Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

もったいない(13節浦和戦)

2020-08-29 22:11:47 | マッチレポート20'
浦和に対してのこれぞ勝ちパターンって試合展開だったのにな。2失点目が本当にもったいない。同点で終盤まで持ち込めればかなり高い確率で仕留められた試合だよ。1失点目からすぐに立ち直れなかった部分がこの試合の分かれ目。そんなことで勝ち点を3つも落とすの本当にもったいない。


キョンゴンの1失点目の弾き切れなかったプレーはまあ仕方ないよ。DF陣もフリーでシュート打たせてるし。でもダメなのはその後のパスミスをきっかけに相手に「つけ込むスキは今ですよ」と見せんばかりメンタルの弱さを見せたことだ。パスミスをしたキョンゴンも、その後の切り替えの遅い島川も。まるで連敗中の時のような連続失点であっさりひっくり返された。連敗から脱したことでその部分はもう克服されただろうと思っていただけに、ちょっとガッカリした。もうその手のレベルの低さで試合を難しくしちゃうのはやめようよ。本当にもったいない。


やっぱり浦和くらいになると大分相手に明確な対策なんてやってられっかよみたいな気持ちになるのかね。今日も中途半端に高い位置からプレスをかけてきてくれた。もちろんそれでボールをロストすることもあるんだけど、トータルで見れば食い付いてきてくれることでチャンスを作り出せるメリットの方が圧倒的にある。さんぺーのゴールは完全に狙った形。あそこまで狙い通りに決まることもないなってくらいにここ数試合でうちが狙っている通りに決まった。1本目のクロスがズレてもやっぱり3人が入ってきていることで中で合う可能性はかなり高まる。そんなゴールだった。もったいない形で逆転はされてしまったわけだけど、その後試合の主導権を握り続けられたことでもう完全に立ち直ったと判断してよさそうだなとは思う。勝ち点をきっちりと取れるようになるかはあとは自分たち次第。試合のコントロールも含めて。


也真人がいい。コロナ前の2試合を観て自分が想像してた以上にいい選手だと思ったわけだけど、広島戦で無念の負傷。この試合でやっと復帰となり、今日はコヅと也真人で45分ずつだったわけだけど、個人的にはアシストをしたコヅよりも也真人の方が良かったと思ってる。シャドーに求められるプレーのほとんどを高水準でやってくれる。投入直後に分厚い攻めが出来たけど、ほとんどの局面で也真人が絡んでいる。ビルドアップの際に顔を出すタイミングもいいし、狭い局面を打開するアイデアも技術もある。周りもよく見えてるし、素晴らしい選手だと思う。個人的に今日一番好きだったプレーは78分の相手ペナ前で即時奪還→自らのシュートでフィニッシュのシーン。シュートは後ろからの浮き球で難しかったからキレイにミートは出来なかったけど、ああいうチャンスの作り方は今の大分でやれる選手は少ない。コロナ前の試合の時も書いたけど、意外なくらい守備の強度が高いのが也真人の魅力だと思う。ただそれくらい機能してたと思ってたからこそ、82分の交代に伴い也真人のポジションを下げて達也を中に入れたところで「あぁもうこの試合はこのまま終わるな」と思ったことは事実。80分過ぎたあたりから浦和ももう勝ち点取ることを最優先に引き気味になってスペースがなくなりつつある中であの入れ替えはハッキリ言って失敗。今シーズンの片野坂さんのあの部分へのこだわりだけは本当に意味不明。


実況の下田さんも言ってたけど「狙いのよく見える」サッカーで内容は良かったと思う。浦和はマリノスや札幌と同様、相性のいいチームであることは間違いない。今日も決して負けるような試合じゃなかったし、だからこそ本当にもったいないと思う。今年は順位は関係ないからノビノビやれてるけれども本来だったら3分の1を消化して勝ち点12はかなりヒリヒリするシチュエーション。北九州怒濤の9連勝により今シーズンのJ1昇格は長崎、北九州の九州2クラブになりそうな勢いだ。でもこれ裏返すと来シーズンはマジで鳥栖、大分、長崎、北九州の九州4クラブ一斉降格あり得るよ。本当に頑張ろう。


そしていよいよ地獄の9月に突入。9月はリーグ戦が何と7試合。プレミアリーグの年末年始もビックリの過密日程。中3日、3日、2日、3日、2日、3日でずっと試合が続く。これは地獄。ホーム連戦が2回あったりと移動による疲労は最悪のケースは回避出来てるけど、それでもほとんどリカバリーしてすぐ試合って感じになるんだろうね。メンバーを固定することで連敗から脱した感があるけど、さすがにこの過密日程はある程度はメンバーを回していかないと無理だろうね。ケガ人も出したくないしね。この過密日程にどう対処していくかが今季の大きな山となりそうな予感、さらに本当の勝負の来季へと繋がっているように思う。
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大分良くなったのでは(12節柏戦)

