も手応えを感じてるはず。


左サイドをいじってきた片野坂さん。三竿を上げて刀根を入れた狙いはどこにあったんだろうか。達也はフルでもやれそうなコンディションだっただけに普通に先発で左WBに入れればもっと押し込めたんじゃないかという思いはある。もちろん三竿も刀根も良かったけど。そして今季2度目のGK交代。8月に高木からキョンゴンに変わった頃は高木がボロボロで変わるタイミングとしては遅過ぎた感もあるくらいだったけど、最近のキョンゴンはパーフェクトなプレーを見せていたかと言われればそうではないと思うけど、これで替えられてしまうのはちょっとしんどいなと思う。GKとはそういうポジションだから大変だなとしか言いようがないんだけど、正直に言って高木の基本的に全て前に出るという判断基準は結局今日も変わっていなかったしヒヤヒヤもんだった。この2つのテコ入れについてはトリテン待ちということで。GKに関してはまともなコメントはしないだろうけど。


野村が達也からのクロスをヘディングでバーにぶつけて決め切れないというのはこれで清水戦に続いて2度目。何と持っていないことか。まあでも野村に関しては次節が慣れ親しんだスタジアムへの凱旋試合だからスタメンも濃厚だろうし、そこに向けてゲージを溜めたということで割り切っておこう。ニッパツで決めたれ、ノム!


さて、どうやって決めきるのかを考えてみたけど、妙案みたいなもんはサッパリ出てきませんな。というのも個人的には今の状況を悪いと思っていないから。ガンバ戦も浦和戦も何度もあとちょっとのところまで行ってるわけだから、難しいこと考えずに「次は入る」くらいの気持ちでいいと思うよ。勝ち点30にも到達し残留の心配もすることがないところまで今季も到達出来たわけで、思いっきりやることだけを考えてあとはゴールも勝ち点も積めるだけ積んでいこう。チームはうまく進んでるよ。
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ブログ開設5000日

2020-10-20 17:56:40 | トリニータ
数えたわけじゃないんですが、ブログの編集画面を開くと開設からの日数が表記されていて今日で5000日らしいです。


このブログを始めたのが2007シーズンの開幕前。2007シーズンと言えば、社長は溝畑氏、監督シャムスカ、主将三木、新加入選手は夢生、圭介、松橋弟、宮沢さんあたりという時代。その年の選手名鑑を見ていると一番驚きなのはまだ柴小屋が在籍していたこと。記憶だと柴小屋ってもっと昔の選手のイメージだったから驚きだった。まあそれくらい5000日って一昔前だってことだよね。よく続いてるなと自分でも思う。


これまでに投稿した記事の数は1420。頻度でいうと3.5日に1回なので、週に2回ってことですな。最近は投稿するきっかけが公式戦とユース年代の記事と限られてきてしまっているので、この頻度は徐々に下がっていくと思うけど、それでもよく1420回も投稿したなとは思う。この5000日間に大分トリニータはJ1→J2→J1→J2→J3→J2→J1と7回もカテゴリーを変えてそしてずっと成長し続けている。2009シーズンや2015シーズンのようにやるせない時期もあったけど、総じて「このクラブを応援してきて良かった」と思っている。


10年前であればブログに投稿していたようなことでもtwitterに写真付きで載せて終わらせてしまっていることなんて今じゃざらだ。このブログというツール自体がいつまで生き残るかすら不透明だけど、それでも自分の気持ちとしては大分トリニータの活動が続く限りはこのブログも続けていきたいなという思いはある。何となくだけど、勝っても負けてもここに自分の思いを書くことで整理しているような感覚がある。後から読み返すと何を言ってるのか分からないこともよくあるけど、それはつまり自分の気持ちが整理出来ていなかったんだろうなと思う。自分のために書いているというのが最大の目的であることは開設当時からずっと変わっていないんだけど、たまにコメントをいただいたりすると読んでくれている人もいるんだと嬉しい気持ちにもなるので、お暇で何か引っかかることがあればお気軽にコメントなどいただけると有り難いです。