2020-08-23 22:48:54 | マッチレポート20'
タイトルはどっちで読んでもらってもいいです。残念ながら勝てなかったけど、チームとしては良化傾向と言っていいんじゃないかな。


大分、柏ともに8月12日のルヴァンカップで大幅にターンオーバーを行ったため今日の試合は実質3連戦の3試合目となった。連敗中は試合ごとにメンバーをいじりながら進めていた片野坂さんもこの3試合はほぼメンバーを固定。さすがに今日はダメージが残ってるんじゃないかなと思ってたけど、何とメンバー固定は柏もほとんど同じでこの3連戦は瀬川かマテウス・サヴィオかくらいであとはほぼ固定。よってどちらかの足が先に止まるみたいな現象は見られず終盤まで互いに攻めあうスリリングな試合展開だったと思う。


オルンガはボールホルダーへは1追いまでしかぜずに、2度追い3度追いをしないので特に前半は簡単に第1プレッシャーラインを突破出来た。いつもそうなのか、連戦だったからサボり気味だったのかは分からないけど、現代サッカーにおいてあれだけ守備をサボるんだったら7試合連続ゴールもさほど意味のあるものには感じられないなと思ったのが正直な感想。さらに柏全体としてもハセへのプレッシャーが弱いため「長谷川雄志さんサイドチェンジ祭り」が賑々しく開催される運びとなり、特に左サイドの香川へはバンバンと新ルートが開通しまくっていた。ただルヴァンで対戦した時もそうだったけど、前半はぶっつけ的にやってる雰囲気でも後半に修正して一気に巻き返してくるのがネルシーニョのやり方だというのを見せつけられたばかりだったから、後半に入っても油断は出来なかった。後半になると江坂の立ち位置が少し上がり、オルンガをサボらせないような配置になっていたと思うけど、ハセをフリーにしてしまう現象は継続中だったので、後半もチャンスメイクはほとんどハセ経由だった。何とかあそこからこじ開けられたらパーフェクトな試合だったんだけどね。


伊佐+渡+髙澤も十分に面白かったし、ゴールのにおいもしたけど、今日はベンチに知念、さんぺーがいることで終盤まで勝ち点3への期待感がかなり高かった。計算出来るアタッカーが呉屋しかいなかった柏よりもむしろベンチは大分の方が充実していたと思う。知念も本調子という感じではなかったからここから上げてきてほしい。あと藤本ね。最後のビッグチャンスも含めてあともう少し。ただ個人的には片野坂さんからの信頼感が高いのは分かる気がしていて、ボールを受けて相手DFと入れ替わりつつターンという局面においては多分今の大分攻撃陣の中でも最も期待感があると言っていいと思う。ただそこから追ってきたDFにボールをつつかれたり、ラストパスの精度が低かったりとあと一歩なんだよね。ポテンシャル的には間違いなく即戦力だし、そろそろプロのスピードにも慣れてきた頃だろうし、町田、野村あたりがケガが理由なのか分からないけど、今後もメンバー入り出来ないのならこれからも藤本に出場機会があるだろうから、数字での結果を期待したい。


最後の交代のところは点を取りにいくという意味で達也の投入を期待していた人が多かったと思うんだけど、今日の試合に限っては怜さんも香川も最後まで十分に走れていたし、特に香川の左足クロスの質は達也とは比較にならないレベルだし交代なしで終わったことは妥当だと思ってる。それじゃ刀根+羽田の投入が勝ち点1を取りにいった采配なのかというとそうでもないなと今日の試合を観ていて感じた。前節は2人の投入後に同点ゴールを決められてしまい決して必勝パターンと呼べるような采配ではないと思うんだよね。でも片野坂さんが今日も同じ采配を選択したのは刀根や羽田に守備の役割だけを期待しているわけじゃないと思うから。最後のビッグチャンスだった香川のクロス。あれ遡ると羽田がキーになるパスを出してスイッチが入ってるんだよね。もっと言うと高橋祐治が知念の膝を蹴ってイエローになったシーンも投入直後の羽田がファーストプレーでハイボールの競り合いに勝ってるところからなんだよね。セットプレーでの可能性も高まるということもあったと思うし、片野坂さんの意図として決してネガティブな投入ではなかったと思うんだよね。ただ惜しむらくは知念がイエローを出させたFKの直前にFKのキッカーを2人とも下げちゃってたところかな。あそこは三竿に狙ってほしかった。


智輝に躍動感と力強さが戻ってきた。決定的なシュートブロックもあったし、オルンガにも粘り強く対応したし、ハセに負けず劣らずサイドチェンジをバンバン通してたし、素晴らしい活躍だったけど、一番印象に残ったのは89分頃のシーン。うちとのルヴァンカップでもゴールを決めた細谷がサイドからえぐりこんでドリブルしてきた時にフィジカルの強さのみで子供扱いして場外に弾き飛ばしたのを見て、あの智輝にもついに貫禄らしきものが備わってしまったと感慨深いものがあった。最初の仕掛けに対しては少し遅れを取っているんだけど、「そんなヤワな仕掛けでこの先に進めると思うなよ」と言わんばかりに(実際はクールに)グイグイとボールから相手を遠ざけていく強さに頼もしさを超えた貫禄を感じたわけですよ。素晴らしかった。


個々の感想を書いてるとやっぱり勝ちたかったという思いが強くなってくるんだけど、実際に危ないピンチも少なくなかったわけで、引き分け自体は妥当だと思う。ただ勝てなかった前節も今節も丁寧に試合を進めているという印象が持てるところが前向きになれる要素だと思うんだよ。負けることは仕方ないにしてもとにかくやることなすこと全てが雑だった連敗中と比べるとその点が「大分良くなった」と思う。試合終了後にベンチに座る片野坂さんがアップで映されたけど、あの時の何とも言えない表情が何を意味するのかは気になった。あの表情から片野坂さんはこの結果をポジティブには捉えていないと思うし、もちろん監督がホームで引き分けて納得してるなんてことはあってほしくないわけだけど、片野坂さんのどういう思いがあの表情を作り出したのかは気になるところ。まずはやっと1週間の時間が取れるのでしっかりと休んでほしいと思う。次は埼スタで浦和戦。あぁ、行きたかったな....
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継続(11節札幌戦)

2020-08-20 01:17:35 | マッチレポート20'
眠い。猛烈に眠い。今日はNACK5スタジアムに大宮−北九州(北九州めちゃくちゃ強かった。そしてディサロ遂に本格化。)を観に行っていて、戻ってきてから試合を観ていまこれ書いてる。明日から家族でキャンプに行くので朝も早いんだけど、継続することに意義があるっていうことで何とか練る前に書いてしまう。


タイトルの「継続」は自分がブログを書くことの継続についてじゃなくて、片野坂さんがマリノス戦で作ったいい流れを継続したかったがゆえの今日のスタメンだったんだろうという意味での継続。5連敗もしてしまったことで戦術面というよりも選手たちのメンタル面がズタボロになってしまい、出来ていたことでさえ出来なくなってしまったりとまずはメンタル面のリカバリーが重要だったわけで、その何よりの治療薬が勝ち点だからここで連勝を決めて完全治癒したかったと思うからこのスタメンの意図は分からなくもない。ただやっぱり連戦の疲労は随所に感じられたし、長距離移動の影響もあって1試合を通してパワーを出せなかった印象。65分を過ぎたくらいから強度の高かった札幌のディフェンスも徐々に緩んできたので、少し押し返すことも出来たけど基本的に札幌ペースという流れは90分を通して変わらなかった。ただそんな難しい流れの試合で勝ち点1を拾えていることは悪い結果じゃない。連敗中にも書いたけど、とにかく試合の運びが「雑」でさっきも書いたように出来ていたことですら出来なくなってしまうことが多かったけど、苦しいながらも丁寧に試合を進めて少ないチャンスを決めてあわや勝ち点3すら取れそうな試合運びが出来たことは決して悲観することではないと思う。


しかし今日のボールの運べなさは何だったんだろうか。かなり高い位置から札幌が食い付いてきたけど、前に蹴るタイミングもほとんどが蹴らされているもので、能動的に前に運べたのなんて1〜2回がいいとこじゃないだろうか。相手とのかみ合わせだとか、構造上の問題だとか色々とあると思うんだけど、今日はちょっと疲労困憊で振り返る気力はないんだけど、マリノス戦ではかなり気持ち良く外すことが出来ていたのに今日はさっぱりだった。そのマリノス戦を観て札幌も立ち位置なりを変えてきてはいるんだろうけど、試合中にそういったところを修正出来るようになるといいよね。それがいいかどうかは別にしてやらないと決めてる日はボランチが絶対に最終ラインまで下がらなかったりと、悪い意味で戦術遂行に愚直すぎると思うところはあるよね。相手を混乱させる意味での立ち位置変化なんて全然ありだと思うけどね。もちろんやってるのかもしれないけど、今日は全く押し返すことが出来なかった。