ひとまず次の目標はキリのいいところで5555日かな。その頃までにはかつてのスタジアムの熱気が戻ってきていて、また海外にも気兼ねせずサッカーが観に行け、そしてあわよくばトリニータの左胸に星が一つ増えていてくれたりすると嬉しいね。5001日目からも引き続きお付き合いよろしくお願いいたします。

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普通に互角(23節ガンバ戦)

2020-10-18 17:43:15 | マッチレポート20'
一言で総括すると「達也が1つでいいから決めておけば」ということになるんだろうけど、まあ達也はこれまでいくつも決めきってきてるから、今日はしゃあなし。こんな日もある。


伊佐が素晴らしかった。とにかく素晴らしかった。ちょっとしたコンディション不良もあったんだろうけど、1ヶ月ぶりの先発。1stディフェンダーとしてボールホルダーへ本気でプレッシャーをかける、シンプルにボールをはたいてチームを前進させる、スペースへ走り出してボールを呼び込む、本気のプレスバックで相手に簡単にパスを出させない、決定機を外して落ち込む達也を鼓舞する、負けてるチームに1秒でも長くプレーさせるためにボールボーイの役目を買って出る等々良いところだらけ。ただ今日最も良かったのは押し込まれてる時にアバウトに前に蹴り出されたボールをガッチリ相手DFを背負いながらマイボールにし、ファールまでもらい相手のターンを切ってくれたことが何度もあったこと。いわゆるガンバの時間帯というものがなく守る時間も単発で終えられたことがこの好内容のゲームに繋がったと思うので、地味ながらもこういう働きはもっともっと評価していくべき。調べたわけじゃないけど、前線の選手の最初の交代が82分というのは多分今季最も遅い時間帯だと思う。伊佐に加えて、さんぺーも達也も良かっただけにガス欠寸前まで片野坂さんとしては引っ張りたかった、それくらいの期待感が今日の前線にはあったということだと思う。シュート数はこのチームのバロメーターにあらず。個人的には今季のFWの序列付けはこの試合で済んだ。今季初めて2週間も空くので他の選手の巻き返しはどんどんあってほしいけど、これほどの高水準でチームを助けられるFWはそうそういないと思う。ゴールを決めたわけでもないのに、感動もののプレーぶりというのは逆にすごいと思うよ。


今季のガンバも基本的には高い位置からプレッシャーをかけてくるチームなので、鹿島戦の再現を狙って達也のシャドー起用だったと思うんだけど、今日はちょっと星と達也の呼吸が絶望的に合ってなかったので、どう評価していいのか悩む。あと3連戦全てフル出場の三竿を終盤の勝負どころでCBからより運動量を求められるWBに上げる交代策はさすがに失敗。三竿のところに複数回チャンスが来たけど、精度不足でモノに出来ず。あそこが高山だったらどうだろうという思いは強くある。


羽田は今季最も良いパフォーマンスだったんじゃないだろうか。第5節のアウェイ・ガンバ戦ではスカウティングから狙い撃ちされ、実際に宇佐美のボール奪取から決勝点を決められた因縁のガンバを相手にこのパフォーマンスが出来たのは羽田にとっては大きな経験となったんじゃないだろうか。将来的にこのままボランチで使い続けていくかは分からないけど、CBよりもっと難しいと思われるボランチでこのサッカーを理解していってノリさんのポジションを脅かすような存在になってほしい。全然競り負ける雰囲気のしないその高さも本当に魅力だしね。あとはCKからの絶好機は決めきっておきたかったな。