ちなみに今日観てきた北九州(リーグ戦7連勝中!)は何が良かったかと言うと攻→守への切替時の迫力。いわゆるゲーゲンプレッシングと呼ばれる即時奪還の勢いがすさまじく、「すぐに奪い返せなかったから人質の家族がどうなるか分からんぞ」と選手たちが悪い奴に脅されてるんじゃないかと思うほどに徹底して奪い返しにいく。そのあまりの強度に大宮が戦意喪失してる感じまであって、勝ってるチームってこうだよなと実感した。まあ、大分にゲーゲンプレッシングの強度を上げてほしいという話じゃなくて、勝てるようになるにはやっぱり徹底してストロングの部分を磨き上げていくしかないよなっていう感想。まだまだ磨き上げる余地はたくさんあるはず。ブレずにやっていきましょう。

寝る。誤字脱字意味不明は明日気付いたら直す。
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進化か停滞か 〜again〜 (10節横浜Fマリノス戦)

2020-08-16 01:32:38 | マッチレポート20'
伊佐・さんぺー・小塚が先発して内容の良かったルヴァンカップのガンバ戦を観て「進化か停滞か」というタイトルで記事を書いた。そして今日の久々の勝利を観て改めて「進化か停滞か」というところに思いを馳せてみた。


やはり今日のスタメンは「原点回帰」感があった。達也がサイドに戻り、まるで老夫婦のような連携を見せる伊佐とさんぺーが前線の先発となり、昨シーズンを思い出させるメンバー構成となったことで「原点回帰」感が強かった。そしてそれはやはりと言うべきかいい内容、そして久しぶりの勝利へと繋がった。勝ったことはもちろん嬉しい。でもこの戦い方が昨シーズン終盤に研究され尽くして停滞したことも事実。そして今シーズンはそれをぶち破るために、チームを進化させるために片野坂さんは色々と考えたはず。ディテールのところまでは分からないけど、代表的なものは縦に速い選手のシャドー起用だったと思う。そして勝てない現状に片野坂さんとしても忸怩たる思いはあったと思うけど、いったんその戦い方は捨てて勝つことを優先したわけだ。だから何となくこの勝利は素直に喜べないところがあるし、今後の戦い方がまた一層難しくなったなという思いがある。でもJ1で勝つことって本当に難しいことだし、原点回帰だろうが新しい戦術だろうが勝たせられることは素晴らしいことなんだけどね、結局は。


サイドチェンジがズバズバ決まったこと、ボランチにスムーズにボールを付けられたこと、今日の勝利はこの2点に尽きると思ってる。まずはサイドチェンジは全員にその意識が強烈に植え付けられていたこと。「え、今のアーリー気味にクロスで良かったんじゃ..」というシーンですらサイドチェンジにこだわっていた印象すらある。サイドにボールが入った時に遠い側のシャドーの選手にマリノスのSBの選手が付くので大外の達也or香川は必ず空く。多分ボランチが下がってきて人数を合わせないといけなかったと思うけど、マリノスはもうそこは捨ててる印象だった。それと同様にマリノスの中盤はマルコス・ジュニオールを頂点とする扇原、喜田の3人で構成するトライアングルで、この3人があまり動かないので、ハセや島川がマルコス・ジュニオールの脇で簡単にボールを受けられた。ビルドアップがうまく行かない時は後ろ3枚+WB2枚の間をずっとU字の形にしかボールが動かず最後はどこかで詰まってボールをロストするという流れが多いわけだけど、これだけ中へのルートをルーズにしてくれたらそりゃオレたちだってこれくらいは出来る。サイドチェンジもボランチへのパスコースも結局マリノス側の動きが足りていなかったってことだし、単純にコンディションも良くなさそうだったし、この勝利で楽観は出来ないわけだけど、少なくともメンタル面まで蝕み始めてた負のスパイラルから抜け出せたことだけでも今日は良かったと思う。


前田大然のスタメンを見た時は「このタイミングで当ててくんなよ」と愚痴ってはみたものの、冷静に考えたら仲川がいた方が何十倍も嫌だったわけで、どちらかと言うとラッキーだったのかなと思ってる。また試合前の位置情報付きツイートでこの試合への帯同を自らうっかり漏らしてしまったチアゴ・マルチンスも、今日は伊佐の切り返しにも髙澤の切り返しにも付いていけてなかったし、まあこの部分もラッキーだったなという印象。昨シーズンまでのチアゴ・マルチンスだったらああいうのも全部引っかけてた印象。