関西学院大からガンバ入りしたルーキーの山本悠樹。ヤットさんの後継者なんて言われてたり各所で高評価だけど、2年前の関西大学リーグで初めて見た。うまいなぁとは思ったものの正直に言ってそんなに印象には残らなかった。ただ当時からかなりの人気銘柄で競合の末、ガンバ入りとなったらしいけど、全くの贔屓目抜きで見てハセの方が全然いいと思うんだよね。ポジションも年齢もほとんど同じだから何となく比べちゃうけど、視野の広さとそれを実行に移せるキックの質、最近はしっかりと体を入れてボールをキープする強さも身につけつつある。多分うちが山本悠樹を獲りにいったとしてもガンバあたりを競り落として獲得出来るとは思わないんだけど、じゃあどうするかって言ったら九州のそれも強豪とは言い切れない宮崎産業経営大からこんな逸材を発掘してきちゃう哲平さんホント優秀だよなと思うよ。ノリさんはもう言うに及ばずだしね。


試合としては十分にやれていたしセットプレー1発に沈んだだけなんだけど、パトリックはその前から抑えきれていなかったしあそこでやられてしまいそうな予感はかなりあったと思うんだよね。だからもっとシビアに勝ち点を追い求めるのであればセットプレーを与えてはいけなかったというところに行き着くと思う。それにはもっと試合をコントロール出来るようにならなければいけないしガンバに勝つというのはそれくらいにレベルが高いんだなと思い知らされるような敗戦だったわけだ。


ただ冷静に考えると、日程とかクラブの規模とか一切関係なく、戦術もお互いに正攻法でぶつかって、それで絶好調のガンバ相手に普通に互角の試合をやれるようになってるって本当にすごいことだよなと改めて思うよ。日程が有利だったわけでもなく、戦術的に奇襲を仕掛けたわけでもなく、本当に普通に互角の試合をやり切って結果は負けてしまったわけだけど、監督の口からも「勝ち点3でもおかしくなかった」なんて言葉が出てくるくらいの試合がやれるようになってるんだもんね。片野坂体制5年目、今の予算規模でどこが天井なんだろうか。来年もまた苦しみながらも成長していくこのチームをサポートしていきたいと思わせてくれた試合でした。負けたけど、本当にグッドゲームでした。しっかり休んで、また2週間後。
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週の真ん中ピリッとせず(22節神戸戦)

2020-10-14 22:00:07 | マッチレポート20'
もし先発した選手たちがハーフタイムでスパイクを履き替えて後半から滑らなくなったんだとしたらこの試合には今季最低評価を付けると思う。先発した選手は後半あまり滑らなくなり、途中から入ってきた伊佐、怜さん、さんぺーだけが滑っていたので、もしかすると慣れだけの問題かもしれないけど、アップ中に確認出来ただろうことで前半を無駄にしてしまったんだとしたらこんなにもレベルの低い話はないと思うよ。そうじゃないことを願うけど。


スタメン総取っ替えとかプロとして「舐められた」わけだからガツンとやり返すような気概を見せて欲しかったのが本音。試合展開だけを考えたら「よく追いついた」のかもしれないけど、そこに落ち着いてたらイカンと思う。失点だってゴール直後のノリさんのリアクションを見ればキョンゴンのミスだよ。取れないタイミングと軌道じゃなかったし。


開幕戦の頃のワクワク感を考えると、知念に対しての思いがこんな風になるなんて夢にも思わなかったよね。今日の知念はGKから引っかけてあわやゴール、速いクロスに合わせたワンタッチ、CKからのドンピシャヘッダーと3度も決定機に絡み、先発して79分間出場したストライカーとしては及第点の出来だったとは思う。ただ心のどこかで「逆転狙うなら選手交代遅い」と思ってしまっているのも事実。表情も何となく沈んでいるように見えてしまうし、仙台戦のゴールで吹っ切れてくれることを期待してたけど、あの試合からもう今日で7試合目だもんね。今季新加入という目線で比較しても明らかに髙澤の方がクオリティが高いし、それは先発で出てきても、途中交代で出てきてもそうだから間違いないと思う。何かつい先日シーズンが始まったような感覚だけど、もう来季の編成については構想段階から実行に移され始める時期だろうし、レンタルの身である知念は本当に難しい立場だと思う。このままでは終わってほしくないよ知念には....


体が重そうってほどでもないし、うまくかみ合ってないってわけでもないし、ただちょっとずつパスの方向だったりタイミングだったりがズレて攻撃のクオリティが低かった印象。FC東京戦みたいに勝った試合もあるけど、連戦でも週中(水曜日)の試合が特にピリっとしないことが多い気がするのは何でだろう。まあ観る側も何となく仕事のことが気になったりでいまいち集中して観ることが出来てないからってのもあるかもしれないけど。


とにかく消化不良な一戦だった。週末のガンバ戦でスカッとさせてほしい。
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感覚とスコアが一致しない(21節横浜Fマリノス戦)

2020-10-10 20:55:40 | マッチレポート20'
ハーフタイムの時点ではこんなスコアで終わるとは全く思ってなかったんだけどな。サッカーは難しいな。


連戦もものともせず前線からハイプレスを敢行してきたマリノス。ただ正直に言ってそんなに息苦しい感じもせず、きっちりとプレス回避は出来ていた印象。シュート数こそ少なかったものの、このチームはシュート数が好不調のバロメーターだとも思わないので、そこそこゴールにも迫れてたから後半にもかなり期待をしていた。しかし終わってみれば打たれるシュートがことごとく入ってしまうような感覚で0−4の大敗。こんなにも感覚とスコアが一致しない試合も珍しい。


2時間前にキックオフした味スタのFC東京−ガンバ大阪を観ていたんだけど、味スタはピッチに完全に水が浮いてしまい、スキルの高い両チームの対戦としてはもったいないような蹴り合いになってしまっていた。ニッパツもこれまでそんなにピッチ状態がいいスタジアムだという印象はなかったので、味スタ同様蹴り合いのつまんない試合になっちゃうかなと思っていたけど、予想に反してニッパツのピッチは素晴らしかった。むしろボールがよく走って、パスがよく回った。シュート数はあまり関係ないと言ったけど、エリキの速い2本のシュートを見せつけられてしまうと、こういうピッチコンディションだったからこそもっとシュートを打つべきだったというのは今になると思うよね。そういうプレー選択の部分まで含めての決定力ということだと思う。ブラジル人だろうが、日本人だろうが、シュートは打たなきゃ入らない。


ここまでチームの救世主と言っても過言ではない活躍だった達也だけど、今日は地味に酷い出来だった。ティーラトンに完封されてしまったのは仕方ないにしても実質試合を決定付けてしまった2失点目の「アシスト」はマジでいただけない。なぜあんなに雑に危険な中に戻したのか。今日は躍動感ないなと前半から薄々感じてはいたけど、その予感は最悪の形で的中した。今日だけコンディションが悪かったとかであればいいんだけど、少なくとも今日の怜さんとの交代は星じゃなくて達也だったと思う。


失点していなかったとして、前半の好感触を後半の試合を決めるゴールにどう繋げたかということを考えてみる。やはり一番に来るのは知念の投入なんだけど、今日もやはりしっくりと来なかった。難しいシーズンであることは百も承知だけど、もうこの時期における違和感は「フィットしない」という一言では片付けられなくなってきてると思う。特に髙澤がこれだけの結果を出しているだけに。スタジアムで観ることが出来ずテレビ画面だけの確認だから全てが映されているわけではないけど、一番気になるのは知念がポジションを取りきれてないタイミングでどんどん後ろからパスを付けられてしまっているような感じを受けることだ。先に前に出られたディフェンダーに遅れて体を寄せてファールを取られるというシーンを多く見る。もう2ヶ月しかシーズンが残されていない中でこの状態は来季のことを考えてもどうしたものかと考えてしまう。