サイドに戻ってやはり躍動した達也。シャドーでの起用に比べて迷いがないように思う。得点シーンの爆走も素晴らしいんだけど、52分頃の加速してアタッキングサードに侵入していったシーンなんてまさに達也の真骨頂。シャドーで縮こまってた時はあんなプレーは見られなかった。78分での交代は週中の試合でも使いたいという片野坂さんからの絶対的な信頼の表れだと見てる。水曜日は香川を休ませて右に怜さんを持ってきたら面白いと思うぞ。そして髙澤がいい。伊佐に合わせたクロス。マリノスのハイラインを利用したライン裏へのランニング、ハイボールの高い勝率、こんなに何でも出来ちゃうタイプの選手だとは思わなかった。知念は鹿島戦の交代直前の走り方がちょっと嫌な感じだったので、しばらく離脱するかもしれないけど、今の髙澤なら知念の不在を十分過ぎるくらいに埋めてくれそうだ。そして伊佐が頑張った。これぞ伊佐という前線での奮闘ぶりで、あれだけ戦ってくれると周りも奮い立つよ。2度の決定機はどちらかは決めときたかったけど、今日はそれ以外の部分での貢献度がめちゃくちゃ高かった。


今日の勝利を一言で言ってしまうと「かみ合わせが良かった」ってことになってしまうのかなと思ってるし、昨シーズンからマリノスとの相性はいいと思うんだよね。だから楽観してはいけないと戒めたいところだけど、相性っていう観点から言ったら札幌なんてもっと相性いいからね。ここをきっかけにもっとノっていきたいね。今日はナイスゲームでした!
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今日はお祝い(ルヴァンカップGS3節柏戦)

2020-08-13 00:46:08 | マッチレポート20'




弊社、日立製作所様とは長いお付き合いをさせていただいておりまして、そんなこんなでスポンサー席をいただきましてね。

別に悪いことをしてるわけでもないんだけど、試合前後にツイートするのも何だか憚られて大人しくしてたけれども、ひょんなことからコロナ再開後初めてスタジアムで大分の試合を観ることが出来た。ハッキリ言って消化試合だし、平日だし、世の中がこんな状況だし、スポンサー席エリアと思われる一帯にはほとんどお客さんはいなかったけれども、それでもじっと黙って観てましたよ。マナーですから。声を出したくなるような展開にならなかったのは幸いだったのか、そうじゃないのか。まあ、残念ながら潮目を変えるような試合にすることは出来なかったね。


前半は何も準備してきてなかったであろう柏相手に自由にボールを持たせてもらい良い流れだった。渡の決定機が決まっていれば違った展開になっていたと思うけど、後半の連続失点は先週末の試合後にハセが語っていた「またか」という雰囲気がチームを支配してしまっているんだろうね。こればっかりはやむを得ないのかなとも思うけど、そんな雰囲気は誰かに変えてほしいとは正直思う。






超厳戒体制でのスタジアムには初めて行ったわけだけど、よく言われているようにベンチやピッチ上の選手たちの声がよく聞こえる。今日は失点後に最も周りを鼓舞してたのは渡だったかな。これだけ勝てなければチームの雰囲気は自然と落ち気味になっちゃうんだろうけど、そこを変えるだけでも随分とチームの状況は改善すると思うけどね。失点しないのがもちろん一番だけど、失点してしまってもそこからギアが一段上がるような雰囲気をピッチの中から作り出してほしい。



羽田の適性はやっぱり3バックの真ん中かな。3失点してるわけで合格点は出せないけど、呉屋との関関マッチアップはよく対応してたと思うよ。





大学生コンビも今日初めて生で見た。映像で見ていたここ数試合と大体同じ感想で藤本は良さがかなり出せているんだけど、井上健太についてはJ1レベルではまだちょっと早いかなと今日もATに入る直前くらいまでは思ってた。ただ唯一のゴールとなったシーンの直前に180°ターンから縦に仕掛けた時にマスクの中で思わず「それだよ!」と口走ってしまった。前評判から見たかったのはやっぱりそういう仕掛けだったんだよ。それがゴールに繋がったのは絶対に偶然じゃない。何でも出来る必要はない。まずは強みを見せてほしい。素晴らしい仕掛けだったと思う。

前半は比較的いい出来だったと思うんだけど、特に高山と怜さんの右のユニットが面白かった。この2人は同時に出場してもいつも逆サイドにいるから同じサイドで連携するところをこれまで見てこなかった。少し前から片野坂さんが高山を試合終盤限定で3バックの右に入れることがあったけど、まるで将棋の香車のように動く2人がグイグイ相手陣内深くまで攻め入った。屋敷くんの決定機に繋がった崩しもあったし、今後は終盤に点を取りに行きたい場面で有効なオプションになるかもしれないね。



アップ開始前、誰もいないアウェイ席に向かって深々と頭を下げる駿と舜。ありがとう、気持ちは伝わってるよ。


勝てなかったり、いいゲームが出来なかったのは残念で仕方ない。でも今日はお祝いだよ。育成組織の選手たちがプロの舞台でデビューして、そして可能性を感じさせるプレーを披露してくれたんだから。家を出る前はまさかこんなメンバー構成になるなんて思ってもいなかったから泣きそうなくらい嬉しかったし、今日ほど表情が読まれないようにマスクがあって良かったと思った日はなかったよね。




弓場くん、屋敷くん、プロの公式戦デビュー本当におめでとう!そして素晴らしいプレーぶりだったよ!