「そんな逆足のボレー持ってたの?」と大分サポーターとしては思わずこぼしたくなるほど見事だったマツケンの先制ゴール。様々な罵詈雑言が飛び交ったという「例の一件」以降では初の出場となったマツケン。インタビューではもちろんそのことに触れることはなかったけど、心に期するものがあったであろうことは想像に難くない。さちろーさんに配慮したのか、我々に配慮したのかは分からないけど、ゴール後の喜びが控えめだったのもカッコ良かった。サッカー選手としては最後はプレーで応えるしか方法はないわけで、マツケンにはこれからも頑張ってほしい。


何度考え直してもこんな試合になるはずじゃなかったのにと思ってしまう。昨日発表されたばかりの大学3年生のプロデビューのお手伝いまですることになるとは本当に予想外もいいとこだよ。


前橋育英時代の角田涼太朗。もうこの頃から人気銘柄でしたね。


2018年のNEXT GENERATION MATCHにも出場。真ん中の黒赤スパイク。


大学生になってからはいい写真がなかった。考えてみたらまだ2シーズンしか観てないんだもんね。角田の後ろはJ1席巻中の三笘。右は三笘と川崎に同期入団のイサカ・ゼイン。


NEXT GENERATION MATCH繋がりで今日左WGで先発した松田詠太郎は2019年に出場。この試合のJ選抜側では一番目立ってた。


1点取りたかった。スコアはこんなことになってしまったけど、決して悪い試合だったとは思っていない。せっかくここまで良くなってきた状態をこの後も継続していくためにはやってることは間違いじゃないという共通認識が持てるように1点取りたかった。繰り返しになるけど、悪くはなかったから選手たちには「切り替え」ではなく、「継続だ」と声をかけたい。時にスコアだけが1人で突っ走ってしまうことがあるのもサッカーだ。ただそれだけ。
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変わってきた判断基準(20節清水戦)

2020-10-04 22:54:09 | マッチレポート20'
いやぁ、ホームって本当にいいもんですね。




ということでGoTo東京解禁で、ついでにGotoを迎撃しに今季初のホームに参戦してきました。twitterでもつぶやきましたが、かれこれ5年間ホーム参戦全勝ということで正直に言って昨日も勝つ気しかしなかったよね。


「勝ったチームはいじらない」に準じて鹿島戦からはトップの渡→髙澤が変わったのみで残りの10人は続けての先発となった。スタメンの充実度もさることがながらベンチに知念、渡、町田、野村が控える期待感て言ったらないよね。もうワクワクしかない。前節今シーズン初スタメンとなった星。昇格した2018シーズンは1年を通して左WBのレギュラーをはり続けていたわけで、それがJ1になろうがしっくり来ないわけがないわけで、序盤から星を中心とした左サイドから仕掛けるシーンが多かった。しかしそれまでその左サイドに隠れて大人しくしてた右の小出が突如として清水のライン裏を陥れるわけだからあれは清水としては対応が難しかったと思うよ。清水をつぶさに追ってるわけじゃないから何とも言えないけど、西澤健太もウイングが本職ってわけじゃないと思うから駆け引きと集中力で上回り裏を取った小出の飛び出しは素晴らしかった。飛び出した後も追いつかれることなく絶妙なラストパスに繋げたように小出はかなり機動力があると昨日の試合で初めて感じた。明治大学時代に何度も観てた選手だけによく知ってるわけだけど、CB以外の選択肢があるとは思っていなかったけど、昨日の躍動ぶりを見ると適性はWBのような気がするぞ。あとはあの運動量で90分やれるかってことだね。