決定機にも絡んだ屋敷くん。中学時代から有名人ではあったけど、まさかの高校2年生の夏でのプロ公式戦デビュー。そして何よりも驚きは決して「お客様」ではなかったこと。臆することなくボールを要求するし、柏の守備陣に当たり負けもしてなかった。


屋敷くんを初めて見たのは去年のプレミアリーグ参入戦。1年生ながら立派にレギュラーとしてアピールしていた。この時よりもさらに体躯がガッシリとした感があるし、ここからの更なる成長曲線が楽しみ。あの決定機は枠に飛ばしたかった。









そして弓場くん。大分の戦術において本当に難しいポジションだと思うボランチをよくこなしてたと思う。残念ながら負傷で途中交代となってしまったけれども、ボールタッチ数はかなりの数になってるんじゃないだろうか。それくらいビルドアップにしっかりと貢献出来ていた。










育成組織出身者がデビューすると本当に夢があると思うわけだけど、弓場くんはU−15のキャプテン。ずっと大分で育ってきたこういう選手がトップチームでデビューすることの喜びや価値はもう表現出来ないくらいだと思うんだよ。だって弓場くん戸次の出身だよ。もうそれだけで応援したいじゃん。U−15宇佐出身の屋敷くんもそうだしね。




高校2年生の時のクラ選。選手たちが一番残念だっただろうけど、自分も楽しみにしてた夏のクラ選がなくなっちゃったわけだけど、こうやって若人たちの記念すべき日に立ち会えたのは本当にラッキーだったと思うし、これからもトップチーム同様に育成組織を応援していきたいと強く思った。やっぱり育成には夢があるよ。





高橋(プロ契約済みなのでくん付けはしません)と平川くんも頑張ってほしい。チャンスは必ずやってくる。



「お前にハットされたら屈辱だよ」みたいなこと言ってるのでしょうか。



試合前に星が親しげに審判の人と話してたんだけど、誰でどういう繫がりだったんだろうか。


今日はやっとスタジアムで試合が観られたという思いの一方で、鳥栖の一件もありこれが今季最後のスタジアムかもなという思いも頭の中には確実にあってそのモヤモヤはずっと残ったままだった。今はただ状況が好転することを願うしか出来ないわけで、何でこんなことになってしまったんだろかと思わずにはいられない....
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5連敗(9節川崎戦)

2020-08-08 21:36:07 | マッチレポート20'
10時からF1の予選が観たいのでサクッと書いちゃいます。(2週続けて同じ書き出し)


結局90分を通して一度もトップギアに入れることのなかった川崎相手に流れの中から1本もシュートを打てずに完敗。川崎に疲労を感じさせる展開にすら持ち込めなかったのはJリーグの盛り上げにも貢献出来なかったわけで、もう無力感しかない。


もっと点を取れるようにと施したマイナーチェンジでチームが崩壊してしまったわけで、まずは元の位置まで戻ることを優先させた方がいいと思うよ。何よりも今シーズンはどんなに酷い失敗をしても元の位置に戻ることが許されてるわけだから。週中の佐藤のパスミスのリプレイを見ているかのような小出のパスミス。今季新しく加入してきた選手の同じようなパスミスから失点を喫しているのは決して偶然ではないと思う。どんなに点が取れなくてもまずはボールが握れるだけでも違ってくると思うから去年から在籍してる選手をベースにスタメンを組めばそこそこ改善するんじゃないかな。弱者のマイナーチェンジが成功するには今シーズンは環境が悪過ぎたよ。


・シャドーで起用されてピッチ上で迷子のように振る舞う達也を見るのもうマジでしんどい。頼むからサイドで使ってあげて。
・今日のハセはプレーがほぼ全て緩慢。多分コンディションの問題だと思うし、その状態でも使うほどではないと思う。
・リーグ戦でキョンゴンを使うならこのタイミングしかなかったと思うしよく決断したと思う。そして高木と遜色ないことがこれで分かったわけで、ここからが真のポジション争い。吉田も絡んでこい。