広島戦に続き飲水タイム明けに失点。このフワッと集中力が切れてしまうのはチーム全体としての課題。鹿島戦に続いての連続ゴールとなった髙澤は見事に先発起用に応えたと思う。本人は試合後のコメントでバーに当てて2点目を取り損ねたことを課題として挙げていたけど、それよりは失点シーンでフラフラとドリブルするエウシ−ニョに対して星とマークの受け渡しが曖昧になり勝負のパスを出させたことの方がもっと大事だと思うぞ。大分の戦術においてワントップの選手が激しくプレッシャーに行ってくれるのは非常に大事。鹿島戦で三竿健斗からボールを奪ったようにそれが出来る選手なのは分かってるからもっとタイトに行ってほしい。それがあってこそゴールが評価されるのが大分というチームだと思うから。まあでもエウシ−ニョからパスが入った後の連携は仕方ないね。あれはなかなか対応が難しい。縦パスを出された時点で勝負は決まってた。


ただ同点にされた後もあまり心配にはならなかったな。清水もそこそこ厳しめにプレスに出てきたけども、先週鹿島のプレスを体感してただけに「あ、これはやれるな」という感覚しかなかったし、冷静にいなしてた選手たちも同じ感覚だったんじゃないかな。決勝ゴールとなった達也のゴールは確かにオフサイドだけど、例えあれがオフサイド判定されたとしても残りの15分でもう一回突き放すことが出来たと自信を持って言える。現状ではそれくらいに清水とは力の差があったと断言出来る。チームの状態がいいからなのか、このスタジアムでしばらく負けたことがない人間が観てたからなのかは定かでないないが、とにかく終始勝つイメージしかなかった。


コヅ、也真人、野村で回すシャドーが贅沢で仕方ない。これぞ誰が出てもクオリティが落ちない状態で、本当に誰が出ても期待感しかなくて楽しい。ポゼッションで最終ラインが窮屈に感じてそうだなと思ったら颯爽と下りてきてボールを受けて寄せてきたDFには決してボールを触らせずにチームを前進させるコヅ。遠くを冷静に把握出来る視野の広さは抜群でゲームメーカーと名乗るのにこれほど適した選手はいないという印象。ボールを受けるために広範囲に動き回りアイデア溢れるパスで局面を打開する也真人。達也の決勝ゴールもその前の也真人の正確に浮かすパスで8割方決まってた。ボールロスト後のカウンタープレスも狙い所が素晴らしく相手の攻撃意欲を失わせるのに十分なほどに効果的だ。「神出鬼没」という言葉がピッタリと当てはまるように動き回る野村。味方を活かすパスはもちろんのこと自ら仕掛ける鋭さを持ち合わせているのは相手からすればこの上なく嫌な選手だと思う。もちろんここにさんぺーや達也も入ってくるわけで何と楽しいことか。


「最終的な判断はボールを持った人に任せるとミーティングでも言われている。『これをしなくてはならない』という決めつけがないことも、個々の能力が引き出されている要因だと思う。」(髙澤優也)

「ただタスクや戦術ばかりというところも、選手が少しクエスチョンなところがあったので、それを聞き、『こうしちゃいけないのか、ああしちゃいけないのか」と考えてプレーが遅くなっていた部分で、絶対ではないし、自分がそういう中で判断したことは思い切ってやれと。」(片野坂監督)

5連敗の頃とここ最近では何が変わったのかについては正直によく分からなかった。成績が上向いてきたことでメンタル面が好循環に入ってるなというのは感じていたけれでも、それはある意味当り前のことでそれって後から付いてくる話でそれで結果が出てきたわけではないと思う。ただこの2つのコメントから分かるのは明らかにピッチ上での自由裁量の割合が大きくなっているということ。個人的には2017シーズンから戦術遂行に愚直過ぎて本来サッカーに求めたいパッションの部分に物足りなさを感じるのが片野坂さんが作り上げるチームに対しての唯一の不満と言えた。この部分が前向きに変わっているのだとしたらもう我々に恐いものはないんじゃないだろうか。いまの我々なら川崎も倒せそうな気がするよ。あの2009シーズンから11年ぶり。そうだな、家長あたりに言わせてみようか、「このチームがJ1最少予算とか意味が分からない」とかね。