しかし三笘薫、旗手怜央、田中碧に宮代大聖。川崎さんはしばらく安泰ですな。土下座でお願いしてきたら憲剛レンタルで借りてやってもいいぞ。


大分側から見るとあまりにも試合に内容がなさすぎてマジで書くことが何もない。また次の試合頑張ろう。終わり。
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進化か停滞か(ルヴァンカップGS2節ガンバ戦)

2020-08-05 22:22:29 | マッチレポート20'
今シーズンに限っては「ルヴァンカップだから」と試合の内容や結果を低く見積もる必要はないと思うんですよ。何よりも今日のガンバのスタメンがそれを物語ってるわけで。今日のドローは内容も含めてとてもいい試合だったと思う。


疲れてる選手は休ませたい、チームの底上げの機会としたい、でも公式戦連敗の悪い流れは何としても止めたい、という片野坂さんの苦悩がそのまま表れたようなスタメンになった今日の試合。前3枚は伊佐・さんぺー・小塚という極めてなじみのあるメンバー構成となった。中盤も怜さん・コテ・星が並び新加入は佐藤だけだった。前節の記事でも書いたけど、連敗中はどうも試合の進め方が「雑」だと感じていた。その「雑」さが何なのかはハッキリしてなかったんだけど、今日の試合を観ていて何となく分かったような気がするんだよね。何度も言ってるけど自分は2列目に達也や井上健太を配置するやり方に否定的だ。2列目から走力を活かしてラインブレイクする動き出しで能動的に点を取りにいきたいというのが、昨シーズンのシュート数の少なさに対する片野坂さんとしてのバージョンアップの答えなんじゃないかな。ただその自ら動きにいこうとするやり方が急ぎすぎているように見えるし、バランスを崩しているようにも見えるし、結局バカバカ失点するし、ざっくり言ってしまえば「雑」ということになるんだよなと。今日2列目に小塚とさんぺーが並んでしっかりと中でボールを受けることで色々なパターンの攻撃を作り出せてた。象徴的だったのは前半42分のさんぺーのシュートでフィニッシュしたシーン。自陣でコテがパスカットしたところからゆっくりと計22本のパスを繋いでペナルティエリアにきっちりと侵入した。この流れの中でボールに関与しなかったのは怜さんだけ。中へのパスもあるという共通認識を全員が持てるだけであれだけ詰まり気味だったサイドからも攻撃が繰り出せるようになった。決してどちらか一方という話ではないと思うんだけど、いま全くうまくいってない中で再開後に取り組んでるやり方をいったんやめてみるのも一つの手じゃないかなと今日改めて思った。


そうは言っても今日の失点も自陣での繋ぎのミスを突かれてのもの。佐藤がボールを持って前を向いた時に一瞬迷いを見せると、あっという間に距離を詰められてしまい苦し紛れに出した横パスは完全に井手口に狙われていた。ガンバのプレッシングも見事だったし、この類いのミスはチームの練度を上げていく過程においてはやむを得ないと思うよ。それと佐藤は75分のスーパーブロックでこのミスを完全に取り返したしね。それでいいと思うよ。奎汰と星という片野坂さんのサッカーに1年以上親しんできている組合せで左が活性化した一方、まだ羽田にぎこちなさが残る右サイドは停滞した。そのタイミングで渡されても困るだけだよというパスが多くて怜さんのところでボールロストすることが多かった。さらに言うとリーグ戦は羽田のところを狙って勝ち点を得たわけだからガンバが今日の試合でも羽田にプレッシャーをかけないわけがないからそういう意味では右が停滞したのはある意味で必然かなとも思う。その裏返しで左に自由があったとも言えるわけで、左右均等なんてあり得なくて、こっちがダメならあっち、あっちがダメならこっちと出来るチームの方が当然強い。


キョンゴン頑張った。2つのビッグセーブはもちろんのこと2年前の天皇杯から全く出場機会がない中でよくぞここまで耐えて頑張った。サイドに付ける時も1人飛ばすパスが多くて工夫している感じが見てとれたし、相手のプレッシャーラインを2列くらい飛ばすミドルレンジのパスに何度もチャレンジしようとしていたのが印象的だった。自分は高木がこのスタイルのサッカーで最もフィットしてきたなと思ったのはこのミドルレンジのロブ気味のパスを多用するようになってきてから。食い付かせてひっくり返すのは何も相手の最終ラインの裏だけじゃなく、スペースが空いているところに上からパスを付けられればこんなに武器になることはないわけで高木がこのパスを多用するようになってきてから本当によくなったと思ってたんだけど、今日のキョンゴンはそれをしっかりと見ているなと思わせるチャレンジぶりだった。すぐにレギュラー交代になるとは思わないけど、高木が不安定なプレーを続けるようならいつでも変わりまっせというプレッシャーを常にかけ続けてほしいと思う。