決勝ゴール後のわちゃわちゃ。バックスタンドからだと歓喜の群れから髪がボサボサの達也が出てきた瞬間に、若手芸人に囲まれて身ぐるみはがされる上島竜兵にしか見えなかったよね。



おかえりごっちゃん。序盤に三竿さんにきっついタックルかまされて以降は本当に大人しかった。ただそれこそ我々のよく知るごっちゃんだなと思ったよ。これまでも大分を出ていったたくさんの選手が試合後に挨拶に来てくれたけど、昨日のごっちゃんの挨拶ほど何か特別な感情を抱かされたことはなかったかな。愛すべきゴレアドール。ここからは全試合ゴールしてもいいんだぜ。やったれ、ごっちゃん!



キョンゴンのキックオフ前ルーティンは瞑想かな。



ゴール裏から出された成豪へのメッセージ幕。ケガがちなのは本当につらいし、待つことしか出来ないわけだけど、成豪が放つ眩いほどの輝きを我々はもう知ってしまったから、もう一度戻ってきてほしいと願わずにはいられない。



試合前イベントで歌ったSOLIDEMO。ご本人が歌と歌の間で言うまでこの人がWinning GOALでコラムを書いている人だと気付いていなかった。本当にお恥ずかしい。トラックも青、幕も青、衣装も青。素晴らしい歌声でした。







試合前はスーパープリンスリーグ九州 大分U−18vs福岡U−18をスポパで観戦。このイレギュラーなシーズンで今年に限ってはユースチームの試合を観るのは出来ないかもなと覚悟してたけど、こうやって無事に観ることが出来て感慨深かった。試合は先制して、追いつかれて、もう一度突き放すと言うこの後のトップチームと同じ試合展開で福岡を撃破。少し前に鈴木惇が高校生の頃はコテとよく試合をしていてチームメートであることがが不思議だみたいなことを言ってたけど、それくらいに福岡とはいいライバル関係なんだろうね。昨日は1時間前くらいからスタンバイしてたんだけど、キックオフの頃には周囲には福岡側の父兄にずらりと囲まれてしまった。そして何よりも驚いたのは、その惇の話じゃないけど、福岡側の父兄が大分U−18の選手のことをよく知ってること。そういう関係性っていいなと思ったし、そういうチームがあるということはプロとか育成とか関係なく大事だなと思う。


先制点は右下に映る工藤宗大、決勝ゴールは左上に映る田中優也とどちらも2種登録されてる選手が決めきった。田中優也は昨年のプレミア参入戦の時から気になっていた選手なので、ゴールは嬉しかった。この後はイレギュラーなクラ選の予選が始まる。何とか勝ち抜いて高校年代ラストに悔いを残さずやり切ってほしいと思う。


今回は東京のGoTo解禁後最初の週末だったわけだけど、飛行機は行きも帰りも満席。羽田も通常の人の出と言ってもおかしくないくらいいたんじゃないかな。大分では都町近くのビジネスホテルに泊まったけど、インバウンド全盛の頃はビジホといえど土曜日であれば楽に1万円はしてたところが、昨日は5,000円。さらにGoToの割引とポイントとか使ってたら宿泊代何と2,000円。そこに地域共通クーポン1,000円が付いてくるので、何かほとんど財布からお金が出ていかない感じ。日本経済はこれで本当に大丈夫なのかと思わざるを得ないよね。



午前中に大分市内に着いて「キッチン丸山」でとり天食べて、スタジアムで吉野の鶏めしと宇佐からあげ食べて、夜はまんとくで地鶏炭火焼きと特に気にもしてなかったけど、振り返ってみると鶏肉ばっかり食べてた遠征でした。ま、九州は鶏肉が美味しいもんね。


1巡目で負けたFC東京、鹿島、清水には勝ち、勝った広島には負けると白黒ハッキリしている状況が続いている。このままいけば次のマリノス戦では負けちゃうわけだけど、果たしてどうなるか。今のチームの充実ぶりからは楽しみしかないけどね。
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