残念ながらこれで2年連続ルヴァンカップGS敗退が決まってしまったわけだけど、3試合しかなくて初戦落としてたらそりゃ無理だよねって話だから仕方なし。高木のポロリが後になってこんなにもダメージなるとはね。ただ今日の試合で勝てなくても内容が伴えば何となく前を向くことが出来るなってことを再認識したので、次節柏戦も貴重な実戦の機会を無駄にしないように戦いたいね。片野坂さんがどういう選手起用で来るかってことからもう試合の楽しみは始まってるわけで、苦しい状況だけどチームは立て直してくると信じて楽しみに待ちたい。
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チーム崩壊(8節鹿島戦)

2020-08-01 21:43:56 | マッチレポート20'
10時からF1の予選が観たいのでサクッと書いちゃいます。


タイトルは4試合13失点で「ディフェンス崩壊」にしようと思ってたんだけど、終盤に攻撃の度に三竿が髙澤に意図なくロングボールを放り込み続けているのを見て、「あ、このチームはブラしてはいけない幹もポッキリと折れてしまったな」と感じたので、「チーム崩壊」というタイトルにした。この修正はちょっとした治療では済みそうにないかもな。


今のチーム状態でヤバいところはたくさんあると思うんだけど、一番気になるのはとにかく「雑」だということ。去年までは少々じれったくてもまずは丁寧にやっていた印象だけど、ちょっとしたボールコントロールもパスの精度も、そして試合の進め方もとにかく「雑」。前半5分での先制点というこの上ない展開だったにも関わらず、安易なパスミスであっさりそのアドバンテージを放棄。その後はもう歯車が全て逆回転するようなここ数節よく見るおなじみの展開。名古屋戦、清水戦は選手層がそこまで厚くないことが何となく言い訳になるかなと思ってたんだけど、今週の連戦は週中がルヴァンカップのため主力は休ませられるので、この試合はいわゆるレギュラーで勝負出来たはずで、鹿島が17位であることと4失点の完敗であることを考えるともう単純に「弱い」という一言でいいと思う。でもこれは悲観的な話じゃなくて、こんなに弱いのに降格しないなんてサッカーは弱くても、勝負強いわけで、せっかくだしじっくりと根本から治療すればいいだけだよ。ちなみに今日の選手起用でさんぺー、怜さん、小林裕あたりはケガをしてるんだろうなという推測はついた。


今季の達也のシャドー起用にはずっと賛同出来ないスタンスで来たけど、今週出てきた他でもない達也自身のインタビューでその理由が明確になった。「僕が相手選手の間で受けて前を向いても仕方ないので」という主旨のことを話していて、とにかくランニングしなければ良さは出ないということが言いたかったんだと思うけど、シャドーの選手が最初からこの認識じゃチームとしてボール保持が出来なくなってるのも納得がいくなと思った。でも別に達也が悪いわけじゃなくて、今日もそうだったけど達也は決してうまい選手じゃないし、ボールもあっち行ったりこっち行ったりする。でもサイドでそのスピードを活かせば少々の雑さは隠れるし、今のシャドーでの起用は達也の魅力を削いでるだけでしかないと思うんだよな。やっぱりシャドーには受けて振り向いてそしてその次のプレーが見える選手を置いてほしい。いずれにしてもこの結果だし、手を入れざるを得ないと片野坂さんも考えてるとは思うけどね。


また高木の飛び出しからやられたわけだけど、高木のこの類いのミスに関しては「ミスは仕方ないよな」で片付けられないところが一番の問題だと思うんだよね。今日は前半から飛び出しの判断がもう見てられないレベルで、PKのシーンも出るべくして出てるミスだからもうこれは高木が悪いんじゃなくて、それが分かってて起用してる片野坂さんと吉坂さんが悪いんだよ。鹿島担当の田中滋さんとか、フリーの安藤隆人さんが「今日の高木はおかしい」みたいなこと言ってくれてたけど、申し訳ないけど「今日」だけじゃないんだよ。前に出る判断の部分やイージーなボールをファンブルしてしまうことに関してはこれが高木のスタンダード。最近はキックの質もかなり落ちてきてるし、変えない理由が全くもって分からない。水曜日はこのままいけばキョンゴンが使われるんだろうけど、まだそのプレーを一度も見ていないので期待したい。


今日の試合は三竿兄弟対決とか、和泉と小出の先輩後輩対決とか、面白そうなサイドストーリーもいっぱいあったんだけど、そんなのも全部軽くぶっ飛ぶくらいの酷い試合で残念だったな。ま、この後全部負けても降格はしない。じっくり取り組もう。
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